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JFAプレミアカップ2014 supported by NIKE サンフレッチェ広島F.Cジュニアユースが11年ぶりの優勝!
2014年05月06日
JFAプレミアカップ2014 supported by NIKEの大会最終日となった5月5日(月・祝)は、ファイナルに残ったサンフレッチェ広島F.Cジュニアユース(中国代表/広島)対柏レイソルU-15(関東第3代表/千葉)の決勝戦を行いました。
試合開始直前、紫のユニフォームの広島は円陣を組み、大きな声で気合いを入れます。一方、黄色のユニフォームの柏は静かに集中力を高めます。天候はあいにくの雨となりましたが、850人の観衆が来場し、両チームへの声援が響く中、キックオフを迎えました。
共に2度目の大会制覇を目指す両者。前半、パスをつなぐ柏に対し、沢田謙太郎監督の熱い指示が飛ぶ広島イレブンは素早いチェックでプレッシャーを掛けます。11分には、球際で強さを見せる広島がチャンスをつくります。パスをつないでいくと、川村拓夢選手のラストパスをペナルティーエリア内で受けた明比友宏選手がダイレクトで左隅に流し込み、先制点を奪いました。「決勝戦ではいかに先に点を取るかが大事。そこを取れたのは本当に大きかった」と沢田監督が振り返ったように、そこからペースを掴んだ広島。10分後には、フリーキックのチャンスを得ると、キッカーの岡野周太選手がゴール前に山なりのボールを蹴ります。そのボールが直接ゴールへ吸い込まれ、広島に追加点が生まれました。「誰も触れなくてもゴールに入るように練習からやっていた」と岡野選手。狙い通りのプレーでリードを広げました。
勢いを増す広島に対し、柏は「失点しても、焦らずにいつも通りプレーしてもらおうと意識してチームメートを励ました」というキャプテンの田中陸選手を中心に盛り返します。しかし、なかなか決定機をつくることができません。スリッピーなピッチの中で、ボールポゼッションからゴールを目指す柏の前に、ここまで4試合無失点の広島DF陣が立ちはだかりました。結局2-0のままスコアは動かず、タイムアップ。試合終了のホイッスルが鳴ると、柏イレブンはピッチに膝をついて悔しがり、一方の広島イレブンはベンチメンバーと抱き合い、過酷な連戦の中で掴み取った日本一のタイトルに喜びを表しました。
この結果、2003年以来2度目の優勝を果たした広島が「マンチェスター・ユナイテッド・プレミアカップ・ワールド・ファイナルズ」の出場権を手にしました。
大会MVPには広島の仙波大志選手が選出。仙波選手は、表彰式で名前を呼ばれた瞬間を「恥ずかしかった」と振り返りながらも、「天狗にならないように日々の練習から100%以上を出して丁寧にプレーし、世界大会ではベスト4に入りたい」と先を見据えていました。また、フェアプレー賞には大宮アルディージャジュニアユース(関東第2代表/埼玉)とアルビレックス新潟U-15(北信越代表/新潟)が輝きました。
監督・選手コメント
沢田謙太郎 監督(サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース)
選手たち全員がよく頑張ってくれたと思います。運良く点を取れたことが、彼らの背中を押してくれた。頑張れば勝てる、そして、あと5分頑張れば何とかなるというところまで具体的なものが見えて、彼らを最後まで勇気づけてくれたのではないでしょうか。選手たちには、「自分たちの力を発揮すれば、勝っても負けても最後に泣ける」と伝えていました。選手たちは大変だったと思いますが、本当によく頑張ってくれました。世界大会では強豪チームとの真剣勝負を1試合でも多くできればと思います。
中丸大輝 選手(サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース)
試合に勝てば日本一になれるというのがモチベーションになって、みんな最後まで走り切ることができました。僕個人もフルで出ていたため、正直きついところもありましたが、日頃からトレーニングで走っているので、そういう部分では負けていなかったと思います。チーム一丸となって最後まで諦めずに戦えました。表彰式では、「これで日本一になった」という達成感がありました。世界大会では、世界の強豪相手に自分たちが今できることをしっかり出して勝ちに結びつけたいと思います。
酒井直樹 監督(柏レイソルU-15)
大会を通して、普段なかなか戦うことができない地域のトップレベルのチームと対戦できたことは、非常に良い経験になりました。現時点で、自分たちがどのレベルにいるのかを確かめられました。目標は世界大会に出て、世界トップレベルを見るということだったのですが、私の力不足です。自分も含めて、いろいろなものを見つめ直していきたいです。またこうした大会を戦う機会があると思いますので、明日から気持ちを入れ直して頑張りたいと思います。
田中陸 選手(柏レイソルU-15)
初の全国大会で、強豪チームがそろい、そういう相手に対してやれることもあったし、通用しない部分もありました。決勝戦の前には「ここまで来たら、あとは気持ちや根性が大事だ」とみんなで話していたのですが、相手のほうが気持ちで上回っていました。悔しいのは、自分たちの思うようにプレーできなかったことです。リベンジの機会はこれからたくさんあると思いますので、もっと練習して、次は自分たちが一番になりたいと思います。試合後、サポーターの皆さんを目の前にして申し訳ない気持ちになったのですが、最後まで声援を送っていただき、本当に感謝しています。
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