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まもなく第3クールに突入 高円宮杯U-18プレミアリーグ

2015年08月17日

まもなく第3クールに突入 高円宮杯U-18プレミアリーグ

U-18年代の日本一を決するリーグ戦、「高円宮杯U-18サッカーリーグ2015 プレミアリーグ」が8月22日(土)、23日(日)に再開し、第3クールを迎えます。

EASTでは首位・鹿島アントラーズユース(茨城)から5位のFC東京U-18(東京)まで、上位5チームが勝点差3の中にひしめいています。第9節まで無敗をキープしていた鹿島は第10節、FC東京に0-1で今季初黒星を喫するなど第2クールは1勝2分け1敗と苦戦。中断明けはコンサドーレ札幌(北海道)や流通経済大学付属柏高校(千葉)といった下位チームから確実に勝利し、万全の状態で第13節の大宮アルディージャユース(埼玉)戦を迎えたいところです。その大宮は、EASTとWESTを通じて唯一無敗を維持しています。選手たちが「勝負どころを分かり、勝ち切れるようになってきた」と振り返る第2クールは3勝1分けと上々の出来。プレミアリーグの中断期間中に行われた第39回 日本クラブユースサッカー選手権では準優勝に甘んじたものの、同大会中に中盤のかじ取り役である山田陸選手がケガから復帰した点はプラスといえます。

高体連勢も、優勝争いを盛り上げる存在です。青森山田高校(青森)は、MF神谷優太選手やDF常田克人選手といったプロ入り内定選手を軸に奮闘中。年代別代表候補のGK廣末陸選手も含め、攻守にバランスの取れたチームは鹿島や大宮から勝点をもぎ取るなど堂々とした戦いを見せています。現在、4位の市立船橋高校(千葉)は、先の全国高等学校総合体育大会サッカー競技(インターハイ)決勝に進み、大舞台での勝負強さを発揮。FW永藤歩選手が軽いケガを負った点は気がかりですが、同じアタッカーの矢村健選手が完全復帰するなど明るい材料もあります。

WESTでは、大阪の2チーム、セレッソ大阪U-18とガンバ大阪ユースが首位争いを繰り広げています。C大阪は、第5節に大分トリニータU-18(大分)、第9節はG大阪と上位対決で黒星を喫しているものの、この2試合を除いて全勝中。他チームの監督も、「C大阪は取りこぼしが少なく、引き分けておかしくない試合を勝ちに持ち込む」と称賛します。また、第6節はサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)、第10節は東福岡高校(福岡)に勝利するなど、敗れた次の試合で確実に立て直し、敗戦を引きずらない部分もリーグ戦を戦い抜く上で重要な要素といえます。

G大阪は、そのC大阪を勝点3差で追っています。第3節以降、無敗をキープしており、攻撃陣もここ5試合11得点と好調ですが、C大阪との首位対決を4-0で制したかと思えば、続く名古屋グランパスU18(愛知)との一戦に引き分けるなど、やや安定感を欠きます。中断明け初戦は今季、唯一黒星を喫している東福岡と対戦。ここで勝点3を獲得し、波に乗りたいところです。

夏の大会を終え、チームが固まりつつある8月以降は、上位チーム以外の巻き返しも期待されます。「個々のタレント力では昨年に劣る」(森重潤也監督)という東福岡は、一体感を生かして先のインターハイで連覇を達成。プレミアリーグでは4試合で1点差の勝負をものにしており、今後も粘り強い戦いで相手に臨みます。京都サンガF.C.U-18(京都)は3連敗中ですが、いずれの試合も先制点を記録、森岡隆三監督は「試合内容は悪くない」と手応えを感じています。

第11節以降、どのようなドラマが生まれるか注目です。

順位(第10節終了時)

EAST

順位チーム名勝点試合数
1 鹿島アントラーズユース 21 10 6 3 1
2 大宮アルディージャユース 20 10 5 5 0
3 青森山田高校 20 10 6 2 2
4 市立船橋高校 20 10 6 2 2
5 FC東京U-18 18 10 5 3 2
6 清水エスパルスユース 13 10 4 1 5
7 柏レイソルU-18 10 10 2 4 4
8 コンサドーレ札幌U-18 6 10 2 0 8
9 流通経済大学付属柏高校 6 10 2 0 8
10 JFAアカデミー福島 6 10 2 0 8

WEST

順位チーム名勝点試合数
1 セレッソ大阪U-18 24 10 8 0 2
2 ガンバ大阪ユース 21 10 6 3 1
3 大分トリニータU-18 17 10 5 2 3
4 東福岡高校 17 10 5 2 3
5 ヴィッセル神戸U-18 16 10 4 4 2
6 京都サンガF.C.U-18 11 10 3 2 5
7 サンフレッチェ広島F.Cユース 11 10 3 2 5
8 履正社高校 8 10 2 2 6
9 名古屋グランパスU18 8 10 2 2 6
10 京都橘高校 7 10 2 1 7
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