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4強進出チームが決定 第23回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

2015年01月07日

4強進出チームが決定 第23回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

1月6日(火)、第23回全日本高等学校女子サッカー選手権大会の準々決勝を兵庫県三木市で開催しました。

ピックアップマッチ1

大商学園高校(関西2/大阪) 0-1(前半0-0、後半0-1) 村田女子高校(関東1/東京)

7年連続出場中の大商学園高校(関西2/大阪)と今回が10回目の出場となった村田女子高校(関東1/東京)による準々決勝は、最後まで目が離せない展開となりました。

序盤リズムをつかんだのは大商学園でした。高さのある嶋林美花選手、楮原智夏選手の2トップを起点に、サイド攻撃から得点を狙います。17分には右サイドでボールを持った楮原選手を起点に矢野粧子選手、嶋林選手とつないでシュートを狙うものの、枠を捉えることができず。対する村田女子も29分にFKのこぼれ球に岸野早奈選手が反応しましたが、スコアは動かず、0-0で前半を終えました。

後半も大商学園が押し込む展開が続きましたが、村田女子の「苦しかったけれど、応援を見ると『やらなきゃ』と思った」というGK有倉唯夏選手が果敢に飛び出し、ゴールを許しません。延長戦も近づく中、試合が動いたのは76分。右サイドを破った村田女子の岸野選手の低いクロスは一度GKに阻まれるも、今野菜絵選手がしっかり押し込んで得点に成功。少ないチャンスをものにした攻撃陣と、「有倉のセーブがあったから勝てた。影のヒーロー」と指揮官が称えた守護神の活躍によって、村田女子がベスト4進出を決めました。

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ピックアップマッチ2

大阪桐蔭高校(関西3/大阪) 1-2(前半1-1、後半0-1) 藤枝順心高校(東海1/静岡)

昨夏にインターハイ(全国高等学校総合体育大会)優勝を逃し、今大会での巻き返しを図る大阪桐蔭高校(関西3/大阪)と、前回大会の決勝で涙をのんだ藤枝順心高校(東海1/静岡)。開始からサイド攻撃に出る藤枝順心ペースで試合が進むものの、先に試合を動かしたのは大阪桐蔭でした。12分に右サイドの高い位置で受けた岩根有香里選手がペナルティーエリア内にパスを供給。飛び出したGKよりも先に反応した中山さつき選手がニアサイドでコースを変えてネットを揺らしました。

先制点を許した藤枝順心ですが、「自分たちのすべきことができていなかった。まずはやるべきことをやらないといけないと思った」(杉田妃和選手)と選手たちに焦りはありませんでした。緩急をつけた攻撃で流れを取り戻すと、27分には相手DFのパスミスを拾った島村友妃子選手がミドルシュートを決めて同点に追いつきました。

藤枝順心は後半に児野楓香選手を投入。フレッシュな選手が入ったことによって攻撃陣が活性化しました。すると、52分には河野朱里選手からの左クロスを ゴール前の山下史華選手がボレーシュートで叩き込み、逆転に成功。このまま2-1で逃げ切った藤枝順心が、前回大会で果たせなかった日本一にまた一歩近づきました。

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監督・選手コメント

三浦桃 選手(大商学園高校)
ゴールチャンスは何回もあったのですが決め切れず、相手に数少ないチャンスで決められてしまいました。隙を与えてしまったことが敗戦につながったと思います。今年はずば抜けている選手がいないので、一人に頼るのではなく全員で点を奪いにいって守るチームを目指していました。結果は負けですが、少しは自分たちのサッカーが見せられたと思います。後輩たちには全国大会で優勝して欲しいです。

矢代浩平 監督(村田女子高校)
前半は厳しい展開でしたが、DF陣が集中して耐えてくれました。ハーフタイムに「大丈夫。自信を持ってやろう」と声をかけたら、選手たちは目の色を変えて後半も良く頑張ってくれたと思います。ベスト4に来るまでには、苦労してきたOGがたくさんいます。彼女たちが「先生、テレビを見たよ。頑張ってるね」と声をかけてくれるのが本当にうれしくて、今日の試合前も選手たちに「みんなの分まで頑張れ」と声をかけました。そうした想いが伝わったのだと思います。

天野泰男 監督(大阪桐蔭高校)
藤枝順心を相手に、ある程度、チャンスをつくられるのは仕方ないとしても、2失点目を止められなかったのは僕たちの守備力が足りなかったと思います。優勝を狙っていたので、ベスト8という結果にも満足できません。このクラスに勝たないと決勝に行けません。良い試合をしたかもしれませんが、勝ち抜く力が欲しかったです。ただ、選手たちは手を抜いたわけではありません。見ていた人たちには、一生懸命プレーする姿が伝わったと思いますし、そこは満足しています。

島村友妃子 選手(藤枝順心高校)
昨年は準優勝で終わってしまいましたが、あのときの経験は自分の中でとても大きな財産です。常盤木学園や日ノ本学園といった強い相手にドリブルで通用したことが自信につながり、あれから成長したと思います。今大会ではチームとしても勝ち抜く自信があります。力を発揮し、今度こそ日本一になれればと思います。勝ち上がるにつれて、相手は強くなります。そこをどう崩すかが鍵になると思うので課題を修正しながら、また次も勝ちたいです。

その他の試合結果

日ノ本学園高校(関西1/兵庫) 3-1 湘南学院高校(関東5/神奈川)
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常盤木学園高校(東北1/宮城) 9-1 聖和学園高校(東北2/宮城)
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第23回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

2015年1月3日(土)~2015年1月11日(日)
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