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PUMA CUP 2014 第19回全日本フットサル選手権大会 行き詰まる延長戦や鮮やかな逆転劇…激戦を制した4強が決定
2014年03月15日
決勝トーナメント1日目となった3月14日(金)、準々決勝4試合を国立代々木競技場第一体育館(東京)で行いました。ベスト4を懸けた戦いは、4試合中2試合が延長戦にもつれ込むなど、いずれも白熱した展開となりました。
第1試合は、バルドラール浦安(千葉/Fリーグ)とバサジィ大分(大分/Fリーグ)が対戦。前半は初優勝を狙う大分がペースを握り、キャプテン小曽戸允哉選手の2ゴールでリードします。対する浦安も後半に入ると反撃を開始。高橋健介選手と鳥丸太作選手のゴールで同点に追い付くと、30分には3点目を奪って逆転に成功しました。しかし、大分も35分に小曽戸選手がハットトリックを達成し、3-3のまま延長戦へ。延長戦は稲葉洸太郎選手のゴールで勢いづいた浦安が主導権を握り、49分には岩本昌樹選手がPKを決めて5-3で勝利。準決勝へ一番乗りを果たしました。
第2試合ではペスカドーラ町田(東京/Fリーグ)が、過去2度の優勝を誇るシュライカー大阪(大阪/Fリーグ)を破りました。強固な守備をベースに、テンポ良くパスを回す町田は金山友紀選手のゴールで先制。大阪が17分に同点としますが、後半に本田真琉虎洲選手、金山選手が再び加点して町田が引き離します。大阪は34分、永井義文選手がこの日2点目となるゴールを決めて反撃しましたが、惜しくも2-3で敗れて大会を後にしました。
第3試合は、前回の覇者・名古屋オーシャンズ(愛知/Fリーグ)が、地域代表で唯一決勝トーナメント進出を果たしたバルドラール浦安セグンド(千葉/関東2)と対戦しました。平均年齢25.4歳と若いメンバーで構成された浦安セグンドは、名古屋に2度追い付く活躍を見せて会場を沸かせました。しかし、最後は名古屋が王者の風格を見せます。後半にエースの森岡薫選手が3点目を決めると、試合終了間際にはラファエル サカイ選手が勝負を決める4点目を奪取。落ち着いた試合運びを発揮した名古屋が4-2で勝利しました。
第4試合では、エスポラーダ北海道(北海道/Fリーグ)がデウソン神戸(兵庫/Fリーグ)を相手に鮮やかな逆転劇を見せました。北海道はパワフルな攻撃を強みとする神戸に先制を許しましたが、23分に鎌塚聖哉選手が同点弾を決めると、3分後に上貝修選手が加点して逆転に成功。29分に同点とされましたが、延長前半に上貝選手がボレーシュートを沈めて再びリードしました。延長後半は一転、神戸が猛反撃を見せますが、北海道の選手全員は体を張って守り切り、セミファイナルへの切符を勝ち取りました。
監督・選手コメント
岡山孝介監督(バルドラール浦安)
試合の入り方に失敗してしまい、立ち上がりは苦戦しました。しかし、立て直すことができて浦安らしい攻めと守りができたこと、2点先行されても慌てずに試合を進めることができたのが勝因だと思います。後半の戦い方については、(前半)長い距離を走るとチャンスになっていたので、こうした動きを増やすことを指示しました。延長戦は集中力を切らさずにこれまでやってきたプレーを継続することを大切にしました。選手は精神的、体力的に限界に近づいていたので交代を早くし、「ピッチに立った選手はタフに戦って、プレスをかけて、ディフェンスからしっかり入ろう」と声を掛けました。
準決勝はどこと当たっても厳しい戦いになると思うので、チームの勢いを大事にしたいですね。今日できたことを次に生かすこと、小さなミスを改善して今日よりもいいチームになる“成長”という部分にこだわりたいと思います。
金山友紀選手(ペスカドーラ町田)
苦しい試合でしたが、なんとか勝つことができました。先制点を取れたこと、失点しても慌てずにディフェンスのところからしっかり戦えたことが勝利につながったと感じています。自分のゴールについては、ぼく自身触るだけで良い場面でした。ぼくのゴールというよりは、頑張ってボールをつないでくれたチーム全員のゴールだと思っています。町田の良さはしっかりとした守備から入り、ボール動かしてゴールに向かうこと。準決勝は今日と同様、厳しい試合になると思いますが、チームの勢いを継続して頑張ります。走り負けることがなければこちらに勝利は転がってくると思うので、全力で勝ち抜いてなんとしても決勝の舞台に立ちたいですね。
北原亘選手(名古屋オーシャンズ)
チームのギアがなかなか上がらず、相手の良さに対応できなかったために苦戦しました。そうした中でも勝てたのは、常に先手を打つことができたから。先制点を決められたり、逆転を許していたら、ギアが上がっていない分焦りがでて、危なかったと思います。
地域代表と対戦する上で難しいのは、相手の情報が少ないこと。試合に入ってみないと相手のやり方を肌で感じることができません。浦安セグンドさんは若いメンバーを揃えていて、豊富な運動量で走ってきました。一番苦しんだのは、相手がボールを持ったときに間を使われること。4人が並んでボールを回し、スペースを狙ってくる戦術に対してうまく対応できませんでした。
勝っても負けても残り2試合を戦うことになりますが、3位決定戦は名古屋にとって本意ではありません。準決勝で対戦する浦安さんはFリーグでも苦手なチームですが、何としても勝利して決勝に進みたいと思います。
小野寺隆彦監督(エスポラーダ北海道)
神戸さんはFリーグでは分が悪い相手でしたが、カップ戦では逆に良い成績を残しています。今日の試合では、いつもより引き気味のディフェンスを意識し、カウンターを狙いました。前半はやや消極的な戦い方になってしまいましたが、ハーフタイムに「もっと攻める意識を持とう」と一喝したところ、後半は見事に目覚めてくれました。
今日も多くのサポーターが応援に駆け付けてくれました。Fリーグは不本意な成績でしたから、今シーズン最後の本大会で良い結果を残し、ぜひサポーターの皆さんを決勝へ連れて行きたいという思いがあります。準決勝で対戦する町田さんはGKを中心とした守備からの攻撃が素晴らしいチーム。相手の技術に押し込まれないように、しっかりと網を張って、数少ないカウンターチャンスを狙っていきたいと思います。
JFA-TV
エスポラーダ北海道 vs デウソン神戸
ペスカドーラ町田 vs シュライカー大阪
バルドラール浦安セグンド vs 名古屋オーシャンズ
エスポラーダ北海道 vs デウソン神戸
PUMA CUP 2014 第19回全日本フットサル選手権大会
決勝トーナメント:3月14日(金)~16日(日) |
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東京/国立代々木競技場第一体育館 |
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