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第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会 「華麗さと泥臭さを、うまく組み合わせてほしい」(植松晃都選手)
2016年08月03日
第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会の開幕が迫ってきました。
8月4日(木)のスタートを前に、フットサル日本代表選手であり、本大会経験者の植松晃都選手(湘南ベルマーレフットサルクラブ)が出場者にメッセージを送ります。
Fリーグデビュー戦で緊張感の中にある楽しさを知る
――フットサルを始めたのは、何歳のときですか。
植松晃都選手(以下、植松) 幼稚園に通っていた5歳のときです。4歳年上の兄が地元・神奈川のP.S.T.C. LONDRINA(ロンドリーナ)というチームのスクールでプレーしていて、親と一緒に送り迎えに付いて行ったとき、フットサルと出会いました。
――サッカーにも取り組んでいた中で、フットサルを続けた理由は?
植松 簡単に言うと、サッカーよりもフットサルの方が点を奪うチャンスが多いからです。自分はゴールを決めることが好きでしたし、サッカーだと1、2点しか取れないところが、フットサルならば3、4点を決められることが多かったんです。たくさん得点できる快感を求めて、フットサルを続けました。
――高校1年時、15歳でFリーグに出場。史上最年少記録をつくりました。
植松 Fリーグの舞台に立つことが夢だったので、うれしかった半面、驚きの方が大きくて、本当に自分で大丈夫なのかという不安もありました。デビューは、13年11月2日のエスポラーダ北海道戦。試合が始まり、いつ出られるのかとワクワクしながらもやはり緊張していて、ウオームアップにも力が入ってしまいました(笑)。それでも、ピッチに立ったときは夢のような時間といいますか、緊張感の中にある楽しさを味わうことができました。
――実際に、真剣勝負の厳しさを肌で感じてみていかがでしたか。
植松 湘南ベルマーレフットサルクラブのトップチームも、練習のときから激しいプレーを続けていますが、Fリーグの試合になるとさらに激しかったです。「いつも遠慮していたのかな」と思ってしまうくらい、相手の選手も速くて、うまくて、強いという感じでした。正直、驚きましたが、いつか先輩方を越えていきたいとあらためて思うようになりましたし、本当にいい経験でした。
最優秀選手に選出も、悔しさが残った前回大会
――中高生のとき、何を意識して練習に取り組んでいましたか。
植松 体が小さかったので、練習では自分より大きい選手に対して何ができるかを考えていました。ロンドリーナU-18では、湘南ベルマーレのサテライトでもあるロンドリーナの選手たち、体が出来上がっている選手たちをいかにかわすかなど、小柄な選手にもできることを探しながらプレーしていました。
――将来、フットサルをするかサッカーを続けるかは別にして、小さいころからフットサルを楽しむ子どもが増えてきたと思います。
植松 うれしいですし、とてもいいことだと思います。僕らの年代では、小学生からフットサルに取り組んでいる選手は少なかったと思いますし、フットサルというスポーツもそこまで認知されていませんでした。反対に、ここ数年はスクールが増えています。フットサルをずっと続けてFリーグの選手になった、という子どもにどんどん出てきてほしいです。
――植松選手は昨年、PSTCロンドリーナU-18の一員として第2回全日本ユース(U-18)フットサル大会に出場。チームは3位に入り、植松選手は大会最優秀選手に選ばれました。
植松 普段はサッカーをしているチームが決勝に勝ち進み、フットサルチームは僕たちの3位が最高成績でした。正直、決勝をスタンドから見ていて悔しかったですし、普段からフットサルに取り組む者として、優勝しなければいけなかったと思っています。
―今大会に出場する選手に期待することはどんなことですか。
植松 きれいなプレー、華麗なパス回しに美学を見出そうとする姿勢やこだわりは大事だと思いますが、真剣勝負では泥臭く1点を奪いにいくことや、自分たちのゴール前で体を張ることも必要です。華麗さと泥臭さの両方をうまく組み合わせれば日本のフットサルのレベルも上がっていくと思うので、そういうところに期待したいと思います。
取材協力:湘南ベルマーレフットサルクラブ
第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会
2016年8月4日(木)~2016年8月7日(日)
宮城県/ゼビオアリーナ仙台、仙台市体育館
JFA-TVにて全32試合をインターネットライブ配信
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