ニュース
2回戦進出チームが出そろう JFA 第23回全日本U-15女子サッカー選手権大会
2018年07月23日
JFA第23回全日本U-15女子サッカー選手権大会は、7月22日(日)に大会2日目を開催。初日に引き続き、1回戦8試合を行い、2回戦へと進む16チームが出そろいました。
ピックアップマッチ
福岡女学院中学校FC 0-3(前半0-0、後半0-3)白岡SCL
福岡女学院中学校FC(九州5/福岡)と白岡SCL(関東5/埼玉)による第1試合は、序盤から見せ場が多いゲームとなりました。ファーストチャンスは、「最初の5分はとにかく裏に入れて勢いを出してから、自分たちが得意な細かいパスでゴール前を崩そうと考えていた」(山本優監督)福岡女学院。5分に大石沙葵選手が相手守備のミスを高い位置で奪うと、味方の連携からゴールを狙いましたが、枠を捉えることができません。対する白岡も、ボールを奪うと素早く相手DFの裏にパスを配球し、縦に速い攻撃を仕掛けます。6分にはキャプテンの本吉鈴選手が「スピードがあって、一歩の踏み込みで良いシュートが打てる」と評する中垣真琴選手がドリブルでGKとの1対1に持ち込みましたが、シュートは打てずに終わりました。
以降も拮抗した展開が続きましたが、前半途中に有吉愛海選手が怪我の治療のため、ピッチを離れてからは福岡女学院が劣勢を強いられます。中垣選手の鋭い飛び出しを何度も受けながら、守護神・西島麻彩選手の好セーブで無失点を維持しましたが、後半からは「相手がうちの右サイドをケアしてくれたから、反対サイドが空いてきた」(小島哲広監督)隙を突かれる機会が増えました。すると、32分には木村瑠菜選手のスルーパスを砂川莉里佳選手がスライディングで合わせ白岡が先制すると、50分にも櫻井まどか選手の縦パスを中垣選手が決めて、リードを広げました。試合終了間際の57分には、左サイドを抜け出した砂川選手がこの日2点目をマーク。3-0というスコアで試合を終えた白岡が2回戦に駒を進めました。
監督・選手コメント
山本優 監督(福岡女学院中学校FC)
昨年までは先輩やスタッフに引っ張られることが多かったのですが、この大会に向けては自分からやろうという自主性が強まり、成長を感じていました。試合前は「思い切り自分たちの力を出し切ろう」と声をかけて送り出したのですが、キャプテン(有吉愛海選手)が怪我をするハプニングもあり、思うようにできませんでした。全国を経験して、自分たちの力を出せるかどうかが全国で勝つチームとの差だと感じました。練習からやり切ったからこそ、選手はこれだけ悔しい顔をしていると思うので、練習や日常生活から見直して、勝つために行動しようと伝えます。
MF #10 有吉愛海 選手(福岡女学院中学校FC)
自分が試合に出ていた時はチャンスがあったのに、決め切れませんでした。怪我で交代してからはみんなが頑張っている姿を外で見るしかできなくなりました。自分がいれば勝てたと思うので、すごく悔しいです。この大会に向けてチームの団結力と元気さを練習から意識してきました。せっかく頑張ってきたのに、こういう形で大会が終わるのは、残念です。ドリブルで相手を抜いた後のプレー精度など今日、出た課題をこれから練習から意識して取り組んでいきたいです。
小島哲広 監督(白岡SCL)
前半は得点できるチャンスで決めることができなかったので、雰囲気が重くなっていました。相手が10人になった時間帯に良い形が作れたのですが、相手がベストな状態ならもっと苦しい試合になっていたと思います。今年の選手は過去2年間、この大会で頑張っている先輩たちを応援席で見続けてきました。観て感じ、練習で学んだことをぶつけるのがこの大会だと意識させていたのですが、課題も見え、僕がもう少し彼女たちの力を出させてあげるべきでした。この試合に向けて気持ちが張っていたので、勝ったことで気持ちが解れてくれると嬉しいです。
MF #48 本吉鈴 選手(白岡SCL)
初戦ということで緊張はありましたが、監督から「緊張を認めることが大事。緊張しているとミスもあるけど、緊張が良いプレーにつながる」と言ってもらい、良い緊張感で試合に挑めました。この大会のために3年間、暑い中でも試合のように熱く厳しい練習をしてきました。成果が出たのはうれしいのですが、ここで終わりではありません。2年前は初戦敗退、昨年は2回戦敗退と徐々に成績が上がっているので、今年は塗り替えるつもりで頑張ります。
その他の試合結果
浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース(関東2/埼玉) 4-0(前半3-0、後半1-0)FCヴィトーリア(関西3/大阪)
栃木サッカークラブレディース(関東4/栃木) 1-1(前半0-0、後半1-1、PK4-3)マイナビベガルタ仙台レディース(東北1/宮城)
常葉大学附属中学校女子サッカー部(東海3/静岡) 4-1(前半2-0、後半2-1)クラブフィールズ・リンダ(北海道1)
ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15(関東7/千葉) 1-0(前半0-0、後半1-0)RESC GIRLS U-15(関西1/大阪)
日置シーガルズFC(九州4/鹿児島) 1-2(前半1-1、後半0-1)アンジュヴィオレBINGO(中国1/広島)
熊本ユナイテッドSCフローラ(九州2/熊本) 2-1(前半2-0、後半0-1)愛媛FCレディースMIKAN(四国2/愛媛)
横須賀シーガルズMEG(関東9/神奈川) 0-3(前半0-2、後半0-1)JFAアカデミー福島(東海1/静岡)
前回大会の女王・浦和は開始2分に奪った新澤そら選手の先制点を皮切りに4点を奪い、好発進。均衡した展開が続いた栃木と仙台の一戦は、PK戦を制した栃木が2回戦に進みました。常葉中は攻撃陣が活躍し、リンダから4点を奪い快勝。手に汗握る展開となった千葉とRESCのカードは51分に山﨑綾乃選手が決勝点をマークし、千葉が勝利しました。BINGOは1-1で迎えた52分に梅津真央選手が自ら得たPKを決めると以降は逃げ切り、待望の初勝利。熊本は前半に奪った2点のリードを守り、愛媛を下しました。アカデミー福島は林愛花選手の2ゴールなどで勝利しています。2回戦の8試合は23日(月)に開催します。
大会期間:2018年7月21日(土)~7月28日(土)
大会会場:J-GREEN堺(大阪府堺市)
大会情報はこちら
関連ニュース
-
大会・試合
2018/07/22
JFA 第23回全日本U-15女子サッカー選手権大会が開幕 北海道リラ・コンサドーレ、FC今治ひうちレディースが大会初勝利で2回戦へトヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
-
大会・試合
2018/07/21
「自分の力を出すことが重要」横山久美選手(AC長野パルセイロ・レディース)インタビュー後編 JFA全日本U-15女子サッカー選手権大会トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
-
大会・試合
2018/07/20
キックオフ時間変更のお知らせ JFA 第23回全日本U-15女子サッカー選手権大会トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
-
大会・試合
2018/07/20
「全国の舞台を楽しんで」横山久美選手(AC長野パルセイロ・レディース)インタビュー前編 JFA全日本U-15女子サッカー選手権大会トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
-
大会・試合
2018/07/19
JFA 第23回全日本U-15女子サッカー選手権大会が7月21日(土)に開幕トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
最新ニュース
- JFA 2024/11/21 【不服申立委員会】 2024年11月21日付 公表
- JFA 2024/11/21 【裁定委員会】 2024年11月21日付 公表
- 選手育成 2024/11/21 バイエルン・ミュンヘンへ短期留学 JFAとアディダスによる育成年代の選手を対象としたプロジェクト「育成年代応援プロジェクト JFA アディダス DREAM ROAD」~2024年度 第三弾が始動~
- 大会・試合 2024/11/21 決勝(11/23)チケット当日券の販売について 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会 大会アンバサダー三笘 薫 選手・CFCと協働 子どもたち30名ご招待
- 選手育成 2024/11/21 2024年JFA・Fリーグ特別指定選手に3選手を認定