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DENSO CUP SOCCER 第13回大学日韓(韓日)定期戦 全日本大学選抜がラスト5分で全韓國大學選抜を下す
2016年03月21日
全日本大学選抜は3月20日、等々力陸上競技場に全韓國大學選抜を迎えて『DENSO CUP SOCCER 第13回大学日韓(韓日)定期戦』を行いました。
全日本は松本孝平選手とジャーメイン良選手という高さとゴール前への抜け出しが期待できる2トップを中心に、両サイドバックの高尾瑠選手、小池裕太選手からチャンスを作りますが、なかなかゴールに結びつけることができません。逆に時間が経つにつれて韓国にボールを奪われる回数が増え、主導権を握られてシュートを放たれるなど押し込まれる時間帯が続きます。
それでも26分には小池選手がFKを獲得。このキックにセンターバックの今津佑太選手が頭で合わせますが、これは全韓國GKがしっかりキャッチ。そして、ここから全韓國が逆襲を開始します。左サイドバックのクク・テジョン選手が鮮やかなカウンターで前線まで持ち込むと、そのままゴール前に切れ込み左足でシュート。先制点をあげます。
ビハインドを負った全日本は後半、中野誠也選手と野嶽惇也選手を投入。裏への抜け出しに特徴がある中野選手を中心にたびたびチャンスをつくります。53分には重広卓也選手からのパスを受けたジャーメイン選手がシュートを放ちますが、わずかにコースをそれてゴールならず。70分、高尾選手のクロスに合わせた小池選手のヘディングシュートはGK正面でキャッチされてしまいます。攻め込みながらもゴールが遠い日本でしたが、残り10分を切ったところで宮崎純一監督がついに動きます。82分、マレーシア遠征でも短い時間の出場ながら結果を出し、「10分あれば何かしらチャンスをつくれる集中力のある選手」と期待を寄せる松木駿之介選手を左サイドに投入します。
その期待どおり、全日本は松木選手の度重なる突破で勢いを増し、さらに攻め立てます。そして87分、左サイドからのロングスローを今津選手が反らすと、中野選手が勢いよくヘディングで飛び込んで同点に。全日本はさらに終了間際の89分、左サイドを突破した松木選手がゴール前に切り込みます。「ペナルティエリアにいた重広さんと目があったので確実にゴールを決められるほうを選んだ」と松木選手がマイナスのパスを送ると、重広選手がこれに応え、冷静にミドルシュートを放って逆転に成功。全日本がわずか5分弱で劇的な同点・逆転弾を決めてスコアを2-1とし、通算成績を6勝に伸ばしました。
なお試合後には、大会最優秀選手に重広卓也選手(全日本大学選抜)、優秀選手にクク・テジョン選手(全韓國大學選抜)、チェ・ジュンギ選手(全韓國大學選抜)、松木駿之介選手(全日本大学選抜)、中野誠也選手(全日本大学選抜)が選ばれました。
監督・選手コメント
宮崎純一 監督(全日本大学選抜)
前半は全韓國の強さに圧倒されました。フィジカル、メンタル、そのうえにテクニックの面でしっかりとした選手がそろった、非常に素晴らしいチームだったと感じています。我々はチームとして持っている力、選手それぞれのストロングポイントを発揮して最後の5分で得点を重ねましたが、それ以外の時間帯は全韓國の試合であったという印象を持っています。
重広卓也 選手(全日本大学選抜)
結果だけを見れば逆転負けした去年の借りを返せたと思いますが、前半はかなり圧倒されて、自分たちのサッカー、個々の能力を発揮できずに失点してしまいました。それでもチーム一丸となって諦めず、ゴールをみんなで奪うという共通理解ができていたので逆転することができたと思っています。
中野誠也 選手(全日本大学選抜)
監督やコーチからは自分の機動力を活かしてやっていけと言われていました。それを表現できたのはよかったと思います。得点シーンは、今津(佑太)選手が入るときに「(自分がボールを)そらすから」というメッセージをもらっていました。それを信じて待っていて本当によかったと思います。
松木駿之介 選手(全日本大学選抜)
マレーシア遠征では、ラスト5分で試合に出て90分に点を決めるような試合が続きました。最後の最後に仕事ができるというのは、自分の中でも自信になりましたし、ああいう時間帯に投入されたことで、期待と信頼に応えなくてはならないと感じていました。結果を出せてよかったです。
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