ピックアップマッチ

青森山田高校　1-1（前半0-0、後半1-1）市立船橋高校

高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第4節が4月30日(土)と5月1日(日)に開催され、青森山田高校グラウンドでは、青森山田高校（青森）と市立船橋高校（千葉）が対戦しました。

高校サッカーの名門同士の一戦は、立ち上がりから球際への強さと縦に速い攻撃が見られる激しい試合になりました。青森山田はカウンター攻撃でチャンスをつくり、30分には三国スティビアエブス選手のドリブル突破からボールを受けた高橋壱晟選手がシュートを放ちますが相手DFがクリアします。一方の市立船橋は、両サイドハーフの西羽拓選手、野本幸太選手が再三、サイドアタックを仕掛けます。36分には、高宇洋選手からのパスを受けた西羽選手がクロスボールを送り、左サイドバックの杉山弾斗選手がシュートを放ちますが、シュートは枠の外へ。前半は互いに譲らず0-0で終えました。

後半に入ると、青森山田の攻撃の圧力が強まります。59分、ドリブル突破を仕掛けた郷家友太選手が高橋選手とワンツーで抜け出してペナルティーエリアに進入すると、市立船橋のGK井岡海都選手に倒され、PKを獲得。高橋選手がゴール右にPKを決めて青森山田が先制します。この後、追いつきたい市立船橋は猛反撃を仕掛け、サイドから果敢に敵陣へと切れ込みます。71分、市立船橋の杉山選手のクロスボールを青森山田のGK廣末陸選手が弾きますが、こぼれた球を右サイドバックの位置から詰めていた真瀬拓海選手がゴールに押し込み、市立船橋が同点に追いつきました。

2点目を奪いたい両チームは試合終盤まで激しい攻防を繰り広げます。青森山田は90+3分、嵯峨理久選手がGKと1対1となる決定機を迎えましたが、シュートは惜しくも枠の上へ。試合終了のホイッスルが鳴ると、両チームとも倒れ込む選手が出るほどの大熱戦は1-1の引き分け。迫力あふれる好ゲームとなりました。

監督・選手コメント

黒田剛 監督（青森山田高校）
リードしてから、試合終盤のところで少しプレスが弱まりました。体力のある市立船橋がドリブルで切り裂いてきて、こちらは振り切られる場面が多かったです。失点は左サイドハーフが転んでいたことで、オフサイドをかけられませんでした。昨年までのチームなら終盤のチャンスを決め切って終わっていたと思います。ただ、センターバックはクロスに対して果敢に対応できていました。先週の反省を生かし、気持ちを入れていたと思います。

高橋壱晟 選手（青森山田高校）
昨年であれば追いつかれてももう1点を入れて勝ち切る試合だったと思います。ディフェンスがせっかく頑張ってくれたのに、攻撃の選手が決め切れず申しわけなく思っています。得点シーンはスピードに乗って良い仕掛けができました。自分が郷家選手の横についたときに相手が出てくるのが分かったので、裏を取ってパスを出しました。勝点を積み重ねることが一番大事なので、次のホームゲームはしっかりと勝ちたいと思います。

朝岡隆蔵 監督（市立船橋高校）
スコアが動いてから、やっと前掛かりになりました。どこで攻撃の圧力をかけていくかが難しいと感じました。自分たちは、失点してから攻撃的になり、相手も1点をリードして守備意識が高まってきた中でこちらに風が向いてきました。その流れでもう1点を取って逆転しなければ、本物の強さではありません。カウンターからピンチを招いているということを踏まえると、カウンターを受けずに点を取りにいくことも考えないといけません。

真瀬拓海 選手（市立船橋高校）
前半は自分たちが優位に試合を進めてチャンスもつくっていましたが、それを決め切れずに先制されてしまいました。自分の同点ゴールの場面は、味方のクロスボールに競ったら、そこにボールが転がってきたという感じです。ボールを前に持っていくまではよかったのですが、FWへのクロスが全然合わなかったので、修正したいです。アウェイで最低限の勝点1を獲得したことはプラスと捉えています。まだ負けなしなので、次の試合は勝って優勝争いに食い込んでいきたいです。

その他の試合結果

鹿島アントラーズユース　0-0（前半0-0、後半0-0）アルビレックス新潟U-18
大宮アルディージャユース　2-1（前半1-1、後半1-0）流通経済大学付属柏高校
横浜F・マリノスユース　2-2（前半1-1、後半1-1）清水エスパルスユース
柏レイソルU-18　0-1（前半0-1、後半0-0）FC東京U-18

鹿島アントラーズユース（茨城）はアルビレックス新潟U-18（新潟）と勝点1を分け合いました。鹿島は今季早くも3度目の無失点試合を実現しています。最下位に甘んじていた大宮アルディージャ（埼玉）は、9位・流通経済大学付属柏高校（千葉）との下位対決を制して今季初勝利を獲得。清水エスパルスユース（静岡）はアウェイで横浜F・マリノスユース（神奈川）から勝点1をもぎとり、無敗を維持しています。2位の市立船橋、3位の清水を抑えて首位に浮上したのがFC東京U-18（東京）。伊藤純也選手が挙げたゴールで柏レイソルU-18（千葉）を下し、3連勝を飾りました。

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