ニュース
第40回全日本少年サッカー大会 センアーノ神戸が初優勝を飾る
2016年12月30日
第40回全日本少年サッカー大会の決勝戦が12月29日(木)、鹿児島市の鴨池陸上競技場で行われ、12大会ぶりに出場のセンアーノ神戸ジュニア(兵庫)が初優勝しました。
決勝はフットサルチームで磨かれたパスワークを武器に勝ち上がってきた神戸と、最後まで粘り強く走って得点を重ねてきた横浜F・マリノスプライマリー(神奈川)の対戦。ゲームは互いが持ち味を発揮し、最後までボールを追いかけます。寒風の吹く、肌寒い天候になりましたが、2千人を超える来場者が詰めかけたスタジアムは気持ちの入ったサッカーを見せる選手たちと、熱の入った応援で熱気に包まれました。
序盤はショートパスをつなぐ神戸が主導権を握ります。高い位置でセットプレーのチャンスを何度も獲得。FKを折り返したボールに、丸尾太一選手が頭で合わせてゴールを狙います。9分には小幡季生選手がコースを突いたミドルシュート。しかし、ともに横浜FMのGK渡辺快選手が好反応を見せて外に弾き出しました。ただ、神戸の流れは変わらず、15分にはペナルティーエリア内のファウルで神戸がPKを獲得。これを和田健士朗選手が落ち着いて決め、神戸が先制します。さらに、17分には清水楓之介選手がミドルシュートでゴールネットを揺らし、リードを2点に広げます。
前半は守備に回る時間の長かった横浜FMですが、後半は積極的に前にボールを送っていきます。立ち上がりには野頼駿介選手がミドルレンジからシュートを放つと、FKでは島田春人選手が枠を捉えるコースのシュート。徐々にリズムをつかんでいくと、26分、松村晃助選手がドリブルで攻め込み、待望の追撃点を右隅に沈めます。勢いづいた横浜FMは試合終盤まで諦めることなく攻めていきます。最終盤、ショートカウンターから松村選手がシュートを狙いますが惜しくも枠の外。松田統史選手のミドル弾も神戸のGK渡辺航世選手がセーブしました。
チャンスをつくるものの横浜FMはなかなか決めきれず、追い上げは1点に留まりました。神戸の体を張ったディフェンスも光り、スコアは動かないまま、2-1でホイッスル。神戸が初優勝を飾りました。また、兵庫県勢の優勝も初めての快挙になりました。
決勝は両チームのはつらつとしたプレーが目立ち、横浜FMの島田春人選手や両チームには主審からグリーンカードが出されました。試合後には健闘を称える、惜しみない拍手がスタンドから送られる中、第40回大会が閉幕しました。
選手コメント
渡辺航世 選手(センアーノ神戸ジュニア)
決勝では、全国のあまり背の高くないGKに、身長が低くても全国大会で戦えるんだということを伝えたいという気持ちがありました。自分たちの守備陣はヘディングが強く、絶対に逃げないところが強みです。(守備は)裏を狙ってくるところを抑えることと、相手の選手が交代で入れ替わるときにしっかりと味方に伝えることを意識しました。将来は(プロの)サッカー選手になって、世界で活躍したいです。
和田健士朗 選手(センアーノ神戸ジュニア)
6年生になってから、サッカーだけではなく、本格的にフットサルにも取り組むようになりました。フットサルがきっかけで、ワンツーがうまくなったと思います。この大会では足元でしっかりとボールをつなげたことが優勝の要因と思います。今日は、ここまで来たからには良い試合をして、悔いの残らないゲームにしようと思って臨みました。(第26回全日本少年フットサル大会との)2冠を達成することができてうれしいです。
渡辺快 選手(横浜F・マリノスプライマリー)
攻撃の選手が点を取ってくれていたので、勝ちたかったです。(失点後は)相手も2ゴールを決めたのだから、自分たちも2点取れると切り替えてやっていこうと。最後は自分のミスで失点していたので、自分でなんとか取り返したかったです。悔しいです。準決勝のディアブロッサ高田FC戦では、先に取られてから逆転で勝利しました。今大会でそういうゲームができたことは良い経験になったと思います。
松村晃助 選手(横浜F・マリノスプライマリー)
前半に2失点してしまっていたので、後半は絶対に取るしかない状況でした。その中で自分のゴールで1点を取ることができたのは良かったですが、2点目を取れませんでした。優勝を狙っていたので、優勝できなかったことは悔しいです。ゴールは奪えましたが、シュートの場面ではもっと落ち着いて蹴って決めたかったです。将来は世界で活躍する選手になりたいです。
大会表彰一覧
優勝
センアーノ神戸(兵庫県)
準優勝
横浜F・マリノス(神奈川県)
第3位
府中新町FC(東京都)
ディアブロッサ高田FC(奈良県)
フェアプレー賞
太陽SC宮崎南(宮崎県)
努力賞
府中新町FC(東京都)
グッドマナー賞
ディアブロッサ高田FC(奈良県)
特別賞
京都長岡京SS(京都府)
Most Impressive Team
横浜F・マリノス(神奈川県)
得点王
末谷 誓梧(12得点、センアーノ神戸)
ゴールデングローブ&ブーツ賞
渡辺 快(横浜F・マリノス)
第40回全日本少年サッカー大会
競技期間:
2016年12月25日(日)~12月29日(木)
会場:
1次ラウンド・ラウンド16 鹿児島ふれあいスポーツランド(鹿児島県鹿児島市)
準々決勝 鹿児島県立鴨池補助競技場(鹿児島県鹿児島市)
準決勝・決勝 鹿児島県立鴨池陸上競技場(鹿児島県鹿児島市)
大会情報はこちら
関連情報
関連ニュース
最新ニュース
- JFA 2024/11/22 2024年度 JFA第12回理事会を開催
- JFA 2024/11/21 【不服申立委員会】 2024年11月21日付 公表
- JFA 2024/11/21 【裁定委員会】 2024年11月21日付 公表
- 選手育成 2024/11/21 バイエルン・ミュンヘンへ短期留学 JFAとアディダスによる育成年代の選手を対象としたプロジェクト「育成年代応援プロジェクト JFA アディダス DREAM ROAD」~2024年度 第三弾が始動~
- 大会・試合 2024/11/21 決勝(11/23)チケット当日券の販売について 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会 大会アンバサダー三笘 薫 選手・CFCと協働 子どもたち30名ご招待