5月4日（日）、JFAプレミアカップ2014 supported by NIKEは2日目を開催、1次ラウンド3試合目と準決勝を行いました。1次ラウンドを通過し、準決勝へと駒を進めたのは各グループで首位に立ったサンフレッチェ広島F.Cジュニアユース（中国代表／広島）、柏レイソルU-15（関東第3代表／千葉）、大宮アルディージャジュニアユース（関東第2代表／埼玉）、そして、2位チームの中で最も成績の良かったアルビレックス新潟U-15（北信越代表／新潟）となりました。1次ラウンド終了後に抽選を行い、準決勝の組み合わせが決まりました。

準決勝第1試合、広島と新潟の対戦は最後まで1点を争う激しい展開となりました。広島は仙波大志選手を中心としたパス回しで前半から主導権を握り、何度もチャンスを掴みますが、新潟のGK新保大夢選手の好セーブや体を張った守備に阻まれ続けます。守備でリズムを掴んだ新潟も後半、チャンスをつくりましたがスコアは動かず。20分の延長を終え、勝負の行方はPK戦へともつれ込みました。後攻の広島は、「相手GKが当たっていたので、嫌な予感がしていた」という沢田謙太郎監督の不安が的中し、2人目をGK新保選手にセーブされてしまいましたが、続く新潟の3人目をGK大田祥輝選手がきっちりとセーブ。その後、4人目が外した新潟に対し、しっかりとゴールを重ねた広島がPK戦を4-3で制し、接戦をものにしました。

第2試合は柏と大宮の関東勢対決となりました。12分、均衡が崩れます。柏が、中盤の落合陸選手を起点に左サイドへ展開。朝倉涼介選手を経由し、川原由斗選手がゴール前に上げたクロスのこぼれ球を落合選手が押し込み、ゴールネットを揺らします。「おいしい所を持っていったごっつぁんゴールでしたが、練習から意識していた通りの形。想定していた攻撃ができた」と落合選手。この先制点で主導権を握った柏は、33分にも「FWなので毎試合ゴールを奪うことが目標」という中村駿太選手の4試合連続となる得点でリードを広げます。大宮は終了間際の56分に一点を返しましたが、危なげない戦いぶりを見せた柏が決勝進出を果たしました。

大会最終日となる5月5日（月）は、広島対柏の決勝戦を開催します。日本一となり、マンチェスター・ユナイテッド・プレミアカップ・ワールド・ファイナルズの出場権をつかむのはどちらのチームになるでしょうか。

監督・選手コメント

沢田謙太郎 監督（サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース）
準決勝は、（新潟より）うちの方が多くシュートを打っていたと思うのですが、最後の最後で決め切れなかったのは、新潟の勝ちたいという思いが強かったから。どちらに転んでもおかしくない厳しい試合だったので、選手たちは相当疲れたのではないでしょうか。中学3年間だけでなく、人生の中で何回経験できるかという非常に良い内容のゲームができたと思います。決勝の対戦相手は力のあるチームなので、当たって砕けろという気持ちで、力を出し切りたいです。

渡邊泰基 選手（アルビレックス新潟U-15）
準決勝の広島戦は前半から相手にボールを支配されましたが、チーム一丸となった守備をしっかりとできた部分は良かった。前半をしっかり守れたことが、チャンスがつくれるようになった後半につながったと思います。負けてはしまいましたが、厳しい中でもチームが一つになれば、どんな試合でも乗り越えられることを今回は学びました。試合に出ている選手だけでなく、ベンチの選手もピッチの選手が良いプレーをしたら盛り上げてくれ、今大会は良い雰囲気で挑めたとい思います。

酒井直樹 監督（柏レイソルU-15）
準決勝の前半は、先制点から2点目まで、主導権を握りながらコレクティブに前進していくという柏らしい攻撃ができたので良かったと思います。大宮ユースは同じ地域で活動している上に、チームのスタイルも似ているのでお互いライバル意識が強い。試合前に「今日の大一番、『自分たちが目指すスタイルで勝つ』というこだわりを持ってやるように」と選手たちに伝えました。決勝では、柏のスタイルが広島にどこまで通用するか真っ向勝負で挑みたいです。

篁（たかむら）樹生 選手（大宮アルディージャジュニアユース）
準決勝の相手は技術力のある柏だったので、ボールを回されることは予想していました。チームが攻守の両面で一つにまとまっていた柏に対し、まとまり切らなかったうちとの違いが結果に出たと思います。今は悔しいというよりも情けないというのが率直な気持ち。夏のクラブユース選手権U-15では、柏にリベンジしたいです。練習から気持ちを切り替えて、次こそはてっぺんを目指します。

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