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浦和が突破決定、F東京は黒星、広島は敗退 ~ACLグループステージ第5週2日目~
2016年04月21日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は4月20日(水)にグループステージ第5週2日目を迎え、浦和レッズがアウェイでシドニーFC(オーストラリア)に0-0で引き分け、1試合を残して2008年以来となるラウンド16進出を決めました。
しかし、FC東京はホームで全北現代に0-3で敗れて3位に後退し、グループステージ突破決定は最終節に持ち越しとなり、サンフレッチェ広島はアウェイで山東魯能(中国)に0-1で敗れて、大会敗退が決まりました。
グループHの浦和は勝点を8に伸ばして、昨日の試合で浦項スティーラーズ(韓国)に2-0で勝利した前回大会覇者で3位の広州恒大(中国)と勝点差を3とし、直接対決で広州に勝っていることで広州より上位となり、最終戦を待たずにグループステージ突破条件の2位以内を確定しました。首位のシドニーFCも勝点10で突破を決めています。
引き分けでも突破が決まる浦和は、序盤から積極的に攻めてFW李忠成選手やFWズラタン選手が相手ゴールを脅かす場面を何度か作りますが、なかなかゴールを割ることができません。
前回浦和に2-0で敗れて以降は3連勝と好調なシドニーもFWジョージ・ブラックウッド選手やMFクリストファー・ノーモフ選手らを中心に浦和ゴールに迫りますが、浦和はGK西川周作選手を含めて守備陣が体を張ってこれを阻止します。
浦和は58分にズラタン選手に代えてFW興梠慎三選手、MF関根貴大選手に代えてMF駒井義成選手を入れて得点機を探りますが、ゴールは奪えずに引き分けに終わりました。
東京は敗れて持ち越し
アウェイでの初戦で1-2で敗れていた全北を相手に、グループE首位の東京は勝てばラウンド16進出が決まるところでしたが、累積警告による出場停止のDF森重真人選手を欠いて守備の混乱を立て直せないまま、カウンターから失点を重ねてしまいます。
序盤はスルーパスや右サイドからの崩しで相手ゴール前に迫り、13分にはMF羽生直剛選手、MFハ・デソン選手が立て続けのシュートを浴びせますが、17分に羽生選手が負傷で交代を余儀なくさせられます。
するとその後は、引き気味にプレーする相手にボールは持てるものの、要所要所でしっかり寄せてくる相手に中盤でボールを失いカウンターを浴びる機会が増えます。34分にはFWリカルド・ロペス選手とMFレオナルド選手がワン・ツーで揺さぶられ、最後はMFキム・ボギョン選手に決められて先制を許しました。
東京は後半開始からFW阿部拓馬選手を投入して反撃を試みますが、60分に再びボールを失ってショートカウンターから素早く繋がれて、MFイ・ジェソン選手に得点を許して0-2に。後半アディショナルタイムに交代出場のFWコ・ムヨル選手に3点目を決められました。
この結果、勝点7の東京は勝点を9に積み上げた全北に首位を明け渡して3位に後退。ビン・ズオン(ベトナム)に勝った江蘇蘇寧(中国)が勝点8で2位に浮上しました。東京はアウェイでの最終戦でビン・ズオンに勝てば突破が決まり、引き分けでも3位の江蘇の結果次第で突破が決まります。
広島は山東に敗れる
グループFで3位の広島は、勝てば2位に浮上も負ければ敗退が決まる状況で、試合開始10分にFKからFWジエゴ・タルデッリ選手にヘディングで合されて先制を許してしまいます。
広島はMF茶島雄介選手やDF塩谷司選手がミドルレンジからのシュートで狙いますが、なかなかゴールを割ることができません。60分過ぎにFW皆川佑介選手とMF柴崎晃生選手を送り出し、MF清水航平選手やFW皆川選手が相手ゴールを脅かす場面も作りますが、最後までゴールを割ることはできませんでした。
山東は勝点を10に伸ばし、ブリーラム・ユナイテッドに2-1で勝利して勝点を13に伸ばしたFCソウル(韓国)とともにステージ突破を決めました。広島は勝点6のまま3位が決定。前節ですでに敗退が決まっていたブリーラムが勝点のないまま、最下位です。
グループステージ最終戦は5月3日(火)、4日(水)に行われます。
監督・選手コメント
城福浩 監督(FC東京)
勝点3を獲ってホームのサポーターの前でグループステージ突破を決めたかったのですが、それができずに非常に残念です。選手たちは高いモチベーションで臨んでくれましたが、我々がやられたくないカウンターでやられてしまいました。前節のJリーグでも4失点しているので、ボールの失い方をもう一度根本的に見直して、どうリスク管理するのかが問われていると感じています。攻撃でもほとんどがシュートに至る手前のところで終わっていました。チームとして失点しないことを念頭にいかに攻めるのか、もう一度整理して次へ向かいたいと思います。
FW 東慶吾 選手(FC東京)
悔しいです。相手はそんなに出てこなかったので、自分たちがボールを持つ時間も多かったのですがチャンスをつくれず、失点してしまいました。引いた相手でも崩すことをチームとして積み上げていかなければならないと感じました。
FW 阿部拓馬 選手(FC東京)
相手の守備が固く、自分たちの攻撃でやりたいことをできませんでした。まだ自分たちで(突破を)どうにかできる状況なので下を向いていても仕方がありません。負けが続いているので流れはあまり良くありませんが、なにかを変えるというよりも一丸となって戦うことが大事だと思います。
GK 圍謙太郎 選手(FC東京)
悔しいです。なんとか勝って(出身地の)熊本に良いニュースを届けたかったのですが。次の試合も近いので、勝って良いニュースを届けたいと思います。
チェ・ガンヒ 監督(全北現代モータース)
アウェイで難しい試合になりましたが、選手が良く頑張ってくれて戦術的にも上手く嵌りました。38番(東選手)と44番(阿部選手)のサイドからの切り崩しなど相手の2列目の動きが脅威なのでそこを抑えることと、スルーパスを通させないようにしました。前掛かりになって後ろのスペースを空けないよう、攻め過ぎずにしっかり守れたのが勝因だったと思います。相手の主将(森重選手)が出場停止だったのも助かりました。
AFCチャンピオンズリーグ2016
2016年1月27日(水)〜2016年11月26日(土)
グループステージ 第6節 | |||||
---|---|---|---|---|---|
日程 | K.O. | 対戦カード | 会場 | ||
5/3(火) | 19:30 | 浦和レッズ | vs | 浦項スティーラーズ (韓国) |
埼玉スタジアム2002 |
5/3(火) | 20:00 | メルボルン・ビクトリー (オーストラリア) |
vs | ガンバ大阪 | メルボルン・レクタンギュラ―スタジアム |
5/4(水) | 17:00 | ビン・ズオン (ベトナム) |
vs | FC東京 | ビン・ズオンスタジアム |
5/4(水) | 19:30 | サンフレッチェ広島 | vs | FCソウル (韓国) |
広島広域公園陸上競技場 |
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