ニュース
川崎フロンターレU-12がPK戦を制して初優勝! JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会
2018年12月30日
JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会は12月29日(土)に、鹿児島市の白波スタジアムで決勝戦が行われ、川崎フロンターレU-12(神奈川)が初優勝を飾りました。
決勝に駒を進めたのはフロンターレと大阪市ジュネッスFC(大阪)。試合序盤はともにゴール前での攻防が多く、フロンターレは4分、田所莉旺選手のクロスから山中大輝選手がヘディングシュートを放ちます。ジュネッスも相手陣内で直接FKのチャンスを得て、野口類選手がミドルシュート。いずれも枠は捉えられませんでしたが、準決勝までと同じようにゴールへの積極姿勢を示します。
0-0で迎えた後半は中盤での激しいボールの奪い合いとなり、前半以上に熱を帯びます。先制したのはフロンターレ。田所選手が敵陣中央から左サイドにボールを流すと、荒井選手が右足で鋭いシュートを放ちます。このシュートはGKに止められますが、こぼれ球に田所選手が詰めてゴールネットを揺らしました。
この先制点をきっかけに、ゲームはめまぐるしく動きます。30分、ジュネッスは増井那月選手のパスを受けた野口選手がゴールを決め、すぐに追いつきます。さらに34分、前線で数的優位を作ったジュネッスが細かな連係から増井選手が逆転ゴール。増井選手の今大会10得点目のゴールでジュネッスが試合をひっくり返します。ただ、準々決勝と準決勝を逆転勝ちしていたフロンターレはこの展開にも動揺せず、再び前線にボールを送り出します。35分に荒井選手がミドルシュートを鮮やかに決め同点。試合を振り出しに戻しました。
スコアはこのまま動かず、2-2で40分間を終了。5分ハーフの延長戦に入りますが、ここでも競技4日目の疲れを感じさせない激しいバトルが見られました。特に守備陣が奮闘し、両チームともに追加点を挙げられません。勝敗の行方はPK戦が握ることになりました。
PK戦は3人ずつ蹴って勝敗を決めますが、その3組目までは全員が決め、3-3でサドンデスへ。4組目でフロンターレのGK太田陽彩選手が好反応を見せます。太田選手から見て右側に飛んだボールに食らいつき、優勝をぐっと引き寄せるファインセーブ。フロンターレは最後のキッカーとなった齊名優太選手が冷静にシュートを決め、ついに勝利を掴み取りました。
個人の技術とチーム戦術が噛み合い、粘り強く戦ってきたフロンターレが初優勝を飾りました。コンビネーションを生かして勝ち上がってきたジュネッスが準優勝。3位はソレッソ熊本U-12(熊本)とアビスパ福岡U-12(福岡)で、大会を通して九州勢の健闘も光りました。得点王は4試合で14得点を挙げたファナティコス(群馬)の小島煌貴選手、ゴールデングローブ&ブーツ賞は数々の好セーブを見せてきたソレッソ熊本U-12の宮本哲宏選手が受賞しました。
選手コメント
太田陽彩 選手(川崎フロンターレU-12/神奈川)
GKからの攻撃は意識していました。取ったら前を見て、フリーの選手がいたら、その前のスペースのところに出すというのは意識してました。(PK戦で止めたときは)相手の目がそっちの方向に行っていたので、もしかしたらそっちに飛んだら止められるのではと予測しました。優勝し、歴史を塗り替えることができてうれしいです。
田所莉旺 選手(川崎フロンターレU-12/神奈川)
自分たちは準々決勝も準決勝も逆転で勝ってきたので、それは自信につながっていましたし、監督やコーチも時間もあるから落ち着いてやろうと言ってくれていました。みんなで意思をぶつけ合って、励まし合って戦えたのが一番良かったと思います。みんなのプレーのおかげでボールが回ってきてゴールも取れてうれしかったです。
川口遼己 選手(大阪市ジュネッスFC/大阪)
楽しめる試合と楽しめなかった試合がありましたが、チーム一丸となって勝てたことは良かったです。延長まで行けたのは、やっていて楽しかったです。もっとボールを受けて、パスを散らして、チームに貢献できるように頑張りたいです。ドリブルもパスもシュートもすべてできる選手になりたいです。中学でも大きい大会では、優勝を目指して頑張ります。
伊集院翔風 選手(大阪市ジュネッスFC/大阪)
PKを止めているときと同じような気持ちで(PK戦に)入りましたが、シュートを止められなかったのは悔しいです。(相手の3人目に反応したときは)一瞬止めたとは思いました。もうちょっと攻撃参加をしてチームの攻撃につなげられれば良かったです。バックパスは受けるようにしていますが、前方に蹴ったところでチャンスになかなかつなげられなかったのは心残りです。
開催期間:2018年12月25日(火)~12月29日(土)
開会式
大会期間:2018年12月25日(火)
会場:鹿児島市民文化ホール
1次ラウンド・ラウンド16
大会期間:2018年12月26日(水)-27日(木)
会場:鹿児島ふれあいスポーツランド
準々決勝
大会期間:2018年12月28日(金)
会場:鹿児島県立鴨池補助競技場
準決勝・決勝
大会期間:2018年12月28日(金)-29日(土)
会場:白波スタジアム
※全会場、鹿児島県鹿児島市
関連ニュース
- 大会・試合 2018/12/29 川崎フロンターレU-12と大阪市ジュネッスFCが決勝進出! JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会
- 大会・試合 2018/12/28 実力拮抗の好ゲームが続き、ラウンド16では3試合がPK戦に JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会
- 大会・試合 2018/12/27 第42回全日本U-12サッカー選手権大会の1次ラウンドがスタート!各グループで熱戦
- 大会・試合 2018/12/26 JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会 鹿児島市で開会式開催
- 大会・試合 2018/12/23 鹿児島で熱戦開幕へ! JFA第42回全日本U-12サッカー選手権大会
最新ニュース
- 選手育成 2024/11/21 バイエルン・ミュンヘンへ短期留学 JFAとアディダスによる育成年代の選手を対象としたプロジェクト「育成年代応援プロジェクト JFA アディダス DREAM ROAD」~2024年度 第三弾が始動~
- 大会・試合 2024/11/21 決勝(11/23)チケット当日券の販売について 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会 大会アンバサダー三笘 薫 選手・CFCと協働 子どもたち30名ご招待
- 選手育成 2024/11/21 2024年JFA・Fリーグ特別指定選手に3選手を認定
- 指導者 2024/11/21 2025年度 JFA 女性指導者Bライセンススキルアップ研修会 開催要項~2025年度Aジェネラルライセンス受講に向けた準備コース~
- 日本代表 2024/11/21 2025 SheBelieves Cupに参加が決定 なでしこジャパン(日本女子代表)