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S広島RとI神戸が元日の決勝に駒を進める 皇后杯 JFA 第47回全日本女子サッカー選手権大会
2025年12月15日

皇后杯 JFA 第47回全日本女子サッカー選手権大会は、12月14日(日)に京都府亀岡市のサンガスタジアム by KYOCERAで準決勝の2試合を開催。WEリーグの3チームとプレナスなでしこリーグ1部の1チームが、決勝進出を懸けて熱戦を繰り広げました。
ピックアップマッチ1
サンフレッチェ広島レジーナ 3-2(前半3-0、後半0-2) セレッソ大阪ヤンマーレディース
サンフレッチェ広島レジーナ(WEリーグ/広島)は開始早々から中嶋淑乃選手にボールを集め、左サイドを中心に攻撃を仕掛けます。「サイドからピンチを招く場面が何度もあり、それが伏線になっていたのではないか」というセレッソ大阪ヤンマーレディース(WEリーグ/大阪)の松田岳夫監督の懸念が的中し、12分には右サイドに抜け出した李誠雅選手のクロス気味のシュートがゴールに吸い込まれ、S広島Rが先制に成功します。
勢いに乗ったS広島Rは20分、中嶋選手がゴール前の混戦から追加点を挙げると、33分には藤生菜摘選手が左サイドから相手GKの頭上を越すシュートを決め、前半だけで3点のリードを奪います。
後半の立ち上がりもS広島Rのペースでしたが、徐々にC大阪Lが盛り返します。78分に宝田沙織選手が直接FKを決めて1点を返すと、反撃ムードが高まり、相手ゴールを脅かし続けます。後半のアディショナルタイムにはCKの流れから百濃実結香選手が押し込み、ついに1点差に。百濃選手はすぐにボールを拾ってセンターサークルまで運び、さらなる追撃姿勢を見せますが、これ以上スコアは動きませんでした。

WEリーグ勢対決を3-2で制したS広島Rが初の決勝進出。小川愛選手は「このチャンスを絶対にモノにしたい。タイトルを獲得することだけを意識して取り組んでいきたい」と決勝の戦いを見据えました。
ピックアップマッチ2
伊賀FCくノ一三重 1-3(前半0-0、後半1-3) INAC神戸レオネッサ
伊賀FCくノ一三重(なでしこ1部/三重)がWEリーグ所属のINAC神戸レオネッサ(WEリーグ/兵庫)に挑んだ一戦は、前半から見応えのある攻防が続きました。伊賀FCが個人技とパスワークを武器に果敢な勝負を挑めば、I神戸は縦に速い攻撃で一気にゴールを陥れようとします。
前半をスコアレスで折り返すと、先に試合を動かしたのは伊賀FCでした。50分、神谷千菜選手のスルーパスを受けた正野瑠菜選手が、絶妙な切り返しから左足を振り抜いてゴールネットを揺らします。
「得点した試合ではあまり負けていないので『いけるぞ』と思った」(常田麻友選手)という伊賀FCはここから流れに乗りたいところでしたか、I神戸が地力を見せ始め、ポゼッションをしながら攻め込んでいきます。勝利を手繰り寄せたのは、宮本ともみ監督が「自分たちの持ち味で、選手も自信を持って取り組んでいる」と語るセットプレーでした。
65分、フェイクを入れたFKから太田美月選手がヘディングで合わせて同点に追いつくと、75分には桑原藍選手のFKがゴール前での混戦を招き、髙瀬愛実選手が頭で押し込んで勝ち越しに成功します。伊賀FCも諦めない姿勢を見せますが、89分にはショートカウンターからI神戸の吉田莉胡選手が3点目を挙げ、勝負を決めました。
I神戸が伊賀FCを3-1で退け、2年ぶりの決勝進出を果たしました。キャプテンの三宅史織選手は「歴史に名が残るのは優勝チームだけなので、しっかり勝ちたい」と闘志を燃やしました。

監督・選手コメント
MF #8 小川愛 選手(サンフレッチェ広島レジーナ)
この試合が山場だと思っていたので、「集中して入ろう」と声を掛け合って臨みました。前半は狙い通りのハイプレスで守備を行うことができ、またいろいろな選手が得点を奪えたのは良かったですが、セットプレーの守備や試合の終わらせ方の部分で課題が出たと思います。決勝に向けてそれらを修正し、もっともっと強いチームになりたいです。そして、タイトルを獲得することだけを意識して取り組んでいきたいです。
松田岳夫 監督(セレッソ大阪ヤンマーレディース)
1失点目がもったいなかったですが、サイドでマークをはがされてクロスを入れられ、ピンチを招くシーンが何度も起きていたので、それが伏線になっていたのだと思います。3点ビハインドから最後の15分くらい、選手たちが何とかしたいというプレーを見せてくれたのはプラス材料ですが、それを最初から出せていれば違った結果になっていたと思います。そうした展開へと導けなかったのは私の指導力不足であり、反省すべき部分です。
MF #6 常田麻友 選手(伊賀FCくノ一三重)
前半はなかなかチャレンジに行けず、守備でも引いてしまう場面が多かったのですが、途中からは前線からの守備がはまるようになり、後半も自分たちらしさを出せて、先制することができました。得点した試合ではあまり負けていないので「いけるぞ」と思ったのですが、セットプレーから失点し、悔しい結果になりました。相手は一人一人の技術力が高く、嫌なところをうまく突いてきていたので、そういった部分でレベルの差を痛感した試合でした。
DF #5 三宅史織 選手(INAC神戸レオネッサ)
伊賀FCは映像を見ただけでは分からない駆け引きのうまさや体の強さがあり、苦戦しました。難しい試合になることは分かっていたので、どんな展開になっても焦らずに自分たちのサッカーを貫こうと考えていましたし、それができた結果の勝利だと思います。過去に元日の決勝を経験したことがあるのですが、そのときは負けてしまって悔しい思いをしました。歴史に名が残るのは優勝したチームだけなので、しっかり勝ちたいです。
開催期間:2025年11月8日(土)~2026年1月1日(木・祝)
【1回戦】11月8日(土)、9日(日)
【2回戦】11月15日(土)、16日(日)、19日(水)
【3回戦】11月22日(土)、11月23日(日・祝)
【準々決勝】12月6日(土)、7日(日)
【準決勝】12月14日(日)
【決勝】2026年1月1日(木・祝)
決勝はバックスタンド席に無料ご招待!
※チケットJFAにて事前申込みが必要です(12/31(水)12:00まで)
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