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市立船橋、今季3度目の完封で2連勝 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST

2015年05月03日

市立船橋、今季3度目の完封で2連勝 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST

ピックアップマッチ

市立船橋高校 2-0(前半0-0、後半2-0) 青森山田高校

高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第4節が5月2日(土)に開催され、市立船橋高校(千葉)と青森山田高校(青森)が対戦しました。

両チームともここまで無敗の高体連勢対決は、序盤から緊張感に包まれた熱戦となります。最終ラインからボールを回しながら好機をうかがう市立船橋に対し、青森山田は厳しい守備で対応。こちらもマイボールを丁寧につないで攻撃を組み立てていきます。

青森山田は30分、神谷優太選手のパスを受けた北城俊幸選手がミドルシュート。さらに42分にはロングスローのこぼれ球を拾って神谷選手がゴールを狙うなど、青森山田が攻撃の回数を増やしますが、市立船橋も要所で相手に体を寄せ、前半はスコアレスで折り返します。

迎えた後半、青森山田が仕掛けます。ハーフタイムに「攻守両面で一歩目が遅い。もっと走ろう」と黒田剛監督に檄を飛ばされた選手たちがサイドから攻め立て、ロングスローやCKからじわじわと相手ゴールに迫りました。しかし、市立船橋守備陣はGK寺尾凌選手を軸にこれを防ぐと、反撃を開始。51分、敵陣で得たFKのチャンスに工藤友暉選手が味方とのワンツーで抜け出すと、自ら中央に切れ込んでゴール左隅に先制点を流し込みます。

この1点で流れをつかんだ市立船橋は、62分に永藤歩選手のシュートのこぼれ球を高宇洋選手が押し込み、リードを2点に広げました。2点差とした後も、永藤選手がゴールポスト直撃のシュートを放つなど、3点目を狙った市立船橋は、攻めることで青森山田をけん制しつつ試合を運び、今シーズン3度目の完封勝利を手中に収めました。

監督・選手コメント

朝岡隆蔵 監督(市立船橋高校)
前半はミスもあって苦戦しましたが、後半は勇気を持って縦パスを入れたことでリズムが良くなり、得点につながりました。スコアが動けば相手も前に出ざるを得ないので、われわれがボールを持ったときにスペースが生まれる。そこをうまく使うことができました。相手の運動量が落ち始めた後半に隙を突けたことが全てです。2点のリードを奪った後も全員が足を止めずに3点目を狙っていましたし、ある程度、練習の成果が表れたと思います。

工藤友暉 選手(市立船橋高校)
先制点の場面は、普通にFKを蹴ろうと思っていたのですが、「お前のサイドは3対2だぞ」とう監督の声が聞こえたので、パスをつなぎました。数的優位ならば個人の力で崩す自信があるのでカットインからシュートを狙い、イメージどおりのゴールを挙げることができました。自分たちと同じ高体連のチームを相手に、気持ちでは絶対に負けないことを意識しました。その気持ちが勝利につながったことはうれしいですが、修正すべき点も多いので、さらに精度を高めていきたいです。

黒田剛 監督(青森山田高校)
前半の出来は悪くなかったのですが、後半は相手のサイド攻撃に対し、自分たちのラインが下がってしまいました。春先から注意していた課題が出たことと、ミスを逃さないプレミアリーグのレベルの高さを痛感しました。今日は暑さの影響もあってか集中力が落ち、約束事が徹底できていないと感じるシーンも何度かありました。われわれには特別な能力を持った個人がいない分、走らなければいけません。一つ一つのプレーを大事にすることと、体力の重要性を伝えたいと思います。

廣末陸 選手(青森山田高校)
市立船橋は個々の能力が高く、押し込まれることも想定していましたが、ずるずる守備のラインが下がり、失点を重ねてしまいました。ここまで3連勝していたことで隙があったのかもしれませんし、今回、初めて先制されて精神的に崩れてしまいました。自分自身、もっと相手のシュート止めていれば試合の流れも変わっていたと思うので、悔しいです。ただ、リーグ戦は続きます。負けたから気付けることもあると思いますし、次節以降に生かしたいです。

その他の試合結果

JFAアカデミー福島 0-3(前半0-0、後半0-3) 流通経済大学付属高校
柏レイソルU-18 1-1(前半1-0、後半0-1) FC東京U-18
清水エスパルスユース 1-0(前半0-0、後半1-0) コンサドーレ札幌U-18
大宮アルディージャユース 1-1(前半0-0、後半1-1) 鹿島アントラーズユース

後半に3点を奪った流通経済大学付属高校(千葉)はJFAアカデミー福島(静岡)を下し、リーグ初勝利を挙げました。柏レイソルU-18(千葉)とFC東京U-18(東京)の一戦は1-1のドローに。FC東京の佐藤亮選手は3試合連続ゴールで得点ランキング首位に立っています。清水エスパルスユース(静岡)は、望月陸選手の決勝点でコンサドーレ札幌U-18(北海道)に勝利。鹿島アントラーズユース(茨城)は大宮アルディージャユース(埼玉)と1-1の引き分けに終わり、開幕から続いていた連勝は3で止まりましたが、得失点差で市立船橋を上回って首位をキープしています。

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