ニュース
東京NBがI神戸を破り、16回目の皇后杯制覇! 皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会
2023年01月29日
皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会は、1月28日(土)に決勝戦を実施しました。
決勝戦
日テレ・東京ヴェルディベレーザ 4-0(前半1-0、後半3-0) INAC神戸レオネッサ
会場のヨドコウ桜スタジアムは一時雪が降りましたが、キックオフ前に止んで日本一のチームを決するに相応しい舞台が整いました。WEリーグで4位の日テレ・東京ヴェルディベレーザ(WE/東京)とWEリーグで首位を走るINAC神戸レオネッサ(WE/兵庫)の、なでしこジャパン(日本女子代表)選手を擁するチーム同士の一戦は、山下良美主審のホイッスルで開始しました。
緊張感が漂う中、まず攻撃を仕掛けたのはI神戸。6分に19歳の愛川陽菜選手が放ったシュートは東京NBのクロスバーをたたき、27分に髙瀬愛実選手が放ったシュートは、東京NBのGK田中桃子選手がセーブしました。
東京NBも徐々に前掛かりになり、39分に先制点が生まれます。東京NBの藤野あおば選手とのワンツーパスから宮川麻都選手がクロスボールを送ると、植木理子選手が皇后杯4試合連続のゴール。1,939人が集まった観客席が一気に沸き、1-0の東京NBリードで後半に入りました。
I神戸は後半頭から山本摩也選手を投入しますが、次に得点を決めたのも東京NBでした。49分、木下桃香選手が蹴った右CKから、再び植木選手がゴールネットを揺らして今大会8得点目。東京NBサポーターの前で喜びを爆発させました。
I神戸は田中美南選手をピッチに送り出して反撃に出ますが、中盤の阪口萌乃選手のパスを東京NBの岩清水梓選手がカットするなど、東京NBは高い集中力を保ちます。東京NBは攻撃の手を緩めず、終盤に小林里歌子選手、藤野あおば選手が得点を重ねて4-0で東京NBが快勝しました。
表彰式で村松智子キャプテンが皇后杯を掲げると金色の紙テープが空を舞い、2大会ぶりに日本一を勝ち取った東京NBが、皇后杯最多を更新する16回目の栄光に輝きました。
また、決勝戦の前には同会場でJFA Magical Field Inspired by Disney ファミリーサッカーフェスティバル“First Touch”が行われ、小学校1~3年生の子どもたちとその保護者、51組102人が参加。その後の決勝戦に招待された参加者は、東京NBとI神戸の激しい攻防を間近で観戦しました。
監督・選手コメント
竹本一彦 監督(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
優勝できてとてもうれしいです。久々のタイトル獲得でした。昨シーズンのWEリーグチャンピオンのI神戸と対戦して皇后杯を取れたのは自信になると思います。これまでもこういう席で「成長してきた」と言っていましたが、選手や優秀なコーチ陣がチーム一丸となって、それを示せたのがとてもうれしいです。先制点を奪えたことは大きく、相手の両ウイングをしっかり抑えることもできました。3月にWEリーグが再開するので、驕らずに準備をしていきたいです。
DF #3 村松智子 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
チームは勢いに乗っていましたし、先制点を取ればこういう展開になると全員が自信を持っていました。それでも4点を取れて、さらに無失点で終えられたことは、本当にチームの自信になる優勝です。リーグカップ決勝での敗戦がチームの糧になって、今の成長につながっていると強く思います。これをWEリーグにもつなげていきたいです。
FW #9 植木理子 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
もしかしたらサッカー人生で一番うれしいかもしれないです。前線の3人でゴールを脅かし続けようと意識していて、苦しくてちょっと焦る時間もありましたが、後ろが守ってくれたのでチームの勝利だと思います。メンバーが入れ替わって若手主体になってきて、勝てないときもありました。東京NBの長い歴史を見たら、ただの1勝かもしれないですが、自分たちでやっと一歩踏み出せたというか、大きな大会になりました。
朴康造 監督(INAC神戸レオネッサ)
0-4の完敗でした。立ち上がりはI神戸らしく前向きに奪って攻め上がる攻撃はできていたのですが、失点して浮き足だった中で後半に入りました。0-2になってからは中央でボール回しがなかなかうまくいかず、逆にカウンター(を受けること)が多くなってしまった印象です。自分たちのサッカーができなかった部分は少し悔いが残りますが、けが人やコロナの影響もあってなかなか(ベスト)メンバーが組めない中、ここまで立ち上がって来たことは本当に誇りですし、選手には感謝しています。この悔しさを忘れずに、またリーグ戦で借りを返そうと選手たちに伝えました。
DF #5 三宅史織 選手(INAC神戸レオネッサ)
結果がすべてです。相手は攻撃力があると分かっていましたが、本当に完敗です。前半の入りは(東京NBのFW)3枚に対して3バックで止めることができていましたが、中盤ではがされて枚数が少なくなってしまったので、やっぱり相手が一枚上手だったなと思います。本当に足りないことだらけだと痛感したので、この試合の反省を生かしたいです。すべてにおいて自分たちがレベルを上げないと、リーグ(優勝)も危ういのではないかというのが率直な意見です。本当に悔しいです。
【ハイライト】日テレ・東京ヴェルディベレーザ vs INAC神戸レオネッサ
開催期間:2022年11月26日(土)~2023年1月28日(土)
【1回戦】11月26日(土)、27日(日)
【2回戦】12月3日(土)、4日(日)
【3回戦】12月10日(土)、11日(日)
【4回戦】12月17日(土)、18日(日)
【準々決勝】2023年1月15日(日)
【準決勝】2023年1月22日(日)
【決勝】2023年1月28日(土)
関連ニュース
- 大会・試合 2023/01/26 東京NBとI神戸が女子サッカーの頂上決戦へ 皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会
- 大会・試合 2023/01/23 東京NBとI神戸が決勝進出を決める! 皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会
- 大会・試合 2023/01/19 東京NBと新潟L、I神戸とEL埼玉が決勝進出を懸けて激突! 皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会
- 大会・試合 2023/01/16 東京NB、I神戸など準決勝進出チームが決定! 皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会
- 大会・試合 2023/01/13 いよいよ準々決勝!ベスト8はWEリーグチームが占める 皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会
最新ニュース
- 女子サッカー 2024/12/23 無料招待チケットのご案内!WEリーグ クラシエカップ決勝 12月29日(日) 国立競技場
- 大会・試合 2024/12/23 鳥栖とG大阪が準決勝進出を決める 高円宮杯 JFA 第36回全日本U-15サッカー選手権大会準々決勝
- 大会・試合 2024/12/23 新潟LとI神戸が1点差の接戦を制して準決勝進出 皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会
- JFA 2024/12/23 臨時評議員会を開催
- 大会・試合 2024/12/23 【ホットピ!~HotTopic~】JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会アンバサダー 中村俊輔さんインタビュー#2