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JOCジュニアオリンピックカップ 第21回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会 C大阪、ジェフなどベスト4が出そろう
2018年01月05日
JOCジュニアオリンピックカップ 第21回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会は1月4日(木)、J-GREEN堺で2回戦の4試合を開催しました。
ピックアップマッチ1
セレッソ大阪堺ガールズ(関西1/大阪) 5-0(前半4-0、後半1-0)スフィーダ世田谷FCユース(関東4/東京)
3連覇を狙うC大阪と前回大会4位のS世田谷の試合は、開始早々動きます。4分、C大阪はクリアボールを拾った宝田沙織選手が「スペースが見えたのでそこに流し込み」先制します。この一撃で落ち着いたC大阪は、最終ラインからの丁寧なビルドアップでゲームをコントロールし、機を見て両サイドを突破しゴールに迫ります。
20分、右サイドの野島咲良選手からのクロスを、中央で構える宝田選手が打点の高いヘディングでたたき込みます。さらに30分には、野島選手が右サイドをドリブル突破して中央に折り返すと、中央で受けた宝田選手がGKの位置を見極めて冷静に突き刺します。なでしこリーグ2部得点王に輝いた宝田選手のハットトリックで勢いづくC大阪は、34分、宝田選手が左サイドからのクロスを野島選手がダイレクトで合わせてゴールネットを揺らし、4-0で試合を折り返しました。
C大阪はハーフタイムに4選手を交代。ゴールを挙げた宝田選手、野島選手らをベンチに下げ、U-16日本女子代表候補の百濃実結香選手、田中智子選手らを投入します。すると56分、セカンドボールを拾ってペナルティーエリアに侵入した百濃選手がPKを獲得。百濃選手が自ら決めて5-0とS世田谷を突き放します。
S世田谷は瀧下まひる選手、ブラフ フェイ選手といった攻撃的な選手を投入して攻勢を強めますが、C大阪の組織的な守備を前になかなかフィニッシュまで持ち込めず、試合はそのまま終了。S世田谷のシュートを3本に抑える安定した守備を見せたC大阪が、2試合連続のクリーンシートで準決勝に進みました。
ピックアップマッチ2
ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18(関東2/千葉) 6-0(前半2-0、後半4-0)ヴィクサーレ沖縄FCナビィータU-18(九州1/沖縄)
前回大会3位のジェフと、1回戦でリンダを2-0で下したヴィクサーレとの一戦は、ジェフが積極的な入りを見せます。2分、椎野彩香選手の左サイドからのクロスに井上千里選手が詰めるも合わず。5分には中尾萌々選手のスルーパスを受けた堀越柚衣選手がシュートを放ちますが、ヴィクサーレのGK儀間苺香選手が飛び出して阻止します。
ジェフの猛攻が続きますが、中央を固めるヴィクサーレは身体を張った守備で跳ね返し続けます。しかし10分、右CKから市瀬千里選手が押し込んで、ゴールをこじ開けます。
ヴィクサーレは鈴木愛理沙選手がスピードを生かしたドリブルで敵陣に侵入しますが、攻撃に枚数をかけられずシュートまで持ち込むことができません。32分には玉城薪瀬選手の突破からCKを獲得しますが、金城妃那選手のシュートはジェフの壁に跳ね返されます。
このままハーフタイムを迎えるかと思われた終了間際、ディフェンスの裏に抜け出した大澤春花選手がペナルティーエリアやや外から右足を振り抜き、追加点を挙げます。
リードを2点に広げたジェフは、前半よりディフェンスラインを高く保ちコンパクトに守りながら、得意のセットプレーで得点を重ねます。49分、CKを市瀬選手がヘディングで流し、椎野選手が蹴り込んで3点目。53分、66分にはCKから市瀬選手が決めて、ハットトリックを達成します。75分には途中出場の今村瑞月選手が加点し、ジェフが6-0の完封勝利で4強へと駒を進めました。
監督・選手コメント
竹花友也 監督(セレッソ大阪堺ガールズ)
開始すぐに点が入ったことが大きかったです。あの時間に入ったことで相手も少しゆっくりになったところがあり、あとは上手くゲームを進められたというイメージです。後半は中学生が多く出た中で、サポートの質、タイミングや距離感が悪いところもありましたが、まだ中学生なのでここから積み上げていけたらと思います。いろいろなところから点が取れているところがうちの良いところですし、昨日、今日と無失点に抑えたのも良かったです。特に守備は長い間言い続けている細かいところが浸透してきていますし、球際も強く行けるようになってきています。その点で今日は心配することなく見られました。
山田岳暁 監督(スフィーダ世田谷FCユース)
相手は去年のチャンピオンで、自分たちは失うものもないですし、チームの雰囲気も良かった。とにかく「やってやろう」という気持ちで臨みましたが、実際にやってみると守備陣が受け身になって、もったいない失点がかさんだと思います。このチームの良さは前にスピードや強さがあることなので、ハーフタイムで「もっと自分たちの良さを出そう」と少し修正した中で、後半はゲームを組み立てられましたし、実際にいくつかチャンスをつくれました。あとはフィニッシュまでちゃんと行けるようにもう少しトレーニングを積んでいきたいと思います。良い勉強になったので、来年はリベンジしたいと思います。
市瀬千里 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18)
コーナーからの得点は自分の武器としてやってきたので自信はありますが、今季は得点する機会が少なかったので、絶対に取りたいと思っていました。決められて良かったです。初戦で1失点した部分を改善できたところは良かったですが、まだパスミスや、カバーリングの遅さが目立ったので、準決勝ではそこを改善したいです。「走る、戦う」というのがジェフのテーマなので、そこをしっかりとやった上で、技術の高いメニーナにも正々堂々と戦えたらいいなと思います。
金城妃那 選手(ヴィクサーレ沖縄FCナビィータU-18)
前半は2点に抑えることができましたが、後半は足が止まって崩れたのが課題です。チームの状態がいい時は声が出ているのですが、後半疲れた中でももっと全員で声を出してやれれば良かったと思います。(セットプレーは)どうマークに付くか話をして対策はしていましたが、一人では抑えきれなかったので、最後は二人で見ようと試合の中で修正しました。自分たちも勝てないことはない、まだまだできるということが実感できましたし、いい経験ができたと思います。
JFA-TV
JOCジュニアオリンピックカップ 第21回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会
大会期間:2018年1月3日(水)~2018年1月7日(日)
会場:J-GREEN 堺(大阪府堺市)
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