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第12回全国ビーチサッカー大会 東京ヴェルディBSが初優勝!
2017年09月11日
第12回全国ビーチサッカー大会が9月10(日)、最終日を迎え、準決勝と決勝が行われました。気温30℃を超える中、明石海峡大橋を望む会場で頂点を目指す4チームが熱戦を繰り広げました。
準決勝では、東京ヴェルディBS(関東1/東京)とヴィアティン三重BS(東海/三重)の日本代表経験者が多く在籍するチーム同士の顔合わせとなりました。第1ピリオドは、互いに高い技術を見せつけ、スコアを動かします。開始直後に東京Vの監督でもある茂怜羅オズ選手が幸先よく先制点を決めると、三重BSの田畑輝樹監督兼選手はキーパースローからワントラップして振り向きざまにボレーで叩き込み、同点とします。常に東京Vがリードを保ちながら均衡したゲームを展開。しかし、最終ピリオドに三重BSの疲れが見え始めると、東京Vが一気に4点を加え、10-3の大差をつけて決勝に駒を進めました。
もう一方の準決勝では、アヴェルダージ熊本BS(九州3/熊本)とレーヴェ横浜(関東2/神奈川)が対戦。4分、熊本BSの松岡翔太選手がインターセプトしたボールを松尾那緒弥選手がドリブルで持ち込み、先制点を決めます。第2ピリオド終了間際、岡田逸臣選手のシュートがGKの前で大きくバウンドし、レーヴェが追いつきます。さらに、第3ピリオドでレーヴェが勝ち越しゴールを奪い形勢が逆転。しかし、残り1分でレーヴェのGKへのバックパスがオウンゴールとなり、再び同点となります。スタンドから大きな応援が送られる中、熊本BSがFKのチャンスを得ると、これを松尾選手が決め、劇的な逆転勝利で初の決勝進出を果たしました。
決勝では、圧倒的な得点力を誇り5試合で41得点を挙げた東京Vと、接戦で強さを見せ勝ち上がってきた熊本BSが激突。両チームのサポーターやビーチサッカーファンおよそ750人が現地で熱い声援を送りました。
試合は4分に東京Vの原口翔太郎選手が先制点を決めると、第2ピリオドでは、今大会のためにブラジルから来日したベルナルド・ボテーリョ選手が2ゴール。リードを3点に広げます。しかし、その後、熊本BSの坂口健人選手、木船祐樹選手がゴールを奪い、1点差のまま第2ピリオドを終えました。
熊本BSは最終ピリオドに松尾選手の鮮やかなキックオフシュートで同点に追いつき、会場を沸かせます。しかし、28分に東京Vの中原勇貴選手が勝ち越し弾。目が離せない展開の中、熊本BSはFKのチャンスで西口佳佑選手が利き足の左足を振り抜き、同点とすると、30分に松尾選手のFKで勝ち越し。この試合初めて熊本BSがリードします。
東京Vも意地を見せます。残り時間4分、ベルナルド選手この日3点目のゴールを決めて、3分間の延長戦に持ち込みます。すると、この延長戦終了間際に東京Vのエース後藤崇介選手が劇的なゴール。直後に試合終了を告げるホーンが鳴り響きました。初出場の東京Vが6-5で接戦を制し、初優勝に輝きました。
監督・選手コメント
成岡大輔 選手(レーヴェ横浜)
ここまで来たら、今までやってきたことを後悔のないようにやろうとチームで話しました。昨年は1つ前(準々決勝)で負けてしまっているので、1つ上を目指そうということで、ベンチもスタッフも含め、チームが1つになって戦いました。相手も結構疲れていて、相手と交代の人数など条件も変わりませんし、レベルの差もあまりなかったと思います。オウンゴールは仕方がないので、チームで切り替えて、ビーチは何があるかわからないので諦めずにやりました。負けたのは悔しいですが、全国で通用した部分もあったので、また次の大会向けてやっていきたいと思います。
田畑輝樹 監督兼選手(ヴィアティン三重BS)
全体として力の差がありました。みんな遠くから集まって練習しているのですが、家族や仕事がありながら、週1回の練習でよくここまでやってくれたと思います。チャレンジャーの気持ちで、今やれることを一人一人がしっかりとやろうということを話して試合に入りました。毎日練習していた頃と比べ、練習量が落ちた中での厳しい戦いは、正直、不安がありましたが、みんながいたから楽しい大会でした。相手チームには知っているメンバーもたくさんいて、やり方とかも分かっていたので、個人的には悔しいですが、自分1人では勝てないですし、努力家の人が多く、まとまりのあるチームなので、今日の結果を受け止めて、また努力したいと思います。
山本哲也 選手(アヴェルダージ熊本BS)
東京Vはどこからでもシュートを打ってくるので、キーパーとしては一番やりにくい相手でした。相手のシュートをしっかりと見て、こぼさずにキャッチできたのはよかったですが、FKで自分がミスして失点してしまい、そこから流れを変えてしまいました。いくらいいセーブをしても、ミス1つで流れを変えてしまうので、そこはしっかりと修正したいと思っています。今大会の6試合全てを集中してやらなければいけないのですが、そこが難しいところではありました。決勝は正直、勝てた試合を自分たちで落としてしまった。次、やり返せるように、自分ができることをやっていきたいと思います。
茂怜羅オズ 監督兼選手(東京ヴェルディBS)
優勝できて幸せです。今年、東京Vという新しいチームが立ち上がって、いろいろな選手が各地から来てくれました。僕の言葉を信じて、毎日厳しい練習についてきてきてくれて、感謝の気持ちしかありません。メンバーは13人ですが、多くの方に支えられ、東京Vのサポーターも遠いところから3日間応援に来てくれました。試合中に疲れても、応援してくれている姿を見るとパワーになりました。今回の全国大会は、どのチームも優勝する可能性がある中での難しい試合が続きました。見に来てくれた人が、一人でも楽しかったと思ってもらえたらそれだけでうれしいです。これからも日本のビーチサッカーのために頑張りたいです。
第12回 全国ビーチサッカー大会
大会期間:2017年9月8日(金)~2017年9月10日(日)
会場:兵庫県明石市/大蔵海岸公園 [ 観戦無料! ]
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