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U-15女子の頂点を目指す戦い!大会概要&大場朱羽選手(イーストテネシー州立大)インタビュー 高円宮妃杯 JFA 第27回全日本U-15女子サッカー選手権大会

2022年12月09日

U-15女子の頂点を目指す戦い!大会概要&大場朱羽選手(イーストテネシー州立大)インタビュー 高円宮妃杯 JFA 第27回全日本U-15女子サッカー選手権大会

概要

高円宮妃杯 JFA 第27回全日本U-15女子サッカー選手権大会が12月10日(土)に開幕します。大会には9地域から選出された32チームが参加し、ノックアウト方式で日本一を決します。

前回大会は日テレ・東京ヴェルディメニーナ(関東2/東京)が7大会ぶり3度目の優勝を果たしました。今大会は、メニーナに加え、前回準優勝のJFAアカデミー福島(東海2/静岡)、最多優勝を誇る三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース(関東1/埼玉)も女王奪還を目指します。その他、WEリーグの育成組織や街クラブ、中学校チームも27日(火)に味の素フィールド西が丘で行われる決勝戦を目指して熱い戦いを繰り広げます。

今大会から「高円宮妃杯」を冠し、さらなる注目を集める大会に。日本一の称号を手にするのはどのチームになるでしょうか。

インタビュー

ここではJFAアカデミー福島の一員として、第20回大会から3大会連続で決勝に進出した経験を持つGK大場朱羽選手(イーストテネシー州立大)に登場いただき、大会の思い出や出場選手へのメッセージを聞きました。

○オンライン取材日:2022年11月29日

――大場選手は中学1年時から3大会連続で出場しています。1年時の大会で記憶に残っていることは。

大場 1年生のときはアカデミーに入って初めての全国大会で、どういう舞台なのかも分かっていないような状態でした。大会前にみんなでミーティングをしたり、ミサンガを作ったりしてチームの団結力を高めていました。そういう過程で大事な大会なんだということを知りました。当時は夏に開催されていて、J-GREEN堺の良いピッチで雰囲気も良かったという印象があります。私自身は出場機会も少なかったので、悔しい気持ちと、全国大会の雰囲気を味わえてうれしかったのは憶えています。

――レギュラーとして臨んだ2年時の大会はいかがでしょうか。

大場 3年生を支えるためにもチームで準備をして大会に臨みました。決勝でジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15に勝つことができて、個人的にも全国大会で優勝したのは初めてだったので、決勝で勝ったときの景色は鮮明に憶えています。静岡から学校の先生が応援に来てくれたり、サポーターの方、保護者の皆さんもいて、そこで良い結果が出せてうれしかったです。

――3年時はキャプテンとしてチームを3大会連続の決勝までけん引しました。残念ながら決勝で敗れてしまいましたが、どのように振り返りますか。

大場 前年に優勝していたので、そのプレッシャーと、キャプテンとしてチームを勝たせたいという気持ちがありました。やはり記憶に残っているのは浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース(現、三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース)との決勝です。自分のミスから失点してしまって、落ち込みそうになったところをチームメートが励ましてくれました。自分では点を取ることはできないのですが、同点に追い付いてくれてもう一度勝てるチャンスをつくってくれたんです。最後はPK戦で負けてしまって悔しかったですが、互いに支え合える良いチームだったなと思います。このチームで良かったな、と。

――この大会はどのような位置づけでしたか。

大場 アカデミーの中でも、高校生がサポートしてくれたり、応援メッセージを送ってくれたりする大事な大会でした。中学年代では一番大きな大会で、毎年そこで結果を残すために頑張ってきました。大会期間は、J-GREEN堺で、みんなで宿泊したり、他チームと交流したり、特別な時間でした。あとは、他のチームにいる友だちと本気で戦える舞台でもあったので、互いに高め合える場でもありました。

――大場選手はいつからGKとしてプレーしているのでしょうか。

大場 フィールドプレーヤーとしてサッカーを始めて、小学生のときは1回くらいしかGKをしたことがありません。ドッジボールは得意だったので、小学校のコーチから「フィールドとGK、両方受けてみたら?」と言われて、アカデミーのセレクションを受けてみたらGKで合格しました。本格的にGKとしてプレーするようになったのはアカデミーに入校してからですね。

――GKの醍醐味は。

大場 GKを始めた頃は、その魅力をあまり理解できていなかったと思います。アカデミーが強かったので、GKまでボールが来ないこともあって、そのときは「つまらないな」と感じることもありました。どんどん上のレベルに行くにつれて、DFと連係して失点を防いだり、みんなと一緒になって守ったりすることが楽しくなっていきました。いろいろなシュートの種類があって、相手の体の向きを見てシュートの軌道を予測して、そこで止められたときは楽しいですし、やっていて良かったと感じます。

――2022年はFIFA U-20女子ワールドカップで決勝に進出し、その後、なでしこジャパン(日本女子代表)にも初選出されました。現在はアメリカの大学でプレーされていますが、今後の目標は。

大場 U-20女子ワールドカップでは、同世代の選手たちのレベルが高いと感じました。将来、女子ワールドカップで対戦することもあると思うので、もっと海外のことを知らないといけないと思います。周りのレベルが上がってきて、私たちもそれを超えていかないといけないと感じています。今はアメリカの大学で、フィジカルが強く、シュートもパワーがある選手たちの中でプレーできているので、世界でも通用するようにトライしていきたいです。

――今大会に参加する選手たちは、新型コロナウイルスの影響で制限のある中での活動期間も長かったと思います。

大場 私もFIFA U-17女子ワールドカップが中止となって悔しい思いをしましたが、みんなでサッカーができないときに何をするかが重要だと考えていました。この大会にもコロナ禍でチームの活動ができないときに時間を大切にして、自分なりに考えて新しいことにチャンレンジしてきた選手が多く参加すると思います。そうやって培ってきたものを発揮してほしいですね。

――大会に参加する選手たちに伝えたいことは。

大場 出会ったことのない選手たちと対戦することで、自分のレベルを知ることができて、それがモチベーションにつながると思います。私は今でも、みんなと力を合わせてやり切ることができたと思っています。大きな舞台を楽しんで、悔いのないようにプレーできれば大会を通して成長できると思いますし、将来思い出したときに良い思い出として残るはずです。

大会期間:2022年12月10日(土)~2022年12月27日(火)

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