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第39回全日本少年サッカー大会 冬の熱戦、レジスタFCの初優勝で閉幕
2015年12月30日
第39回全日本少年サッカー大会の決勝が12月29日(火)、鹿児島市の鴨池陸上競技場で開催されました。強い風が吹くものの快晴の中で行われた決勝は、鹿島アントラーズジュニア(茨城)とレジスタFC(埼玉)が対戦。ともに素早く体を寄せ、球際に厳しくボールを奪い合う熱いゲームになりました。
前半は鹿島が風上に立ちます。立ち上がりの4分、準決勝でもゴールを決めていた大輪風心選手がドリブルで運んでシュート。この跳ね返りから鹿島はミドルシュートも放ちますが、GK彼島優選手がパンチングではじき返します。レジスタFCも次第にリズムをつかみ、右サイドでの崩しを足掛かりにシュートまで持ち込みますが、鹿島も的確なディフェンスでピンチをしのぎ、0-0で前半を折り返します。
後半の立ち上がり、鹿島は2本のCKでレジスタFCゴールに迫ります。このピンチに対してレジスタFCは体を張って守ると、36分、相手陣内でFKを獲得。キッカーの宇田川瑛琉選手が低く鋭いボールをゴール前に供給します。これを山崎倫選手が落ち着いて決めレジスタFCが先制しました。試合が動いた後も互いに球際に強く、ハードワークを続けていきます。レジスタFCも守りに入らず最後まで2点目を狙い、アディショナルタイムに篠田大輝選手が追加点を挙げました。
熱戦は2-0でレジスタFCが勝利し、初優勝を飾りました。渡辺泰明監督は「気持ちで上回っていこう、球際に強くいこうと話していました。その部分が結果につながったと思います」と話して選手たちを称えていました。準優勝は鹿島アントラーズジュニア、3位は符津スポーツ少年団サッカー部(石川)と兵庫FC(兵庫)でした。
閉会式では公益財団法人日本サッカー協会の大仁邦彌会長が優勝チームに表彰状やトロフィーを授与。また得点王(真家英嵩選手/千葉県代表・柏レイソルU-12)やゴールデングローブ&ブーツ賞(田中勇輝選手/佐賀県代表・サガン鳥栖U-12)など各賞の発表が行われました。最後に綾部美知枝特任理事が「初の冬開催、初の鹿児島開催でした。みなさんに感謝して閉会します」と話して閉会を宣言。桜島を望む鴨池競技場と、緑のピッチが美しいふれあいスポーツランドで繰り広げられた熱戦は、レジスタFCの優勝で幕を閉じました。
選手コメント
彼島優 選手(埼玉県代表・レジスタFC)
経験したことのないようなうれしさがあります。この大会を通してチームがより良くなったと思います。1対1の部分や前に出ていくところで思い切りよくいけるようになりました。アントラーズは後ろに背の高い選手も多いので、ゴールキックはなるべくコーナーフラッグのほうに向かって蹴るように意識しました。(終盤の相手のCKは)ここを耐えたら勝てると思ったので、全力で耐えることを意識して戦いました。
山崎倫 選手(埼玉県代表・レジスタFC)
(先制点のシーンは)自分のところにボールが来ると思っていました。ボールがポンポンと跳ねていたので、スピードのあるシュートを打とうと意識しました。試合が終わって勝ったと分かった瞬間、自然と涙が出てきました。決勝でのゴールはとても大きかったと思います。1点目を取れて良かったですし、中学や高校でも活躍して、また全国大会に出て日本一の座をつかみたいと思います。
宇田川瑛琉 選手(埼玉県代表・レジスタFC)
1点目のキックは山崎君を狙って蹴りました。もう少し浮いたボールを蹴るつもりでしたが、力が入ってグラウンダーになり、結果的に山崎君の足もとに入ったので良かったです。試合では、球際に強いレジスタの良さが出せました。このチームでやってこられたことは大きな経験です。みんなで一丸となって戦おうと思っていましたし、大会を通じてチームワークがより良くなり、みんなが輪になってきたという感じがします。
山口宇汰 選手(茨城県代表・鹿島アントラーズジュニア)
最初から自分たちのサッカーをして点を取っていこうと思っていたので、この敗戦はとても悔しいです。試合の中では自分たちの良さも出せました。守備に厳しくいくというところはできていたと思います。みんなで一丸となって攻撃と守備に出ることはできました。今回の悔しい経験を忘れずに、これからのサッカー人生を歩んでいきたいと思います。
JFA-TV
決勝戦ハイライト
第39回全日本少年サッカー大会
競技期間:2015年12月26日(土)~12月29日(火)
会場:
1次ラウンド・ラウンド16 鹿児島ふれあいスポーツランド(鹿児島県鹿児島市)
準々決勝 鹿児島県立鴨池補助競技場(鹿児島県鹿児島市)
準決勝・決勝 鹿児島県立鴨池陸上競技場(鹿児島県鹿児島市)
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