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浦和がホームで前回覇者に、広島もアウェイで勝利 ~AFCチャンピオンズリーグ第4週1日目~
2016年04月06日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2016は4月5日にグループステージ第4週を迎え、浦和レッズはホームで前回覇者の広州恒大(中国)にFW武藤雄樹選手のゴールで1-0の勝利を収めて2位に浮上。サンフレッチェ広島もアウェイでブリーラム・ユナイテッド(タイ)を2-0で破り2勝目を挙げました。
2週間前に行われたアウェイでの戦いで広州恒大に2点ビハインドから2-2の引き分けに持ち込み、その後のJ1リーグでも首位に立って好調な浦和は、その勢いと積極性をこの試合でも発揮します。
勝たなければ大会敗退の可能性が高くなる広州は立ち上がりからサイドを使って攻めを仕掛けますが、浦和は高い集中力と気迫あるプレーで球際の競り合いに勝ち、相手の攻撃を封じます。
浦和は好守の切り替えも良く、テンポの速い攻めを展開。24分には武藤選手がミドルシュートで相手ゴールを脅かし、その1分後には右クロスに合わせたMF梅崎司選手がペナルティボックス左へ流れてシュートを放ちます。
武藤選手は35分にもルーズボールに鋭く反応してペナルティエリア内に切り込んでシュート。45分には柏木陽介選手がFKで直接ゴールを狙いますが、いずれも枠を捉えることができません。
広州はコロンビア代表FWジャクソン・マルチネス選手や元ブラジル代表FWリカルド・グラル選手、MFパウリーニョ選手を中心に攻めを試みますが、浦和は相手にしっかりと体を寄せて自由を与えません。
前半を0-0で折り返すと、後半開始早々に広州はパウリーニョ選手のシュートがポストを直撃する場面を作りますが、浦和もその2分後にMF関根貴大選手の右サイドからのクロスに、ゴール前に攻め込んだMF宇賀神友弥選手が近い距離からシュートを狙います。これは相手DFにブロックされましたが、その3分後、この形が活きて先制点が生れました。
中盤で相手ボールをカットしたMF阿部勇樹選手が右サイドへ展開。これを受けた関根選手のクロスボールを逆サイドで宇賀神選手がダイレクトで折り返し、中央へ切り込んだ武藤選手がヘディングで合わせて相手ゴールに押し込みました。
浦和はその後も途中出場のFW李忠成選手がカウンターからゴール前で決定機を作り、80分には関根選手、81分には李選手、その直後には途中出場のFW興梠慎三選手が立て続けにシュートを放って相手ゴールを脅かしますが、広州GKゾン・チョン選手に止められます。
広州は後半半ばにはFWガオ・リン選手をベンチから送り込み、パウリーニョ選手を上がり目にするなど、攻撃的なシフトに変更して反撃を試み、76分にパウリーニョ選手、78分にグラル選手がシュートで脅かしますが、GK西川周作選手がゴールを死守しました。
浦和は2勝目で勝ち点を7に伸ばし、浦項スティーラーズ(韓国)がシドニーFC(オーストラリア)に1-0で敗れたため、2位に浮上しました。
シドニーは勝ち点9でグループH首位をキープし、浦項は勝ち点4で3位。依然として勝ちがない広州恒大は2分2敗勝ち点2で4位のままで、グループステージ突破が危うくなりました。
浦和は4月20日に行われる次の試合で、アウェイに乗り込んでシドニーと対戦します。
広島が2勝目
タイでリーグ王者のブリーラムと対戦した広島は、U-23日本代表FW浅野拓磨選手を負傷で欠いて酷暑のなかでの戦いになりましたが、冷静にボールを動かしてリズムをつくり、前半終了間際に先制します。
今季加入した23歳のFW宮吉拓実選手が、FW佐藤寿人選手のスルーパスに反応して右足で相手ゴールネットを揺らしました。
後半、反撃に出たブリーラムに何回か決定的な場面も作られましたが、広島は粘り強く戦い、交代出場したMF柴崎晃誠選手が試合終了直前の88分にドリブルで持ち込んで追加点を決めました。
この結果、グループFで3位の広島は2勝2敗で勝ち点を6に伸ばし、FCソウル(韓国)と0-0で引き分けた2位の山東魯能(中国)に勝ち点1差に迫り、ノックアウトステージ進出へ望みをつなぎました。
首位のFCソウルは勝ち点10、4連敗で勝ち点のないブリーラムは4位から抜け出せず、2試合を残して大会敗退が決まりました。
広島は4月20日の次戦で山東魯能とアウェイで対戦します。
監督・選手コメント
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(浦和レッズ)
今日の試合は日本滞在10年で屈指の好ゲームでした。両チームとも攻守の切り替えが速く、テンポの良い試合で、広州もアグレッシブなプレーを見せましたが、我々の方が相手を上回る場面が多かったと思います。相手には素晴らしい外国人選手がいますが、我々がチームとして良かったということに意味があります。お金でサッカーは買えません。自分の腰痛も忘れるほど素晴らしい試合ができました。
MF 武藤雄樹 選手(浦和レッズ)
ACL決勝のつもりで戦おうと話していて、選手の気持ちが入って攻撃的なサッカーで粘り強いところを見せることができました。浦和の方が上へ行けるチームだということを示せたと思います。次の試合にしっかり勝ってグループステージを突破したいです。
GK 西川周作 選手(浦和レッズ)
チームとしてやろうとしているサッカーをできました。切り替えや球際など相手の外国人選手に対しても競えたのが良かったと思います。相手は個人の能力が高いですが、チームとして自分たちの方が上だと感じていましたし、それを示して勝つことができました。無失点に抑えたことも自信になりました。
DF 槙野智章 選手(浦和レッズ)
経験は相手の方があったと思いますが、それ以上に自分たちはサッカーを楽しむ姿勢を出せたと思います。次のシドニー戦は1位、2位対決になりますが、勝ち点を獲って帰って来たいです。
ルイス・フェリペ・スコラーリ 監督(広州恒大)
とても難しく厳しい試合でした。浦和はゴールした後も勇敢に戦っていました。相手に走り負けたとは思いませんし、我々にもゴールチャンスはありましたが、決めることができませんでした。我々は神様ではないので常に勝てるとは限りません。自分たちのチームのプレーには満足しています。浦和の勝利を祝福したいと思います。
AFCチャンピオンズリーグ2016
2016年1月27日(水)〜2016年11月26日(土)
グループステージ 第4節 | |||||
---|---|---|---|---|---|
日程 | K.O. | 対戦カード | 会場 | ||
4/6(水) | 19:00 | ガンバ大阪 | vs | 上海上港 (中国) |
市立吹田サッカースタジアム |
4/6(水) | 20:00 | 江蘇蘇寧 (中国) |
vs | FC東京 | 南京奥林匹克体育中心 |
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