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ヴィアマとS広島Rが大接戦を制して準々決勝へ!ベスト8進出チームが決まる 皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会
2024年12月16日
皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会は、12月14日(土)と15日(日)に5回戦の8試合を実施しました。14日の兵庫県立三木総合防災公園陸上競技場ではアマチュアチームがWEリーグチームに挑戦し、いずれも延長戦に入る拮抗した展開となりました。
ピックアップマッチ1
大宮アルディージャVENTUS 0-1(前半0-0、後半0-0、延長前半0-0、延長後半0-1) ヴィアマテラス宮崎
今季のWEリーグでまだ勝利のない大宮アルディージャVENTUS(WEリーグ/埼玉)は、2024プレナスなでしこリーグ1部で昇格1年目にして初優勝を遂げたヴィアマテラス宮崎(なでしこ1部/宮崎)と対戦しました。
ヴィアマはなでしこ1部で最優秀選手賞を受賞した齊藤夕眞選手や、今大会で2試合連続得点中の山本さゆり選手を軸に、序盤から強烈なプレッシングで大宮Vを慌てさせます。17分には齊藤選手がペナルティーエリア右からシュートを放ちましたが、大宮VのGK今村南海選手がセーブ。時折冷たい雨が降る中、大宮Vも井上綾香選手がスピードを生かしたドリブルを見せましたが、ヴィアマの有馬りこ選手が阻止しました。
後半もヴィアマが効果的に攻め、47分の嘉数飛鳥選手のシュートはゴールポスト左をたたきます。一方の大宮Vはサイド攻撃を仕掛け、仲田歩夢選手から度々クロスが上がるもシュートにつなげられません。ヴィアマが攻勢を見せる中、試合は0-0で延長戦に入りました。
ヴィアマは再び嘉数選手がチャンスを迎え、100分に大宮VのGK今村選手と1対1になりますが、GK今村選手がビッグセーブでチームを救います。ヴィアマの攻撃が結実したのは110分。嘉数選手のパスを受けた山本選手が、ゴール正面から3試合連続となる得点を決め、ついに均衡を破りました。大宮Vは乗松瑠華選手が前線に上がって同点を目指しますが、試合は0-1のまま終了。ジャイアントキリングを達成したヴィアマは、準々決勝で日テレ・東京ベレーザ(WEリーグ/東京)と対戦します。
ピックアップマッチ2
サンフレッチェ広島レジーナ 3-2(前半2-0、後半0-2、延長前半0-0、延長後半1-0) VONDS市原FCレディース
1週間前に2024-25 WEリーグ クラシエカップ決勝進出を決めたサンフレッチェ広島レジーナ(WEリーグ/広島)は、皇后杯初出場で快進撃を続けているVONDS市原FCレディース(関東/千葉)の挑戦を受けました。
スコアは10分に動きます。S広島Rの森宙舞選手が蹴ったボールがゴール前まで届き、VONDS市原LのクリアミスからS広島Rが先制。26分には、S広島Rの呉屋絵理子選手が上げたアーリークロスをVONDS市原LのGK中村未有選手がキャッチしきれず、それを見逃さなかった髙橋美夕紀選手が右足で押し込んで2点目を奪います。
来季からなでしこ2部に新規参入するVONDS市原Lは、後半に反撃。48分に右CKの流れから岡田愛海選手がゴールネットを揺らし、1点差とします。追加点がほしい両者はともに前線の選手を入れ替えると、次に得点したのはVONDS市原Lでした。83分、S広島RのGK木稲瑠那選手のクリアボールを小林一歩選手がヘディングで遮ってVONDS市原Lが2-2とします。
雨が降り続く中で延長戦に入ると、S広島Rの吉田恵監督はなでしこジャパン(日本女子代表)経験のある上野真実選手と中嶋淑乃選手を投入。すると延長終了間際の120+1分、李誠雅選手のパスから上野選手が右足で決勝点を決め、会場が一気に沸きます。3-2で劇的勝利を収めたS広島Rは、準々決勝でINAC神戸レオネッサ(WEリーグ/兵庫)との対戦が決まり、12月29日(日)のクラシエカップ決勝と同じ顔合わせとなりました。
監督・選手コメント
DF #5 乗松瑠華 選手(大宮アルディージャVENTUS)
ヴィアマは縦に速い攻撃をすると分かっていた中、前半でチームが落ち着くまで時間かかってしまった印象です。ボールを握れる時間もありましたが、相手陣内で攻め急がずどうゴールに向かうかのアイデアが少なく、ボールを持つことを怖がっている感じもあったと思います。今年はWEリーグのS広島R戦が残っているので、まずはそこに向けて心身ともにリフレッシュし、時間は限られていますが今日の課題を修正して臨みたいです。(リーグ後期まで)時間が空く分、チームとしてどう動くかという点や、個々の面ではデュエルや駆け引き、予測の部分も積み重ねていきたいと思います。
FW #22 山本さゆり 選手(ヴィアマテラス宮崎)
4回戦のスフィーダ世田谷FC戦と同様、大宮Vは強度が高く技術がある選手もいて厳しい試合でした。チャンスはつくれていたので、みんなで勝つ気持ちを持ち続け、最後の最後に得点も決めることができてよかったです。自分たちはうまいチームではないですが、全員が最後まで走り続けられますし、仲間のために走ったり一歩前に出たりできるので、そういった武器は練習でも意識しています。それを今日も発揮できたことは大きいです。準々決勝までの1週間で急にはうまくならないので、全員が勝ちたい気持ちや最後まで走ることをやり続け、次の試合も勝てるように頑張りたいです。その力はあると思っています。
FW #9 上野真実 選手(サンフレッチェ広島レジーナ)
延長戦までいきましたが、しっかり勝ててよかったです。(途中出場の際は)とにかく点を取りに行くことや、守備面でも球際でパワーを持ってプレーすることは練習からずっと言われているので、その部分を徹底してやるよう指示を受けて入りました。勢いを持っている相手との対戦が難しいのは試合を見ていても伝わってきたので、球際の強さや切り替えの早さをもっと徹底しなければいけなかったと感じます。準々決勝に向けて、目の前の試合を意識して準備し、(クラシエカップ決勝と)どちらも勝てるようチーム全員で良い準備をしていきたいです。
川本峻輔 監督(VONDS市原FCレディース)
よくやったと言えばよくやったのかもしれないですが、(延長後半)ラスト15秒くらいで失点し、あと一歩がWEリーグとの差だと感じました。自分たちのやるべきことをやってS広島Rを追い詰めることはできたと思います。選手はよく頑張りました。ただ、勝ちたかったです。相手は攻守の切り替えで上回りたいと考えていたはずなので、そこをかいくぐって主導権を握りにいこうと思いましたが、隙を見逃してはくれませんでした。今季は皇后杯ベスト8を本気で目指そうと始まり、僕たちがやれることはすべてやったと思います。この悔しい思いを財産にして、来季以降に生かしていきたいです。
開催期間:2024年11月17日(日)~2025年1月25日(土)
【1回戦】11月17日(日)
【2回戦】11月23日(土)、24日(日)
【3回戦】11月30日(土)、12月1日(日)
【4回戦】12月8日(日)
【5回戦】12月14日(土)、15日(日)
【準々決勝】12月22日(日)
【準決勝】2025年1月18日(土)
【決勝】2025年1月25日(土)
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