ピックアップマッチ

名古屋グランパスU18　0-0（前半0-0、後半0-0）　ヴィッセル神戸U-18

共に連勝スタートを切った名古屋グランパスU18（愛知）とヴィッセル神戸U-18（兵庫）による一戦は、最後まで拮抗した試合となりました。

前半、試合を優勢に進めたのは神戸でした。後方からのロングボールとサイド攻撃でチャンスをつくります。対する名古屋は、押し込まれながらもGK小島亨介選手を中心に守備陣が粘り強く対応。機を見て攻撃に転じます。27分、名古屋はテンポ良くパスをつなぎ、最後は桜井昴選手がフィニッシュまで持ち込みます。両チームとも見せ場はつくったものの、それを生かすことができずに前半を終えました。

スコアレスで迎えた後半、神戸が最初のチャンスを掴みます。開始直後に、加古晴也選手が後方からロングボールを供給。ゴール前に抜け出した米澤令衣選手がシュートを放ちますが、名古屋のGK小島選手の好守に阻まれ、ゴールとはなりません。一方の名古屋も応戦、2トップと両サイドハーフの4人が流動的にポジションを入れ替え、多彩な攻撃を披露します。徐々に押し込み、81分には桜井選手のドリブル突破から北野晴矢選手が決定機を迎えますが、シュートは枠を外れ、スコアを動かすことができません。両チームともに随所で長所を出しながらも決め手を欠き、上位対決はドローに終わりました。

監督・選手コメント

高田哲也 監督（名古屋グランパスU18）
試合前から予想していたのですが、前半は我々の右サイドに長いボールを入れられるなど、思った以上に相手の攻撃を受けてしまったため、こちらはエンジンがかかるまでに時間がかかりました。ただ、前半の苦しい時間をしのげば、風上に立って状況が変わると予想していた通り、後半はチャンスをつくることができました。相手の方がチャンスの数で上回っていたことを考えると、勝点1を獲得できたのは収穫です。暑い中、最後まで戦い切ったことも含めて自信につながると思います。

小島亨介 選手（名古屋グランパスU18）
引き分けという結果は悔しいですが、どちらに転ぶか分からないゲームを落とさなかったことに関して、ホッとした部分はあります。特に、相手に攻め込まれる時間もありながら、守備陣だけでなく、攻撃の選手も90分通して集中して無失点に抑えられたことは良かったと思います。ここまでの3試合で良い雰囲気の中、攻撃も守備もできています。守備陣がしっかり失点ゼロで抑え、攻撃陣が確実にゴールを奪うことで、これからの試合でも良い状態を保ち、優勝争いに絡んでいければと思います。

野田知 監督（ヴィッセル神戸U-18）
思うように自分たちのポゼッションサッカーができませんでした。勝てる可能性も、負ける可能性もあった試合でしたが、その中で勝ち点1を獲得できました。また、選手たちは相手DFの背後を狙って対角線上に長いボールを入れるという約束事を忠実に守ってくれました。そこから何度かチャンスをつくることもできたので、及第点を与えられると思います。昨年は序盤に勝点を積み上げられませんでしたが、今年はここまで2勝1分けと順調に戦えていると思います。

中井英人 選手（ヴィッセル神戸U-18）
久々に自分たちが主導権を握る時間が短い試合でした。普段は自分たちが相手を翻弄するのに、逆に今日は翻弄されてしまい、疲れる試合でした。その中でも何とかリズムを取り戻し、相手DFの背後のスペースを突いてチャンスをつくれた点はプラスです。あとは、ゴール前の質を上げること。チャンスをしっかりゴールにつなげることができていれば、勝点3を上積みできたと思います。攻撃の修正点はありますが、相手に主導権を握られながらも無失点で終えたことは、今後の自信につながるはずです。

その他の試合結果

富山第一高校　3-3（前半2-1、後半1-2）　東山高校
サンフレッチェ広島F.Cユース　3-2（前半2-0、後半1-2）　京都橘高校
東福岡高校　0-3（前半0-2、後半0-1）　ガンバ大阪ユース
京都サンガF.C. U-18　1-4（前半0-0、後半1-4）　セレッソ大阪U-18

東山高校（京都）をホームに迎えた富山第一高校（富山）は、先制されたものの、前半のうちに2ゴールを奪い、逆転に成功。後半に再びリードを許しましたが、試合終了間際に西村拓真選手の3試合連続弾で追い付き、今季初の勝点を手にしました。サンフレッチェ広島F.Cユース（広島）は京都橘高校（京都）との接戦の末、86分の柄脇雅伸選手のゴールで勝利を収めています。前節、東山高校に5-0と大勝したガンバ大阪ユース（大阪）はこの日も攻撃陣が好調を維持。髙木彰人選手のハットトリックで、東福岡高校（福岡）を3-0で下しました。京都サンガF.C. U-18（京都）とセレッソ大阪U-18（大阪）の一戦では、C大阪の攻撃陣が後半に爆発。4得点を奪って勝利し、首位に浮上しました。