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第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会 3代目王者は帝京長岡高校! フットボウズに延長の末、逆転勝利

2016年08月08日

第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会 3代目王者は帝京長岡高校! フットボウズに延長の末、逆転勝利

8月7日(日)、宮城県ゼビオアリーナ仙台で第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会の決勝と3位決定戦を行いました。第1回大会から3大会連続で出場している帝京長岡高等学校(北信越/新潟)が、悲願の初優勝を遂げました。

決勝の前に行われた3位決定戦では、香川県立高松商業高等学校(四国/香川)と岡山県作陽高等学校(中国2/岡山)が対戦しました。前半17分に作陽高はキックインの流れから水島綾選手のゴールで1点をリードしますが、その2分後には高松商高も青大祐選手が、こちらもキックインを受けてからのシュートを決めて同点に追いつきます。

後半の序盤は作陽高がチャンスをつくりますがゴールを決め切れません。すると後半9分、次第に試合の主導権をつかんでいった高松商高が、宮本蓮選手のゴールで逆転。その1分後にもパスワークで作陽高の守備を崩して最後は西島勇気選手がダメ押しゴールを決めました。終盤の作陽高の反撃を凌いだ高松商が3位に入っています。安西真輝選手は「この経験を高校サッカー選手権に生かしたい。全国の舞台は楽しいし、サッカーでも全国大会に行きたい」と、決意を新たにしました。

13時30分に始まったフットボウズ・フットサルU-18(関東1/東京)と帝京長岡高による決勝は、死闘という言葉がふさわしい熱戦になりました。連戦をフィールドプレーヤー9人で戦ってきた帝京長岡高に疲労の色が濃く見える中、前半からフットボウズが主導権を握ります。3分に滝口真太郎選手のゴールで先制すると、12分に冨吉洸貴選手が追加点を記録して試合を優位に進めます。後半の立ち上がりにもフットボウズは、南雲颯太選手がゴールを決めて3-0とリードを広げました。帝京長岡高も24分、27分と得点を挙げますが、その都度、フットボウズはリードを3点に戻す得点を決めて優勢に試合を運びます。

試合の流れを左右したのは32分に帝京長岡高がとったタイムアウトでした。ここで帝京長岡高の古沢徹監督は、齋藤日向選手に最前線に入るように指示を出します。「これまで一度もなかった戦い方で、対応し切れなかった」と、フットボウズの豊田幸夫監督が悔やむように、帝京長岡高の前線に基準点となる齋藤選手が入ったことで、試合の潮目が変わります。35分に齋藤選手がゴールを挙げると、38分までに3点を奪って帝京長岡高が同点に追いつき、試合は5-5のまま延長戦に突入します。

後半に5つのファウルが溜まっていたフットボウズは、延長前半2分にもファウルを犯し、第2PKを与えてしまいます。これを安井嶺芽選手が決めて、ついに帝京長岡高が逆転に成功しました。勢いづいた帝京長岡高は、47分にも澁谷輝選手が追加点を決めて、リードを広げます。パワープレーに出たフットボウズに1点を返されますが、試合終了間際にはパワープレーを仕掛けて無人となっていたフットボウズのゴールに荒井太樹選手がロングシュートを決めて、8-6で試合は終了。帝京長岡高が3度目の出場にして、日本一の座をつかみました。

監督・選手コメント

古沢徹 監督(帝京長岡高等学校)
率直にうれしいです。昨年、一昨年とベスト8だったので、その壁を破って頂点に立てたことは、喜ばしいです。やるからには頑張ろうという気持ちでしたが、昨年の自分たちのチーム、選手と比較すると、今年は厳しい大会になると予想していました。しかし、昨年よりも一人ひとりがハードワークできました。昨年の子たちは、技術的にもフィジカル的にも長けていた分、横綱相撲が取れましたが、イージーミスでリズムを崩すこともありました。一方、今年のチームはボールを追いながら相手を見る、スペースを見るということを突き詰められたことが大きかったと感じています。

齋藤日向 選手(帝京長岡高等学校)
MVP受賞は初めてのことなので、とてもうれしいです。準々決勝以降、出場時間が長くなり、昨日も2試合を戦って疲労もありました。それでも、ベンチに戻ったらみんなが「気持ちだ!」と声を掛け、最後までしっかりと戦うことができました。大会を通して、決勝で初めてビハインドを背負いましたが、ベンチも全然焦っていませんでした。みんなが「まだいけるぞ!」と鼓舞し、チームが一つになったことで、結果的に逆転できたのだと思います。「日々、練習してきたことを発揮すればボールは回せる」と監督に言われて、信じてプレーしました。今後は、高校サッカー選手権の予選に集中して、練習に取り組みながら、卒業後にサッカーとフットサルのどちらを選ぶか、ゆっくりと考えます。

豊田幸夫 監督(フットボウズ・フットサルU-18)
3点差をつけている中、「そのままの流れで、もう1点を(奪う)」という気持ちがありました。相手が4番の(齋藤)選手をピヴォに持ってきたとき、その質の高さにやられてしまいました。決勝でベンチ外となり、試合後に大泣きしていた選手は、チームの中では唯一、フィクソで強い選手でした。彼も「あの場面に自分がいれば」という気持ちだったから、泣いていたとのだと思います。いまは、選手選考に悔いが残ります。帝京長岡が、ああいうプレーを選択するとは想定していなかったので、采配の部分で僕が未熟で、あちらが上回っていたと思います。

茶碗谷廉太朗 選手(フットボウズ・フットサルU-18)
3点のリードを奪った時点で、自分も含めてチーム全体が「これでいけるんじゃないか」と思ってしまい、守備で後手に回りました。キャプテンとして「まだ終わっていない」という言葉を掛けられなかったことが一番悔しいです。帝京長岡高は技術が高く、ボールを持たせるといいパスが出てきます。ボールを奪いに行けばワンツーなどで崩してくるので、僕らは守備時の応対を見極めるのが難しかったです。今回は決勝で敗れましたが、僕たちにはまだ先があります。将来、フットサル日本代表に選ばれ、Fリーグなどでプレーするときに「この敗戦があったから、いまがある」と言えるように、自分たちに足りない部分を見つめ直して次の舞台につなげていきたいと思います。

第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会

2016年8月4日(木)~2016年8月7日(日)
宮城県/ゼビオアリーナ仙台、仙台市体育館
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