富山県
ヴァリエンテ富山ジュニア延長で7年ぶり2回目の全国大会を決める。
ヴァリエンテ富山ジュニア 1-0(前半0-0、後半0-0、延長前半1-0、延長後半0-0) STG.FC takasei
JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会 富山県大会の決勝が11月4日、富山市五福陸上競技場で行われました。
気温15.7℃午前中降って来た雨も試合前には上がり、時折日差しの差す中行われた決勝戦は7年ぶり2回目の全国大会出場を目指すヴァリエンテ富山ジュニアと初出場を目指すSTG.FCの対戦となりました。
ヴァリエンテは18得点1失点と高い攻撃力で4試合を勝ち抜いてきました。一方STGは9得点1失点、準決勝では延長後半終了間際に決勝点を挙げ決勝に駒を進めました。両チーム共に安定した守備力を誇るチームであり、ヴァリエンテはポゼッションサッカー、STGはスペースを上手く使うサッカーと、異なる戦術を用いる両チームの対戦に期待感が高まりました。
試合は立ち上がりからヴァリエンテが攻勢にでます。9分、15分にヴァリエンテ 干山涼平選手がミドルシュートを放ちますが得点には至りません。STGも宮林渉選手のフリーキックがポストを叩きます。
STGの縦へのフィードに対してヴァリエンテの守備はチャレンジ&カバーが徹底されており、ヴァリエンテの優勢が続きます。18分ヴァリエンテ左サイド横山旺世選手が駆け上がり、中央の新保瑠偉選手へ繋ぎ、この試合初めての決定的なチャンスになりましたが、シュートはクロスバーの上を越えていきます。STGもゴール前でチャンスを作り出しましたが、ヴァリエンテ小田切祐真選手のカバーにより、フィニッシャーに自由にシュートを打たせないプレーがありました。
後半に入ると、両チームとも持ち味である守備力でお互いのエースストライカーに思うように仕事をさせず、中盤での奪い合いが続きます。28分には、相手DFのクリアボールをSTG和泉綾真選手がピッチ中央で拾いロングシュートを放ちますが、GKに弾かれます。33分にはヴァリエンテ出村拓郎選手が中央から右サイドへ展開、パスを受けた右サイドの今井悠太選手は、ペナルティー右角からシュートを放ちますが、枠を捉えることは出来ません。一進一退を繰り返しながらもタイムアップ、富山県大会決勝戦は2年連続の延長戦へ突入します。
延長前半1分ヴァリエンテ小田切選手が最終ラインからハーフェイライン付近まで持ち上がり、相手DFラインの裏にスルーパス、抜け出した新保選手がゴール左隅に冷静にゴールを決め、待望の先取点となります。
諦めないSTGは双子の宮林猛選手、渉選手を中心にヴァリエンテゴールに襲いかかります、延長後半にもゴール前でのフリーキック、コーナーキックのチャンスも掴みましたが、あと一歩ヴァリエンテゴールのネットを揺らすことが出来ず、このまま試合終了となりヴァリエンテが7年ぶり2回目の富山県チャンピオンとなりました。
最後まで諦めずボールを追いかけた選手達の姿に、会場から惜しみない拍手が送られていました。
監督・選手コメント
高橋幹夫 監督(ヴァリエンテ富山ジュニア)
前半のチャンスを決めきれず苦しい試合でした。選手達を信じて1年間頑張ってきました。近年富山県代表が予選リーグを勝ち抜けていないので、本大会では何とか奮起したいと思います。
新保瑠偉 選手(ヴァリエンテ富山ジュニア)
決勝戦は、今まで以上に全員が戦っていました。皆が緊張していたので、堅い試合になると思いました。「落ち着いて最後まで頑張ろう」とチームの皆に声を掛けました。チームとして今まで練習してきた事が全て出し切れたと思います。前半のチャンスを自分が決められずチームを助けることができませんでした。仲間のDFが頑張ってくれていたので、延長前半のチャンスを絶対決めてやろうと思いました。試合終了のホイッスルが鳴った時全員と目が合い、疲れましたが皆が笑顔になりとても嬉しかったです。全国大会では1次リーグを勝ち抜きたいです。
優勝 | ヴァリエンテ富山ジュニア |
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準優勝 | STG.FC takasei |
3位 / 4位 | 立中JSC / スクエア滑川FC |
努力賞 | 立中JSC |
グッドマナー賞 | スクエア滑川FC |
準優勝:STG.FC takasei
3位:立中JSC
4位:スクエア滑川FC