ピックアップマッチ

アルビレックス新潟U-18　2-1（前半1-0、後半1-1）横浜F・マリノスユース

高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第3節が4月23日(土)と24日(日)に開催され、新潟県北蒲原郡聖籠町のスポーツセンター アルビレッジでは、アルビレックス新潟U-18（新潟）と横浜F・マリノスユース（神奈川）が対戦しました。

共に今シーズンからプレミアリーグに昇格し、初勝利を目指すチーム同士の対戦。開始早々、ホームの新潟が先制します。2分、中盤でボールを奪った本間至恩選手がドリブルで一気に持ち上がると、これに反応してゴール前のスペースに走り込んだ丸山壮大選手が本間選手のパスを受け、きっちりと決めます。しかし、堀航輝選手が「先制して受け身になった」と話すように、その後は横浜FMがボールを保持しながら、新潟陣内へと攻めたてる時間が続きます。18分には横浜FMの川原田湧選手が決定的なシュートを放ちますが、これは新潟の堅守に阻止されます。28分からは横浜FMのCKが3本続きますが、新潟の守備陣が体を張ってブロック。新潟はその後も堅守で猛攻に耐え、前半を1-0でリードして試合を折り返します。

迎えた後半、またも立ち上がりに新潟がゴールを奪います。47分、中盤でボールを奪った中野優也選手の折り返しを受けた堀選手が、相手を冷静にかわしてシュートを決め、2-0とリードを広げました。一方、2点のビハインドに陥った横浜FMも黙ってはいません。後半から投入された吉尾海夏選手、堀研太選手から次々とシュートを放ち、新潟ゴールを脅かします。横浜FMは90＋5分、スローインの流れから常本佳吾選手がペナルティーエリア手前から豪快なミドルシュートを決めて一矢報いますが、直後にホイッスルが鳴り、試合終了。

鋭いボール奪取からの速攻で少ないチャンスをきっちり決めた新潟と、終始ボールを握り、主導権を持ちながらも、最後の精度を欠いて決めきれなかった横浜FM。耐えながらも結果を手にした新潟が、ホームでプレミアリーグ初勝利を飾りました。

監督・選手コメント

入江徹 監督（アルビレックス新潟U-18）
勝ちはしましたが、内容では相手が上回っていました。選手たちも、自分たちはまだまだということが分かったのではないかと思います。横浜FMが主導権を握っている時間がはるかに多く、それに耐えながら戦うことが自分たちの特徴でもあるとは思いますが、その時間が長いと、最後のような失点を招きます。もう少し自分たちが主導権を握って、ボールを動かし、相手の隙を突けるようになっていけたらと思います。

丸山壮大 選手（アルビレックス新潟U-18）
立ち上がりに自分が点を取れたことはよかったのですが、試合を通して攻められる時間が長くて、厳しい試合でした。先制点の場面は、（本間）至恩選手が前向きでドリブルしていって、右側に大きなスペースがあったので、そこに自分が走り込めば出してくれると信じて走りました。絶対に決めてやるという気持ちでシュートを打ちました。決めることができて、うれしかったです。ホームゲームで応援もたくさんいましたし、父兄の皆さんも見にきてくれたので、勝てて本当によかったです。

堀航輝 選手（アルビレックス新潟U-18）
勝つことができてうれしいですが、最後の失点はいらないので、そこを直していきたいです。最後までみんなで声をかけ合って、集中することが一番大事だと思います。ゴールは、（中野）優也からいいボールがきたので、最初はダイレクトで打とうとしたのですが、相手が寄せてきたので、かわして打ちました。前半に1本外していたので、後半は決めてやろうと思っていました。マリノス相手にも、奪ってからのカウンターは、機能していたと思います。

松橋力蔵 監督（横浜F・マリノスユース）
実力どおりの結果です。ボール自体はずっと自分たちが握っていたような状態でしたが、しっかりと止めてしっかりと蹴るという、基本的な技術の差が出たと思います。ボールが動いていいところにも入るし、チャンスにもなりそうな場面もありましたが、決め切るとか、最後のいいパスを出せる選手がいない。そこをどう打破していくかが課題です。ある意味、伸びしろはあるので、リーグを通してしっかり修正して、少しずつチームの力を向上させていきたいと思います。

その他の試合結果

市立船橋高校　0-0（前半0-0、後半0-0）鹿島アントラーズユース
FC東京U-18　5-2（前半1-0、後半4-2）大宮アルディージャユース
柏レイソルU-18　3-0（前半1-0、後半2-0）青森山田高校
清水エスパルスユース　1-0（前半0-0、後半1-0）流通経済大学付属柏高校

連勝中の市立船橋高校（千葉）は、鹿島アントラーズユース（茨城）との一戦に引き分け、3連勝はならず。FC東京U-18（東京）は久保建英選手のゴールを含む大量5得点で大宮アルディージャユース（埼玉）を下しました。柏レイソルU-18（千葉）と青森山田高校（青森）による無敗同士の対決は、中村駿太選手の2ゴールなどで柏に軍配。清水エスパルスユース（静岡）も流通経済大学付属柏高校（千葉）を下し、無敗をキープしています。

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