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タフな清水が首位に再浮上 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST
2014年09月08日
ピックアップマッチ
東京ヴェルディユース 2-3(前半0-1、後半2-2) 清水エスパルスユース
高円宮杯U-18プレミアリーグは9月7日(日)に第12節を行い、ヴェルディグラウンドでは東京ヴェルディユース(東京)と清水エスパルスユース(静岡)が対戦しました。
東京VはU-19日本代表に参加中の中野雅臣選手とケガの三竿健斗選手が欠場、清水もエースの北川航也選手や水谷拓磨選手らを欠く中、両チーム共にメンバーをやりくりしてこの一戦に臨みました。
試合序盤は「誰が出場しても対応できるように準備していた」(平岡宏章監督)清水が流れをつかみます。雨で滑りやすいピッチに苦しむ東京Vを尻目に丁寧にパスをつなぎ、相手ゴールに迫ります。11分には望月大選手のCKを西澤健太選手が合わせて先制。その後も小気味良いパスワークを駆使して東京V陣内で試合を進め、清水が1点をリードして折り返します。
後半の立ち上がりも清水の優勢は変わりません。51分、望月大選手とのパス交換でゴール前に進入した西澤選手が技ありのループシュートを決めて2点差とすると、勢いが加速。70分には望月大選手のCKを宮本航汰選手が頭で合わせ、リードを3点に広げます。
勝点をつかみ取るためには攻めるしかない東京Vは、ここから反撃開始。長身FWの郡大夢選手にロングボールを集め、清水の最終ラインを下げさせます。すると73分、冨樫凌央選手が巧みなシュートで1点を返し、その5分後には深澤大輝選手がCKのこぼれ球を押し込んで1点差に迫りました。しかし、反撃はここまで。プレッシャーがかかる終盤でも落ち着いてボールをつなぎ、時計の針を進めた清水が3-2で勝利。他会場で柏レイソルU-18(千葉)が敗れたため、清水が首位に再浮上しました。
監督・選手コメント
冨樫剛一 監督(東京ヴェルディユース)
この一戦はリスタートの精度がカギを握ると思い、主にセットプレーの練習に取り組んできました。そのリスタートから得点を挙げたことで練習の成果が出ましたが、逆にCKで失点もしてしまった。内容にはある程度満足していますので、今後も練習で課題を克服し、次節は「良い試合をして勝つこと」を目標にしていこうと思います。
安在達弥 選手(東京ヴェルディユース)
ここ数試合、1点を取られた後に我慢できずに失点して、相手のペースに持ち込まれるパターンが多いです。今日も前後半の立ち上がりに失点してしまい、悔いが残ります。ただ、0-3から1点差まで追い上げた点は前向きに捉えています。ケガ人が多く、苦しい状況ですが、練習からみんなで声を出して、次節に向けて準備していきたいです。
平岡宏章 監督(清水エスパルスユース)
前後半ともに良い時間帯にゴールすることができてうれしいです。特に前半は選手たちが攻守両面で集中しており、相手にこれといったチャンスをつくらせませんでした。現在、大榎克己前監督が築いてきたものを継承しつつ、最後まで走り切ることなど細かい部分を徹底させています。選手たちは今日、その一端を見せてくれました。
西澤健太 選手(清水エスパルスユース)
(ループシュートでの2点目は)トラップからシュートまで、全てがイメージ通りでした。その後、リードを3点差に広げたところまでは良かったのですが、少し気が抜けて、自分たちで試合を難しくしてしまったと感じています。ただ、守備時に体を張ることができていましたし、今後も泥臭いプレーで勝点を積み重ねていきたいです。
その他の試合結果
JFAアカデミー福島 5-1(前半1-0、4-1) コンサドーレ札幌
市立船橋高校 1-2(前半0-2、後半1-0) 青森山田高校
流通経済大学付属柏高校 4-1(前半2-0、後半2-1) 柏レイソルU-18
三菱養和SCユース 0-1(前半0-0、後半0-1) 鹿島アントラーズユース
JFAアカデミー福島(静岡)は異なる5選手が得点を挙げ、コンサドーレ札幌(北海道)に5-1で勝利。後半戦初白星を手にしました。市立船橋高校(千葉)と青森山田高校(青森)による連勝チーム同士の一戦は、菊池流帆選手と丹代藍人選手のゴールで逃げ切った後者に軍配。流通経済大学付属高校(千葉)は今節まで首位に立っていた柏レイソルU-18(千葉)を4-1で破り、第9節以来の勝点3をつかんでいます。ホームに鹿島アントラーズユース(茨城)を迎えた三菱養和ユース(東京)は61分に吉岡樹利也選手に決勝点を奪われ、勝点を獲得することができませんでした。
チーム紹介
高円宮杯U-18プレミアリーグに参加する全チームの普段の練習模様を取材。
コンサドーレ札幌 『 これぞ育成の札幌。未来を見据えたチーム作り 』
流通経済大学付属柏高校 『 個性と個性がせめぎ合う場所 』
京都サンガF.C.U-18 『 サッカーも学校生活も、常に全力で打ち込む日々 』
柏レイソルU-18 『 刺激的な環境で、たくましさを育むポゼッション集団 』
富山第一高校 『 自主性を重んじ、互いに刺激し合うのが富一流 』
東山高校 『“怖い”指揮官が慕われる理由』
市立船橋高校 『 グラスポの日常に、強さの真髄を見る 』
JFAアカデミー福島 『 環境に感謝しながら、サッカーに打ち込む日々 』
ヴィッセル神戸U-18 『悩み、戦い、そして帰る憩の我が家へ』
東京ヴェルディユース 『 ヴェルディをヴェルディたらしめる成長サイクル 』
京都橘高校 『 京都橘を“大人”に変える大事な日常 』
セレッソ大阪U-18 『 “走るセレッソ”が見据える、世界基準という未来 』
青森山田高校 『厳しい日常の中から、青森山田の強さが生まれる』
名古屋グランパスU18 『 好調・名古屋U18の、“叱らない”指揮官と意識の高い選手たち』
ガンバ大阪ユース 『今季のG大阪ユースに共存する"明るさと厳しさ" 』
三菱養和SCユース 『プレミア唯一の街クラブ、そのたくましさの秘密』
サンフレッチェ広島F.Cユース 『 誇りと伝統の広島ユース。プロを夢見て研鑽を積む日々』
鹿島アントラーズユース 『 トップチームと下部組織、縮まった両者の距離』
清水エスパルスユース 『変幻自在の清水ユース、頂点に立つために必要なこと』
東福岡高校 『 高校総体優勝。伝統に裏打ちされた”ヒガシ”の強さ 』
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