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チーム紹介vol.2 高円宮杯U-18サッカーリーグ2016 プレミアリーグ
2016年04月01日
高円宮杯U-18サッカーリーグ2016 プレミアリーグが4月9日(土)に開幕します。
開幕戦は東西それぞれの全カードを同じ地域で行う「セントラル方式」で新シーズンが始まります。WESTはヤンマースタジアム長居と万博記念競技場で、EASTは味の素スタジアム 西競技場とアミノバイタルフィールドで開催します。
今回はWESTの下記5チームをご紹介します。
神戸弘陵学園高校
【昨季の成績:プリンスリーグ関西 1位】
2006年に就任したOBの谷純一監督の下、毎年「前年超え」をテーマに強化を進めてきた神戸弘陵学園高校が、監督就任10年目を迎えた節目の年に念願のプレミアリーグに初めて挑む。
今季の3年生は入学当初に歴代の先輩たちが優勝を続けてきた神戸市の1年生大会で3位に甘んじた世代。MF谷後滉人選手は「弘陵は兵庫で突き抜けた存在でなければいけないのに、悪い意味で歴史を塗り替えてしまった」と悔やむが、「足元の細かい技術やスピードを持っている選手は多い」と谷監督が話すように、能力は決して昨年のチームに劣ってはいない。
来る戦いに備えて、「走れる選手になる」、「球際に強い選手になる」、「コミュニケーションのとれる選手になる」の3つを目標に掲げ、個の強化を進めている。格上が揃い、難しい戦いが待つのは確かだが、「高校サッカーは球際や走力など『絶対に負けない!』という気持ちを出せれば、結果は分からない」(谷後選手)と、番狂わせを狙っている。
監督コメント
谷純一 監督
一試合一試合ひるまず挑み続けて、試合ごとに選手を強く、上手くできるように全力でやっていきたいと思います。いろいろ勉強させていただきたいです。
サンフレッチェ広島F.Cユース
【昨季の成績:プレミアリーグWEST 5位】
昨季から指揮を執る沢田謙太郎監督について、キャプテンのDFイヨハ理ヘンリー選手は「僕がいままでやって来た中で、間違いなく一番厳しい練習をする人です」と言って笑う。就任当初は戸惑いもあったと言いつつ、「シーズン途中から力が付いてきた感じがあって、前向きになったらもっと良くなれた」と振り返る。今季はそんな“沢田イズム”が最初から浸透した状態でスタートできるのが、一個のアドバンテージと言えるだろう。
イヨハ選手を筆頭として、10番を背負って攻めの軸となるFW山根永遠選手、昨年はルーキーながら活躍を見せたFW満田誠選手、U-19日本代表候補に飛び級で招集を受けたGK大迫敬介選手など昨季の厳しいリーグ戦を経験している選手も多数残っており、その陣容は分厚い。沢田監督は「やってみないと分からない」と煙に巻いたが、同時に「昨季は最後にようやく形になった感じだけれど、今季はもっと早くいけるんじゃないか」と自信ものぞかせた。
今季はタフに戦う広島ユースの伝統そのままに、2011年以来のタイトル奪還を目指す。
監督コメント
沢田謙太郎 監督
プレミアリーグでの一試合一試合が本当に幸せな時間でした。今年はどんな試合になるのかワクワクしています。選手一人ひとりがチャレンジして成長する姿を見守り、タフでたくましい選手となって活躍できるようにサポートしていきたいです。
東福岡高校
【昨季の成績:プレミアリーグWEST 2位】
昨季、インターハイ2連覇、選手権制覇という偉業を成し遂げた高校サッカー界きっての名門だが、唯一タイトルを取れていないのがプレミアリーグ。その前身の高円宮杯全日本ユースを遡っても優勝は1997年の1回だけだ。
念願のプレミア制覇に挑む今季は、昨季のメンバーからDF児玉慎太郎選手、小田逸稀選手、MF鍬先祐弥選手、藤川虎太朗選手という軸が残り、さらにMF福田湧矢選手、高江麗央選手、FW佐藤凌我選手といったプレミアや選手権の経験者もいる。昨季に劣らぬ戦力を有し、念願達成も射程圏にあると言っていい。
「一昨年、昨年の経験が積み上がっているのは間違いなく、自分自身もどういうチームが優勝するのかをしっかりと整理して、また1年間トップを狙えるチームを作りたいと思っている」(森重潤也監督)。すでに九州新人大会で優勝し、全国の強豪校やJのクラブユース、年代別代表が集まるサニックス杯で準優勝をするなどすでに結果を出している。昨季プレミアWEST2位という成績を鑑みても、今季は他チームの厳しいマークが予想されるが、それを打ち破る実力を赤い彗星は備えている。
監督コメント
森重潤也 監督
昨年は全国高校サッカー選手権で優勝できましたが、春先のプレミアリーグ開幕当初から強いチームだった訳ではなく、多くの課題が出ました。このリーグで一年を通して修正を重ねっていった結果、高校の大会で優勝できたと思っています。プレミアリーグの中で高校勢は6チームなので、高校を代表しているプライドを持って、なんとか優勝したいです。ですが、まだチームが始まったばかりで何ができるかわからないので、まずは残留を目指して頑張りたいです。
大津高校
【昨季の成績:プリンスリーグ九州 1位】
2013年以来となる、2度目のプレミアリーグ参戦だ。「去年のように強烈な個がいるチームではないので、連動した崩しを見せたい」と新キャプテンに就任したMF杉山直宏選手が口にしたように、今季はチーム全体の連係を求められる。
昨季のチームからFW一美和哉選手とDF野田裕喜選手(ともにG大阪)という2枚看板を始め、多くのタレントが揃った3年生が抜けたものの、今季のチームも決して見劣りをしない。昨年の守護神・前田勇矢選手、MF石坂竜哉選手、田中匠選手、レフティー・鶴崎大詩選手、テクニシャンのドリブラー・杉山選手、屈強なパワーストライカー・藤山雄生選手などが柱になる一方で、MF水野雄太選手、福島隼斗選手といった1年生が早くも台頭してきており、チーム内競争は活性化している。
「大津のサッカーは全員で守って、全員で攻める。僕ら3年生が1、2年生を引っ張って、全学年、全員で大津のトータルフットボールをプレミアで見せたい」(杉山選手)。2度目のプレミアリーグは、『大津のトータルフットボールの真骨頂』を見せる、この上ない舞台となった。
監督コメント
古閑健士 監督
監督に就任して2年目にプレミアリーグに参加できることを嬉しく思っています。2013年以来のプレミアリーグとなりますが、いち公立高校である私たちには力もお金もないので、しっかりもがきながら精一杯戦って、いろいろなチームから力を与えていただければと思います。選手、チームがしっかりと成長できるように戦っていきたいです。
大分トリニータU-18
【昨季の成績:プレミアリーグWEST 3位】
昨季はプレミアリーグ参入初年度にして快進撃を続け、一時はWEST首位に躍り出て3位でフィニッシュ。その手ごたえをさらなる成果につなげるため、西山哲平強化部長は「これまで培ってきた組織力に加える形で、より細やかな技術指導を期待したい」と、今季の指導を昨季トップチームでヘッドコーチを務めた中村有監督に委ね、練習でも個々を磨くメニューを大幅に増やした。中村新監督は「今季の主力は唯一、全国大会出場経験がない世代。彼らは劣等感を持っているけど、細かい部分で勝っているメンバーもたくさんいる」と選手たちを評価する。球際でのセンスきらめくMF野上拓哉選手や高い戦術眼を持つMF酒井将輝選手らのポテンシャルを、組織へと有機的に還元したいところだ。
プレシーズンに負傷離脱者が相次ぎ、サニックス杯にも急造システムで臨む緊急事態となった。組織構築の遅れは避けられないが、もとより時間をかけて取り組む予定。腰を据えて、戦いながら成長していく。
監督コメント
中村有 監督
今年から監督に就任しましたが、監督が変わっても「仲間のために走る」というスタイルは続けていきたいです。東福岡高校、大津高校と共に九州を代表して活躍したいと思います。
高円宮杯U-18サッカーリーグ2016 プレミアリーグ WEST 第1節
2016年4月9日(土)
10:30 セレッソ大阪U-18 vs 大分トリニータU-18(ヤンマースタジアム長居)
13:00 ヴィッセル神戸U-18 vs 東福岡高校(ヤンマースタジアム長居)
16:30 ガンバ大阪ユース vs 大津高校(万博記念競技場)
2016年4月10日(日)
11:00 京都サンガF.C. U-18 vs サンフレッチェ広島F.Cユース(万博記念競技場)
13:30 神戸弘陵学園高校 vs 名古屋グランパスU18(万博記念競技場)
※全試合入場無料
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