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ac福島と浦和Lが準決勝へ 高円宮妃杯 JFA 第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会 準々決勝

2024年12月15日

ac福島と浦和Lが準決勝へ 高円宮妃杯 JFA 第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会 準々決勝

高円宮妃杯 JFA 第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会は12月14日(土)、滋賀県の皇子山陸上競技場で準々決勝の2試合を行いました。

ピックアップマッチ1

JFAアカデミー福島 1-0(前半1-0、後半0-0) F.C.CORMOLADIES AZALEA

前年女王のJFAアカデミー福島(東北1/福島)とF.C.CORMOLADIES AZALEA(四国2/香川)による第1試合は、拮抗した展開が続きました。

「自分たちがパスを回して主導権を握ろうとしたけれど、少し縦に急ぎ過ぎてしまった」と松下遥蘭選手が振り返る通り、ac福島は序盤からパスをつなぎながらもボールロストが多く、決定機まで持ち込めません。5分には自陣からのビルドアップをヘディングで跳ね返され、坂東咲依選手にフリーでシュートを打たれるなど危ない場面も見られました。

それでも焦らずチャンスをうかがうac福島は23分、伊藤杏莉選手が自陣から蹴り込んだFKが相手DFの背後に落下。こぼれ球を松下選手が狙いますが、中川響選手の好セーブに阻まれました。

試合が動いたのは前半終了間際の40分。左サイドでスローインを受けた松下選手が遠目から思い切りよくシュートを放ちます。「最初からゴールを狙っていこうと決めていた。GKが前に出ていると思ったらコースが見えた」という一撃がゴールネットに突き刺さりました。ac福島は後半、相手のシュートを1本に抑え、このまま1-0で勝利しました。

ピックアップマッチ2

SATOなでしこU-15 0-4(前半0-1、後半0-3) 三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース

第2試合は「昨年、初戦敗退に終わった反省を生かして、テンション高く試合に入ろうと思っていた」(中原心愛選手)という三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース(関東2/埼玉)のペースで進みます。この大会に臨むまでの1週間、ユースのGKに協力してもらい、ゴール前の練習に力を入れるなどSATOなでしこU-15(東海4/静岡)の対策は万全。5分、ゴール前のこぼれ球に片岡菜葉選手が反応するなど立ち上がりから見せ場をつくると、8分にはCKから熊谷香季選手がヘディングシュートをたたき込み、浦和Lが幸先の良いスタートを切りました。

浦和Lは先制した後、山中実栞選手を中心としたSATOの粘り強い守りに苦しみますが、後半はワンタッチプレーを増やし、徐々に攻撃のテンポをつかみます。迎えた68分、ペナルティーエリア付近で得たFKを眞﨑玲愛選手が合わせて2点を奪いました。

71分には相手のクリアミスを拾った片岡選手がゴール前に決定的なパスを供給すると、「良いボールが来たので、あとは飛び込むだけだった」と中原選手が押し込み、リードを広げました。試合終了間際にも仙石みのり選手がゴールネットを揺らし、4-0で勝利した浦和Lが準決勝に駒を進めました。

監督・選手コメント

若月りる葉 選手(JFAアカデミー福島)
体調不良で1、2回戦は試合に出られず、チームに迷惑をかけたので、無失点で勝利しようと思っていました。みんな緊張していて前半も後半も試合の入りが悪かった中、相手はボールを奪ったらワンタッチで背後を狙ってきたので、自分がきちんと抑えてビルドアップしていこうと考えていました。試合数をこなすことが自分たちの将来にもつながるので、残り2試合も無失点に抑えて優勝したいです。

亀田怜央奈 選手(F.C.CORMOLADIES AZALEA)
新チームになったばかりのころはみんながバラバラでまとまりがなく、全国大会に行けるか不安だったのですが、試合を重ねるうちにまとまっていきました。昨年初めてベスト8まで行ったので、今年はベスト4が目標でした。チーム力は昨年に劣るかもしれませんが、切り替えの速さ、体を張るプレーなど当たり前のことを一人一人が頑張ったから、これだけ強い相手にも1失点で抑えることができたと思います。この悔しさを生かして、来年こそはベスト8の壁を破りたいです。

鈴木陵介 監督(SATOなでしこU-15)
前半はGK山中実栞選手を中心にしっかり耐えることができていたのですが、後半、守備にほころびが生まれてしまいました。相手との技術の差を感じましたが、初出場しただけでも満足していた中、WEリーグのアカデミーから2勝することができて、次につながる結果になりました。さらに上へと行くためには、ボールを大事に保持してゴールに向かわなければなりません。遠目からのシュートなど、相手にとって怖いプレーを増やすことができれば、チームがさらにレベルアップすると感じました。

熊谷香季 選手(三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース)
昨年は1回戦敗退で、チーム全員が悔しい思いをしたので今年こそは絶対に優勝したい。次は昨年敗れたJFAアカデミー福島が相手。この1年間、取り組んできた「前からのプレッシャー」を最大限に生かして、無失点に抑えながらもたくさん点を取りたいです。全員で守り、全員で攻めるサッカーを見せられればと思います。個人としては次の試合も得点を挙げたいです。3年生はこの大会が最後の公式戦なので、できるだけ長い冬にしようとみんな気合いが入っています。

大会期間:2024年12月7日(土)~12月27日(金)
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