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ACLグループステージ、いよいよ開幕 ~G大阪、鹿島がホームで初戦~

2015年02月23日

ACLグループステージ、いよいよ開幕 ~G大阪、鹿島がホームで初戦~

AFCチャンピオンズリーグ2015グループステージが2月24日(火)に始まります。日本からはJ1リーグと天皇杯全日本選手権を制覇したガンバ大阪、J1リーグ2位の浦和レッズ、同3位の鹿島アントラーズ、同4位でプレーオフに勝利して出場権を得た柏レイソルが出場して、アジア王座を目指します。

2008年にACLを制したガンバ大阪はFグループで韓国FAカップ優勝の城南FC、タイリーグ優勝のブリーラム・ユナイテッド、中国スーパーリーグ3位の広州富力と対戦し、24日ホーム初戦で広州富力を迎えます。

広州富力は元ルーマニア代表のコスミン・コントラ新監督の下、韓国代表のDFチャン・ヒョンス選手やMFパク・チョンウ選手、中国代表DF姜至鵬選手らを擁しています。

中国リーグ開幕はまだですが、ACLプレーオフ2試合を経て試合勘を得ており、また、プレーオフ3回戦ではセントラルコースト・マリナーズ(オーストラリア)をアウェイで破っており、ACL初出場ながらも侮れない相手です。

ガンバ大阪は長谷川健太監督体制3年目を迎えて、チームの戦い方がより浸透してきました。負傷した日本代表MF今野泰幸選手の出場は少し先になりそうですが、日本代表MF遠藤保仁選手が健在。FW宇佐美貴史選手、FWパトリック選手の攻撃陣に、新たにFW赤嶺真吾選手とMF小椋祥平選手の即戦力も得ています。

宇佐美選手は、「アジアの相手でもブレないことが大事。僕らには僕らにしかないものがある。ガンバらしいサッカーをすることが鍵になる」と自信を見せています。

鹿島は前回王者と対戦

グループHの鹿島は今回6度目の出場です。25日(水)、ホームに昨年大会を制したウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)を迎えます。

ウェスタン・シドニーは1月のアジアカップで優勝したオーストラリア代表のFWトミー・ユリッチ選手とDFマシュー・スピラノヴィッチ選手を擁し、年明けには広島からMF髙萩洋次郎選手、川崎フロンターレからDF田中裕介選手を獲得しました。

国内Aリーグでは現在16戦を経て最下位の10位に低迷していますが、シーズン中でゲームフィットネスは高いと予想され、今シーズン公式戦初戦の鹿島には厄介な相手と言えそうです。

鹿島は韓国代表DFファン・ソッコ選手を広島から獲得。日本代表で頭角を現したMF柴崎岳選手や、同じくアジアカップでメンバー入りしたDF昌子源選手とDF植田直通選手ら若手の台頭が著しく、今大会でも活躍が期待されます。

鹿島はこのほか、中国スーパーリーグ王者で2013年のACLを制した広州恒大、韓国Kリーグ3位でプレーオフ経由での出場ながら13年大会準優勝のFCソウルと対戦します。

柏、浦和の初戦はアウェイで

一方、今月17日にタイのチョンブリFCとの延長3-2の激戦を制した柏レイソルは、グループEで24日に韓国で全北現代と対戦。また、グループGの浦和レッズは25日に同じく韓国で水原三星と戦います。

全北は2006年にACLを制したチェ・ガンヒ監督の下、昨年Kリーグで3度目の優勝を飾った強豪です。韓国代表MFイ・ドングック選手や今年のアジアカップ準優勝メンバーのMFハン・ギョウォン選手、同アジアカップ優勝のオーストラリア代表DFアレックス・ウィルキンソン選手、昨年FC東京に所属したブラジル人FWエドゥー選手、攻撃的MFのエニーニョ選手とレオナルド選手を擁し、2013年大会でベスト4の柏はアウェイで守備力を試されそうです。

浦和の相手の水原は、元韓国代表FWソ・ジョンウン監督の下、昨年Kリーグを2位で終了。朝鮮民主主義人民共和国FWで元川崎フロンターレのチョン・テセ選手、セレッソ大阪や横浜FCでプレーしたブラジル人FWカイオ選手、韓国元代表でFC東京にも所属したMFオ・ジャンウン選手など、日本にも馴染みの選手を多く擁しています。

2007年大会優勝の浦和は、今回はミハイロ・ペトロビッチ監督の下で臨んだ13年大会(グループステージ敗退)以来の出場です。FW興梠慎三選手の復帰はもう少し先になりそうですが、FWズラタン選手、FW石原直樹選手、MF高木俊幸選手らが新たに加わり、攻撃のオプションが増えました。

なお、2戦目以降、浦和はAリーグ・グランドファイナル優勝のブリスベン・ロアー、中国Cリーグ2位でプレーオフから進出の北京国安と対戦。柏は中国FAカップ優勝の山東魯能、ベトナムリーグ覇者ビン・ズオンとの対戦が控えています。

ACLグループステージは5月6日まで行われ、各グループ上位2チームがノックアウトステージへ進出。ラウンド16は5月19-20日と同26-27日、準々決勝は8月25-26日と9月15-16日、準決勝は9月29-30日と10月20-21日、決勝は11月7日と21日に開催の予定です。前回大会からグループステージから準決勝までを東西の地域別で行うことになっており、決勝は東西のトップチーム同士の顔合わせになります。

監督コメント

長谷川健太 監督(ガンバ大阪)
アジアタイトルは獲りたいと思っています。グループステージが短期で、5月上旬で終ってしまうので、まずは突破を最優先でやっていきたい。ホームで勝って勝点3を獲ることがグループステージ突破には一番大事だと思います。アジア各国が力をつけていますが、Jリーグのチームが上に行ける力は十分あると思っているので、選手が力を発揮できるような準備を出来るかどうかだと思います。

トニーニョ・セレーゾ 監督(鹿島アントラーズ)
ACLを戦う上で大事なのは、ホームとアウェイの戦い方がクラブとしてしっかりできるかです。アウェイでは日本と違う環境で戦うことになるので、自分たちの状況を十分把握して戦わなくてはならない。一人ひとりが鹿島のサッカーをよく理解して、やるべきサッカーをすれば結果は自然とついてくると思います。良いスタートを切れれば流れに乗れて自信につながり、勢いも出ます。入り方が大事になります。

ミハイロ・ペトロビッチ 監督(浦和レッズ)
各国の強豪チームが集まるACLは、サッカーの考え方やフィジカル面など、Jリーグチームとの対戦とは違った要素があり、決して簡単な大会ではありませんが、13年大会でのレッズの経験が今大会で生きてくると思います。対戦相手はどこも決して侮ることのできない強いチームですが、レッズはアジアで一番になれるポテンシャルを秘めたチームだと思っていますので、それを証明するためにも勝ち上がりたいと考えています。

吉田達磨 監督(柏レイソル)
プレーオフを突破して本大会へ出場することは大きな目標でしたが、本大会を想定して準備をしてきていました。初戦の相手は公式戦をやっていないのでスカウティングは大変ですが、プレーオフで勝った良いイメージを持って本大会に入りたいと思います。グループステージでも勝たなければいけませんが、負けたら終わりというプレーオフとは戦い方が違います。そこは気持ちを切り替えが必要ですが、チョンブリ戦後のロッカールームですでに整理はついたと思っています。

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