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第31回全日本高等学校女子サッカー選手権大会が開幕!
2022年12月31日
第31回全日本高等学校女子サッカー選手権大会が12月30日(金)、兵庫県内で開幕しました。初日には1回戦16試合が行われました。
ピックアップマッチ1
日ノ本学園高校(関西2/兵庫) 4-0(前半1-0、後半3-0) 鳴門渦潮高校(四国2/徳島)
三木総合防災公園陸上競技場での第1試合は、日ノ本学園高校(関西2/兵庫)と鳴門渦潮高校(四国2/徳島)が対戦しました。互いに志向するサッカーが似ており、果敢なハイプレスでのボール奪取を狙い、素早く攻撃に移ります。開始8分にはうまく高い位置でボールを奪った鳴門渦潮がゴールネットを揺らしましたが、判定はオフサイドでした。
優勢だったのは日ノ本学園でした。1トップの高橋亜優選手のキープから、2列目の選手の抜け出しやパスで相手ゴールを目指しました。すると18分、スルーパスに抜け出した岡林柚葉選手がクロスを送ると、高橋選手がヘディングでしっかりと決めました。
足を止めずに攻撃的な守備を続け、28分にも惜しいシュートまで持ち込んだ鳴門渦潮でしたが、なかなかパスが連続でつながりませんでした。さらに痛かったのが、後半開始1分での失点でした。中盤でボールを受けた日ノ本学園の藤谷千里選手が思い切ってシュートを放つと、ロングシュートが決まって点差が開いたのです。
鳴門渦潮は選手交代で走力をキープし、日ノ本学園ゴール付近でプレーを続ける時間帯もありました。しかし、シュートの本数は多くなく、逆に日ノ本学園が77分、79分と立て続けに速い攻撃をぶつけて加点。4-0で、日ノ本学園が2回戦に進みました。
ピックアップマッチ2
追手門学院高校(関西3/大阪) 1-0(前半1-0、後半0-0) 星槎国際高校湘南(関東3/神奈川)
みきぼうパークひょうご第2球技場での第2試合は、追手門学院高校(関西3/大阪)と星槎国際高校湘南(関東3/神奈川)が対戦しました。星槎国際がボールを動かしますが、追手門学院は中盤での厳しい寄せでボールの受け手に前を向かせません。むしろ星槎国際のミスを誘発するとシンプルに縦に運び、あるいはサイドへ展開して、相手に脅威を与えていました。
試合は22分に動きました。追手門学院がスローインから得たCKで、中野涼花選手が送ったキックはファーサイドへ。ここで混戦が起きると、中野選手とCBコンビを組む村上琴南選手が押し込み、先制に成功しました。追手門学院は38分に速攻から、40分にFKのトリックプレーからと、ゴールをわずかに外れる惜しいシュートを繰り出していました。
星槎国際は低い位置での横パスが多くなり、なかなか効果的な攻めを繰り出せませんでした。後半開始から選手交代を施し、さらに選手のポジションを入れ替えて反撃を図りますが、なかなか効果的にスピードアップできません。対する追手門学院は守備を重視しつつ、速い攻撃で惜しい場面もつくり出し、集中を切らすことなく1点差の勝利をつかみ取りました。
監督・選手コメント
藤谷千里 選手(日ノ本学園高校)
インターハイでPK負けした相手でしたが、特に意識せず自分たちのサッカーをしました。後半開始早々だったので積極的に狙おうと思っていて、トラップしようかなと思ったのですが思い切って打ちました。私自身はインターハイに出られず、すごく悔しい思いをしましたが、その経験があったからこそ人一倍頑張ってきたし、こうして結果を残せて良かったです。チーム内の競争はありますが、明るい雰囲気で楽しみつつ、一つ一つのプレーにこだわって練習に取り組んでいます。私自身は最初で最後の全国大会なので、絶対にこのメンバーと一緒に日本一を取りたいと思います。
佐藤城介 監督(鳴門渦潮高校)
相手のプレッシャーが速く、ボールを奪っても慌ててしまいました。後半早々のアンラッキーなロングシュートがポイントになりました。あそこまでに1点返せていたら、もう少し競り合う展開になったと思います。落ち着いて空いた前線の選手に縦パスを供給するという、うちがやりたいことを相手にやられました。けがや体調不良の選手もいましたが、交代出場も含めて3年生が活躍してくれました。大きく成長してくれたと思います。
中野涼花 選手(追手門学院高校)
ハイプレスをかけて、勢いを持って点を取りにいこうと話して試合に入りました。相手はパスサッカーをしてくるので、3トップのマークの受け渡しや、サイドの裏への対応をチームで意識してやりました。前半は0-0というくらいのイメージでしたが、早い時間帯に点を取るという想定以上の結果を出せたと思います。前回大会は日本一という目標を掲げてベスト8に終わりました。その悔しい思いをした2、3年生が主体となっているチームで、今回も日本一を目指して挑んでいきます。
柄澤俊介 監督(星槎国際高校湘南)
最後の部分でミスが出るのは、それが現状のチーム技術なのだろうと思います。セットプレーでの事故のような失点も、実力だと思います。あそこにボールが行って、そこに人がいたという不運で片付けるのではなく、ボールの動きを読めなかった実力だと思わないといけません。勝たせることを主体とするのではなく、当たり前のことができる選手を育てたいと考えています。若い選手が多く仕方ないとは思いますが、負けて悔しいで終わるだけでは次に進めません。しっかり反省して、また1年頑張っていきたいと思います。
第31回全日本高等学校女子サッカー選手権大会
大会期間:2022年12月30日(金)~2023年1月8日(日)
大会会場:三木総合防災公園(兵庫県三木市)、五色台運動公園(兵庫県洲本市)、いぶきの森球技場(兵庫県神戸市)、ノエビアスタジアム神戸(兵庫県神戸市)
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