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山口隆文JFA技術委員長(育成担当)が全日本少年サッカー大会とU-12年代をテーマに説明会を実施
2015年12月08日
日本サッカー協会は12月7日(月)、全日本少年サッカー大会の夏から冬への開催時期移行の説明などを主としたU-12年代のグランドデザイン説明会を行いました。山口隆文JFA技術委員長(育成担当)が出席し、U-12年代のプレー環境の整備について語りました。
山口技術委員長コメント
全日本少年サッカー大会の開催時期移行
今年、全日本少年サッカー大会は初めて冬に開催されます。これは、U-12 年代のグランドデザイン(U-12年代の環境を整備)強化・育成を見据えての移行です。JFAとして各年代にリーグ戦の文化を醸成しようと試みている中で、2種(U-18年代)、3種(U-15年代)のリーグが整ってきました。今年からは4種(U-12年代)のリーグ戦も始まっています。4月から10月まで年間20試合のリーグ戦を行うにあたって、これまで夏に開催してきた全日本少年サッカー大会の移行も検討され、多くの関係者の皆さんのご理解とご協力のもと都道府県予選の日程を確保した上で本大会を開催が可能な12月下旬に実施することになりました。
12月に大会を開催するメリット
今まで大会が行われていた夏には、各都道府県のトレセンから選ばれた47チームが一同に会し、刺激し合い、レベルアップにつなげる「フットボールフューチャープログラムトレセン研修会U-12」が始まりました。選手たちは、夏場はもちろん、9月、10月とリーグ戦に取り組み、より高いテクニックを身につけて大会に臨むことができます。充実の夏を過ごした後は、その成果を冬に発揮してほしいと思います。気候的なメリットも考えられます。冬の開催であれば、選手たちも真夏より動きやすいはずですし、平均気温の高い鹿児島県(今大会の開催地)ならば、寒過ぎることもないため、より良いパフォーマンスを披露できるのではないでしょうか。
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U-12年代にリーグ戦を導入した目的
一番の目的は、選手たちに公式戦でプレーしてほしいということです。われわれは上手な子どもだけが試合に出るのではなく、あらゆる子どもにプレーの経験を積んでほしい。補欠ゼロというのも目標にしています。チームとしても、リーグ戦の導入は不可欠です。負けたときに生まれた課題、勝った後に得た自信や収穫を練習で確認し、それを翌週の公式戦につなげていけば、より練習と試合の内容が濃くなります。試合‐練習‐試合というサイクルに入ることによって良いチーム、選手が生まれることにもつながります。
U-12年代に必要だと思われる要素
日本人は足首が柔らかく、ボールを扱う能力が高いと海外の指導者に評価されています。その一方で、『その技術が得点に直結しているかというと、そうでもない』とも言われます。われわれにはいつ仕掛け、いつ突破を図れば効果的かを考える判断力の向上が必要です。選手たちの判断力を磨き、考える力を育むには、指導者の創意工夫も不可欠になります。昨年の全日本少年サッカー大会を見ていると、子どもたちに一方的に何かを伝えるのではなく、子どもたち自ら戦術を練るように促すなど、新しい指導者が増えてきているように感じます。
第39回全日本少年サッカー大会
競技期間:2015年12月26日(土)~12月29日(火)
会場:
1次ラウンド・ラウンド16 鹿児島ふれあいスポーツランド(鹿児島県鹿児島市)
準々決勝 鹿児島県立鴨池補助競技場(鹿児島県鹿児島市)
準決勝・決勝 鹿児島県立鴨池陸上競技場(鹿児島県鹿児島市)
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