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FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2015 リバープレートが決勝進出を決める

2015年12月17日

FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2015 リバープレートが決勝進出を決める

FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2015の5位決定戦と準決勝1試合が12月16日(水)に大阪長居スタジアムで開催されました。

5位決定戦では、北中米カリブ海王者のクラブ・アメリカ(メキシコ)とアフリカチャンピオンのTPマゼンベ(コンゴ)が対戦。序盤から優勢に進めるクラブ・アメリカは19分、右クロスにダリオ・ベネデット選手が頭で合わせて先制します。さらに28分には追加点を挙げ、リードを広げます。反撃に出るTPマゼンベは前半終了間際にレインフォード・カラバ選手がゴール。1点差に詰め寄りました。2-1で迎えた後半は、互いにゴールに迫るものの、ネットを揺らすまでには至らず。そのまま逃げ切ったクラブ・アメリカが5位となりました。

準決勝では、サンフレッチェ広島とリバープレート(アルゼンチン/南米代表)がファイナル進出を目指して激突しました。スタンドには赤と白のリバープレートサポーターが大勢押し掛け、声援を送ります。序盤、サポーターの後押しを受けるリバープレートが前線から圧力を掛け、相手ゴールに迫る展開となりますが、広島は「しっかりと耐えるところは耐える」(森保一監督)という戦い方で粘り強く対応していきます。25分過ぎから広島が反撃に転じ、皆川佑介選手、茶島雄介選手など次々に決定機を迎えますが、相手GKのマルセロ・バロベロ選手のセーブにあいます。40分には、ゴール前で青山敏弘選手のパスを受けた皆川選手が反転シュート。しかし、ここもGKバロベロ選手が立ちはだかりました。

後半に入ると、再びリバープレートが押し込みます。ボールを保持しながら、ショートパスやワンツーで広島守備陣を揺さぶっていきます。広島は体を張った守備で相手の攻撃を抑えていましたが、セットプレーから一瞬の隙を突かれます。72分、リバープレートは相手陣内でFKを得ると、タバレ・ビウレス選手の蹴ったボールにホナタン・マイダナ選手が反応。そのこぼれ球をルーカス・アラリオ選手が頭で押し込み、待望の先制点を挙げました。後がなくなった広島は、FWの佐藤寿人選手を投入するなど打開を試みますが、ゴールを奪うことはできません。1点を守り切ったリバープレートに軍配が上がりました。

勝利したリバープレートは、17日(水)に行われる準決勝・FCバルセロナ(スペイン/欧州代表)対広州恒大(中国/アジア代表)の勝者と世界一を懸けて対戦。広島は同試合の敗者と3位決定戦を戦います。

監督・選手コメント

マルセロ・ガジャルド 監督(リバープレート)
私たちは大きな責任を背負ってプレーしました。相手は非常にオーガナイズされており、これまで多くの試合を戦ってきたチームですので、こうした展開になることは想像していました。私たちは相手よりも先に攻撃を仕掛けたいと考えていました。前半は10分間ほど秩序が乱れた場面がありましたが、そこから修正し、忍耐強く、賢く戦い続けました。そして、FKから得点して勝利することができました。プレッシャーはありましたが、それをうまくコントロールして戦うことができたと思います。

森保一 監督(サンフレッチェ広島)
結果は受け止めなければいけませんが、われわれも決定機をつくっていたので、勝つチャンスは十分あったと思っています。失点するまでは、思い描いていたプラン通りに進みました。足りなかったのは先制点だけです。選手は厳しい日程の中でも疲れを見せず、ファイトしてくれて、持っているものを全て出してくれたと思います。世界の強豪との真剣勝負の中で、スピード、パワー、テクニックなど高いレベルを体感できたことは、今後の成長の糧になると思っています。

森﨑和幸 選手(サンフレッチェ広島)
僕らは組織力でJリーグを勝ってきましたし、そこで対抗できればいいと思っていました。相手に対して個々の強さというのは感じていましたが、組織でやれば敵わない相手ではないと思いましたし、いつも通りの力は出し切れました。ただその中でやっぱり結果を求めていたので、この敗戦というのは本当に悔しい。もっと成長しなければいけないとあらためて感じました。まだ大会は終わっていないですし、最後に勝って終わりたいので、また良い準備をして臨みたいと思います。

イグナシオ・アンブリッツ 監督(クラブ・アメリカ)
想像していた通り、難しい試合になりました。マゼンベは非常にスピードがあるチームで、私たちの攻撃に対してプレスを掛けてきました。それでも私たちはうまくボールをコントロールし、ポゼッションすることができました。決定力に関しては少し不足していたと思います。この2試合でポジティブな面はいくつもありました。そして選手の活躍にはとても満足しています。しかし、結果には満足していません。このチームはもっと先に進むだけの力があったと思います。私たちは次なるリベンジに燃えています。

FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2015

2015年12月10日(木)~12月20日(日)
神奈川/横浜国際総合競技場
大阪/大阪長居スタジアム
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