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ガンバ、連勝で7年ぶりの8強進出~ACLラウンド16第2戦2日目~

2015年05月28日

ガンバ、連勝で7年ぶりの8強進出~ACLラウンド16第2戦2日目~

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2015は5月27日、ノックアウトステージ1回戦にあたるラウンド16第2戦を行い、ガンバ大阪はFCソウル(韓国)を3-2で退けて2戦合計スコアを6-3とし、ベスト8進出を決めました。

ガンバは前日の柏レイソルに続く8強入りで、優勝した2008年大会以来になります。また、日本の2クラブ以上が準々決勝へ駒を進めたのは2009年大会以来となります。

1週間前にソウルでの第1戦を3-1で勝利していたガンバは、序盤から落ち着いた試合運びを見せて、FW宇佐美貴史選手からFWパトリック選手へのホットラインを中心に相手ゴールを脅かします。

先制点は16分でした。MF遠藤保仁選手のパスを受けた宇佐美選手が相手DF3人に囲まれながらもパトリック選手に浮き球のパスを送ると、ゴール前でパトリック選手が頭で合わせて相手ゴールネットを揺らしました。

その後も20分と32分に、宇佐美選手は左サイドから中へ流れ込んでシュートを放ち、いずれも相手GKに阻まれますが、攻撃のリズムを作ります。

1点でも多く得点が欲しいソウルは、右サイドのDFチャ・ドゥリ選手の仕掛けから、コロンビア人MFマウリシオ・モリーナ選手とFWユン・ジュテ選手が積極的にゴールを狙い、得点機を探ります。36分には、ユン選手がDFをかわして切り込んでシュートを放ちますが、GK東口順昭選手がゴールを守ります。

しかし、2013年大会準優勝を含め、出場4大会全てでベスト8以上に進出したソウルは、42分にペナルティエリア内でのガンバDFのファウルでPKの機会を得ます。これをモリーナ選手が蹴りますが、キックは右ポスト外へ流れました。

ガンバの追加点はその直後でした。宇佐美選手の右サイドからのクロスを起点にゴール前での混戦から、最後はMF倉田秋選手が決めて、2-0で前半を折り返しました。

後半、ソウルはFWコ・ヨハン選手を投入して3トップに布陣を変更。さらに54分にはFWシム・ジェヒョク選手をウィングに入れると、58分にはそのシム選手が左サイドを突破。クロスを入れると、ゴール前に走り込んだユン選手が決めて、1点を返します。

その後も65分にFWパク・ヒソン選手を入れて、前線に人数をかけて攻撃を試みます。
しかし、ガンバはDF金正也選手をベンチから送り込んでDF丹羽大輝選手を右サイドバックに移して対応。中盤ではパスを回してリズムを取り戻します。

そして86分には、交代出場のFWリンス選手が、DF藤春廣輝選手の左サイドからのクロスに頭で合わせて3点目を決めました。

2点リードの中、ガンバは88分にMF堂安律選手を投入。この日公式戦デビューを果たした16歳はピッチに立って早々にゴール前での絶好機に絡むプレーを見せました。

ガンバは、試合終了間際に再びユン選手に決められてソウルに1点差に詰めよられたものの、終始冷静に試合を運び、2戦連勝でベスト8進出を手にしました。

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準々決勝の組み合わせは、6月18日にクアラルンプールで行われる抽選会できまります。試合は第1戦が8月25、26日、第2戦が9月15、16日に開催される予定です。

監督・選手コメント

長谷川健太 監督(ガンバ大阪)
想像していた通り、非常にタフなゲームになりました。この試合を勝つことだけに集中させたいと、選手には「全てを出して戦おう」と話して送り出しましたが、選手が状況をよく分かって、自分たちで感じてプレーしてくれた結果、ホームでの勝利でベスト8進出を決めることができました。選手は本当に最後まで勝負にこだわって、よく頑張ってくれました。前半の倉田選手の2点目が非常に大きかったと思います。あれで向こうが4点獲らなくてはいけない状況を作りました。倉田選手は第1戦もチームにリズムを与えてくれましたし、今日も攻撃でも守備でもすばらしいプレーをしてくれました。失点をゼロで押さえられれば一番よかったとは思いますが、後半ソウルも非常にタフに戦ってきて難しいゲームになりました。それをしっかり勝ちきったことは大きかったと思います。

MF 倉田秋 選手(ガンバ大阪)
本当に想像していた通りの苦しい試合になりましたが、2戦とも勝てて次に進めることを嬉しく思います。でも僕たちの目標はここで終わりではないので、もっと精進して、次もまた勝てるように頑張っていきたいです。チームに貢献できないもどかしさがずっとあったので、今日スタメンで使ってもらって、絶対に結果を残してやろうという気持ちでスタートしました。1点しか獲れていないので、まだ満足できるものではないですが、これが良いスタートになってこれから得点でもチームに貢献できるようになりたいと思います。

MF 遠藤保仁 選手(ガンバ大阪)
第1戦のアドバンテージもあって、前半でいい形で点を獲れて、後半もいい形で追加点が獲れて、試合を通して落ち着いてやれました。ここに来てようやく試合を進める力をつけてきたかと思います。これをさらに高いレベルで試合を運ぶことができればチャンスは広がります。簡単に勝てるとは思わないので、もっと激しく冷静に戦えるようにしていければ、ACLもいい感じで進めて行けると思います。課題を1つずつクリアしながら、相手に研究されても断ち切る力をつけたいです。Jリーグもあるので、常に良い結果を求めてやりたいです。

チェ・ヨンス 監督(FCソウル)
前半の失点以降、波に乗ることができませんでした。重要なところでPKを外したことが大きかったと思いますし、第1戦の負けと大量失点が選手たちに大きな負担になったのではないかと思います。敗退しましたが、選手たちはよく頑張りました。褒めたいと思います。いろいろなことを試しましたが、思い通りにならない場面がたくさんありました。今大会、守備力の高いチームが勝ち進んでいくと感じましたし、こういう大きな試合では勝敗を分ける大事な瞬間があります。そういうところで高い能力を発揮してくれる選手が必要だと感じました。 

AFCチャンピオンズリーグ2015

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