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高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグ EAST 第3節試合結果
2014年04月28日
ピックアップマッチ
柏レイソルU-18 0-1(前半0-1、後半0-0) 流通経済大学付属柏高校
ショートパス主体の攻撃でチャンスをうかがう柏レイソルU-18(千葉)と、前線からの守備をベースに素早く攻撃に転じる流通経済大学付属柏高校(千葉)。異なるスタイルを持つ両チームが熱戦を繰り広げました。
前半に主導権を握ったのは流経大柏。高い位置で奪ったボールをシンプルに敵陣に運び、フィニッシュへと持ち込みます。18分には左サイドから入れたクロスボールが相手のハンドを誘い、PKを獲得。これを小川諒也選手がしっかりと決め、先制に成功しました。
一方の柏も、後半から反撃に出ます。徐々に運動量が落ち始めた相手に対し、リズム良くパスを回し、揺さぶりをかけます。高い位置に進入しての崩しだけでなく、低い位置から中山雄太選手がミドルシュートを放つなど、積極的にゴールを狙いました。
その柏のパスサッカーに、「走るのではなく、走らされた」(本田裕一郎監督)という流経大柏も、体を張って相手の攻撃を阻止。ゴール前最後の局面で柏の選手をフリーにさせず、こぼれ球にもしぶとく食らいつきます。結局このままスコアは動くことなく、タイムアップ。最後まで集中力を保った流経大柏が、今シーズン初の完封で「柏勢対決」を制しました。
監督・選手コメント
下平隆宏 監督(柏レイソルU-18)
たくさんのお客さんに足を運んでいただき、うれしいです。ただ、選手たちはそれが気になったのか、試合前から集中できていませんでした。それでも前半の途中から落ち着いてきましたし、その後、いつも通り「自分たちで主導権を握るサッカー」ができました。試合の入り方は今後修正できると思います。その他の課題としては、最後の崩しで一工夫を加えること。単調なクロスを上げるのではなく、より深い場所まで持ち込むことによって相手は守りづらくなります。どんな相手と対戦しても、しっかり崩して得点できるよう、鍛錬していきたいと思います。
中山雄太 選手(柏レイソルU-18)
チーム全体として、雰囲気に飲まれないように心掛けていました。ですが、実際はボールを前に運べず、後ろでパスを回す展開になり、特に前半は課題が残りました。相手はファイトしてくるチームなので、僕たちはいつも通り冷静にプレーしようと言っていたのですが、それができなかったから負けたのだと思います。けれど、時間の経過とともに相手のプレスに慣れ、個々がこの試合を通してレベルアップできたとも感じています。練習で課題を突き詰め、今後も自分たちのサッカーを貫いていきたいです。
本田裕一郎 監督(流通経済大学付属柏高校)
4点、5点奪われてもおかしくない試合でした。こういうゲームがあるからサッカーは面白いのですが、そのくらいの差があったと思います。「プレスを掛けられるだけ掛けろ。走れなくなったら終わりだよ」と選手に伝えていたのですが、実際に走れなくなってしまいましたね(笑)。それでも前半は善戦しましたし、後半もよく粘ってくれたと思います。数的優位をつくってワンツーで崩す意識も浸透しつつありますし、試合を通して成長していくことができればいい。このチームはまだまだこれからです。
小川諒也 選手(流通経済大学付属柏高校)
相手がボールを支配する時間が長く、みんな守備に追われていました。苦しい試合になりましたが、2戦続けて2失点していたことを踏まえると、今回、無失点で勝てたことは大きいです。後半は危ないシーンが多かったですが、集中を切らすことなく、最後のところで相手の攻撃を跳ね返せた点も収穫だと思います。相手のクロスの上げ方を事前に研究し、応対できたこと、そして前線の選手が守備を怠らなかったことが勝点3の獲得につながったと思っています。
その他の試合結果
青森山田高校 2-2(前半2-0、後半0-2) 市立船橋高校
鹿島アントラーズユース 2-0(前半0-0、後半2-0) 三菱養和SCユース
コンサドーレ札幌U-18 1-0(前半0-0、後半1-0) JFAアカデミー福島
清水エスパルスユース 3-0(前半1-0、後半2-0) 東京ヴェルディユース
青森山田高校(青森)は、前半に2点のリードを奪いながらも、後半に市立船橋高校(千葉)の粘りから同点に追い付かれ、今シーズン初勝利はお預けとなりました。鹿島アントラーズユース(茨城)は、後半に挙げた鈴木優磨選手と平戸太貴選手のゴールで三菱養和SCユース(東京)に完封勝ち。コンサドーレ札幌U-18(北海道)対JFAアカデミー福島(福島)の一戦は、71分に平川元樹選手が記録した1点を守り切った札幌が待望の初白星を挙げました。EAST唯一の連勝スタートを切った清水エスパルスユース(静岡)は東京ヴェルディユース(東京)を3-0で撃破。3連勝で首位をがっちりキープしています。
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