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高円宮杯U-18プレミアリーグWEST 東福岡が後半の集中攻撃でG大阪に勝利
2016年09月05日
ピックアップマッチ
ガンバ大阪ユース U-18 0-2(前半0-0、後半0-2)東福岡高校
高円宮杯U-18プレミアリーグは9月3日(土)と4日(日)にWEST第11節が開催され、ガンバ大阪ユース(大阪)と東福岡高校(福岡)が対戦しました。
ともに後期初勝利を目指した一戦。立ち上がりから東福岡のペースで試合が進み、最初のチャンスは4分。左サイドを抜け出した田尻京太郎選手がゴール前に低いクロスボールを供給。相手に弾かれたボールを鍬先祐弥選手がダイレクトでシュートを打ちましたが、DFに当たってゴールならず。36分には右から上がったクロスボールに走り込んだ福田湧矢選手が頭で合わせましたが、これも再びにDFに阻まれました。
対するG大阪もボール奪取から縦に速い攻撃でチャンスをうかがいますが、「押し込まれたときに5バック気味になり、攻撃に移ったとき、前線の選手が孤立してしまった」(食野亮太郎選手)ため、厚みのある攻撃を繰り出せません。G大阪は決定機がつくれないまま前半を終えました。
後半に入っても、東福岡が試合の主導権を握り続けます。51分に右サイドから中央に切れ込んだ田尻選手がクロスバー直撃のシュートを放つと、その後はGK前島正弥選手のキックが風に乗り、G大阪のゴールを襲う場面もありました。一方のG大阪も57分、芝本蓮選手のボールキープから食野選手がシュートを放つなど徐々に攻撃のエンジンがかかり始めます。
一進一退の攻防の中、試合が動いたのは62分でした。G大阪が自陣でのボール奪取から攻撃に転じた瞬間、東福岡がインターセプトし、素早く敵陣ペナルティーエリアに展開。ゴール前でこぼれたボールを藤井一輝選手が押し込み、均衡を破ります。東福岡は直後の64分にも途中出場の佐藤凌我選手が加点し、リードを広げました。残り10分を切ってからはG大阪がシステムを変更して猛攻を仕掛けましたが、ゴールネットを揺らすことはできずにタイムアップ。東福岡が勝点3を手にしました。
監督・選手コメント
宮本恒靖 監督(ガンバ大阪ユース)
今節はいつもの4バックではなく、サイドからプレッシャーをかけるために3バックで挑みました。前半は、なるべく高い位置でボールを奪おうという戦い方が機能していたと思います。後半も失点するまではこちらの狙いどおりの試合運びでした。ただ、今日はボールを奪ってから前に出ていく動きが少なく、攻撃の課題が見えた試合でした。前節と比較して、狙いとするプレーが増えたので、あとは得点という部分にフォーカスして次節に挑みたいです。
食野亮太郎 選手(ガンバ大阪ユース)
0-3で敗れた前節の反省を踏まえ、球際の強さと試合の立ち上がりを意識して試合に挑みました。前半はうまくいったと思うのですが、ボールを奪った後にラインを押し上げる動きが少なく、攻撃の質が上がりませんでした。失点した後に訪れた決定機を生かすことができなかったのも悔やまれます。自分が決定機を決めるか決めないかでチームの勢いは変わるので、責任を感じています。
森重潤也 監督(東福岡高校)
今節はコンディション不良で主力2人を欠く中での試合でした。試合前に「代わりに入った選手のプレーがよければ、これからも試合で使っていく」と話しており、苦しい状況で勝てたことに大きな価値があります。前半は守備を重視した相手に対し、ゴール前までボールを運びながら崩しきれませんでした。高校選手権の県予選でも同様の試合が想定されるので、現在の課題が分かってよかったです。今節の勝利で残留が現実的になってきました。リラックスして残りのゲームに挑めるのは大きいです。
児玉慎太郎 選手(東福岡高校)
前半はゴール前にボールを運んでも決定機をつくれず、課題が浮き彫りになりました。G大阪は、テクニックのある選手が多いチームです。守備時に1対1に持ち込まれると厄介なので、人数をかけてボールを奪いたいと考えており、この戦い方は試合を通じて機能したと思います。終盤は攻め込まれる時間帯が続いたのですが、集中を切らさず、前節のヴィッセル神戸U-18戦同様、無失点で抑えられました。守備面で少し自信が持てるようになった試合だと思います。
その他の試合結果
大津高校 0-1(前半0-0、後半0-1)サンフレッチェ広島F.Cユース
京都サンガF.C. U-18 2-0(前半1-0、後半1-0)大分トリニータU-18
セレッソ大阪U-18 2-1(前半0-1、後半2-0)名古屋グランパスU18
神戸弘陵学園高校 1-1(前半1-0、後半0-1)ヴィッセル神戸U-18
前節、首位に浮上したサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)は今節、アウェイで大津高校(熊本)と対戦。67分に桂陸人選手が奪ったゴールを守り切り、1-0で勝利しています。京都サンガF.C. U-18(京都)と大分トリニータU-18(大分)の一戦は、前後半に1点ずつ挙げた京都が勝点3を手にしました。名古屋グランパスU18(愛知)をホームに迎えたセレッソ大阪U-18(大阪)は、前半に先制点を許しましたが、有水亮選手と中島元彦選手のゴールで逆転勝ち。神戸弘陵学園高校とヴィッセル神戸U-18(ともに兵庫)の神戸ダービーは互いに譲らず1-1の引き分けとなりました。
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