ピックアップマッチ

ヴィッセル神戸U-18　1-0（前半1-0、後半0-0）　ガンバ大阪ユース

昨年のWEST王者ながら、シーズン前半戦は6位に低迷。「残りは全勝して、昨年のチャンピオンシップのリベンジを果たしたい」（吉川健太選手）と巻き返しを狙うヴィッセル神戸U-18（兵庫）が、ホームにガンバ大阪ユース（大阪）を迎えました。
開始4分、神戸は右CKを加古晴也選手が頭で叩き込み、好スタートを切ります。その後もテンポの良いパス回しでG大阪を押し込み、20分には藤本裕豪選手が右サイドにスルーパスを展開。スペースに抜け出した南島彰人選手がシュート打つものの、ポストを直撃。そのこぼれ球を拾った米澤令衣選手のシュートも枠をとらえることができません。

「2点目が決まっていれば、もう少し楽に試合を運べたと思う」と野田知監督が振り返る通り、なかなか追加点を奪えない神戸に対して、G大阪はシステムを変えて俊足の平尾壮選手を左サイドに配置、個々の突破力を生かした攻撃に出ます。49分には左サイドでFKを獲得し、初瀬亮選手がゴール前に入れたボールを前谷崇博選手が押し込むも、判定はオフサイド。決定打を放つことができずに時計の針が進みます。G大阪は4人の選手を投入するなど、積極的な交代策でゴールを狙いに行きましたが、神戸守備陣も身を呈した守りでこれを死守。神戸は3-0で勝利した第1節に続き、同カード連続完封勝利を成し遂げました。

監督・選手コメント

野田知 監督（ヴィッセル神戸U-18）
前半の途中まではうまくボールが回せていましたが、後半は中盤が間延びし、相手MFに簡単に前を向かれるシーンが増えてしまいました。その結果、押し込まれはしたけれど、完全に崩された場面が少なかった点は評価したいです。

吉川健太 選手（ヴィッセル神戸U-18）
今日の試合はG大阪のサイド攻撃に対し、中央をしっかり固めて弾き返すことを意識していました。苦しい時間もありましたが、みんなで耐えて無失点で終わることができたのでうれしいです。守備陣も球際で激しさを見せてくれていたので、頼もしかったです。

梅津博徳 監督（ガンバ大阪ユース）
前半は自分たちのやりたいことができず、少しもったいない内容でした。後半はポジションを修正して、G大阪ペースの時間が長くなったと思います。敗れはしたものの、練習してきたことがうまく積み重なっていると感じられる試合でした。

平尾壮 選手（ガンバ大阪ユース）
「序盤のセットプレーを大事にしよう」という話をしていたのに、逆に相手に決められてしまいました。苦しい展開になりながらも、自分たちのリズムで攻撃を続けることができたのですが、チャンスを決め切れなかった点は残念です。

その他の試合結果

京都橘高校　1-1（前半0-0、後半1-1） 東山高校
京都サンガF.C. U-18　3-2（前半2-1、後半1-1）　サンフレッチェ広島F.Cユース
富山第一高校　3-6（前半2-2、後半1-4）　名古屋グランパスU18
セレッソ大阪U-18　5-1（前半1-1、後半4-0）　東福岡高校

京都橘高校と東山高校による「京都ダービー」は、先制されながらも72分に追いついた京都橘が初の勝点を手にしました。京都サンガF.C U-18（京都）とサンフレッチェ広島F.Cユース（広島）の一戦は、2ゴールを奪った大西勇輝選手とGK遠近眞明選手の活躍で京都が3-2で勝利。名古屋グランパスU18（愛知）は激しい打ち合いの末、富山第一高校（富山）を6-3で下し、首位をキープしています。東福岡高校（福岡）をホームに迎えたセレッソ大阪（大阪）は、後半のゴールラッシュで5-1と快勝。首位・名古屋に勝点差1でピタリとつけています。

チーム紹介

高円宮杯U-18プレミアリーグに参加する全チームの普段の練習模様を取材。

　コンサドーレ札幌 『 これぞ育成の札幌。未来を見据えたチーム作り 』
　流通経済大学付属柏高校 『 個性と個性がせめぎ合う場所 』
　京都サンガF.C.U-18 『 サッカーも学校生活も、常に全力で打ち込む日々 』
　柏レイソルU-18 『 刺激的な環境で、たくましさを育むポゼッション集団 』
　富山第一高校 『 自主性を重んじ、互いに刺激し合うのが富一流 』
　東山高校 『“怖い”指揮官が慕われる理由』
　市立船橋高校 『 グラスポの日常に、強さの真髄を見る 』
　JFAアカデミー福島 『 環境に感謝しながら、サッカーに打ち込む日々 』
　ヴィッセル神戸U-18 『悩み、戦い、そして帰る憩の我が家へ』
　東京ヴェルディユース 『 ヴェルディをヴェルディたらしめる成長サイクル 』
　京都橘高校 『 京都橘を“大人”に変える大事な日常 』
　セレッソ大阪U-18 『 “走るセレッソ”が見据える、世界基準という未来 』
　青森山田高校 『厳しい日常の中から、青森山田の強さが生まれる』
　名古屋グランパスU18 『 好調・名古屋U18の、“叱らない”指揮官と意識の高い選手たち』
　ガンバ大阪ユース 『今季のG大阪ユースに共存する"明るさと厳しさ" 』