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FIFAクラブワールドカップジャパン2016 鹿島が逆転でオセアニア王者に勝利
2016年12月09日
FIFAクラブワールドカップジャパン2016は、12月8日(木)に大会初日を迎え、開催地代表の鹿島アントラーズとオークランド・シティーFC(ニュージーランド/オセアニア代表)が1回戦を戦いました。記念すべき大会通算100試合目となる一戦では、FIFA(国際サッカー連盟)主催の大会で初めてビデオ映像による判定のサポートシステム、Video Assistant Referees(VARs)が導入されました。
試合は、立ち上がりから鹿島がボールを保持する展開になります。それでも、なかなかシュートまで持ち込むことができません。逆に17分にはオークランドのエミリアノ・タデ選手がボレーでゴールを狙いましたが、シュートはGK曽ヶ端準選手に正面で抑えられてしまいます。28分にもオークランドは左サイドから攻撃を仕掛け、最後はタデ選手がペナルティーエリア外からゴールを狙いましたが、DFに当たったボールは右に逸れていきました。
パスを回しながらもシュートの回数が少なかった鹿島も、40分には小笠原満男選手の縦パスを受けた土居聖真選手がマークを振り切り、ドリブルから左足でシュートを放ちます。しかし、このシュートはGKの正面を突き、得点はできませんでした。前半は得点が決まらないまま終了します。
静かだった前半から一転、後半は激しく試合が動きます。50分にはFKを得たオークランドが、右サイドからタデ選手の上げたクロスボールを中央でキム・デウク選手がヘディングで合わせて先制しました。追いかける鹿島は、「シュートを打つ意識を持たせたかった」と、石井正忠監督がFW赤﨑秀平選手、FW金崎夢生選手といったアタッカーをピッチに送り出して、同点ゴールを目指します。67分にはこの選手交代が実り、敵陣深くまで侵入した永木亮太選手からの折り返しを受けた赤﨑選手が右足でゴールネットを揺らして同点に追いつきました。
追いついた鹿島に勢いが出ます。赤﨑選手、永木選手が立て続けにゴールを狙いましたが、シュートを枠に飛ばせません。それでも88分、鹿島は左サイドから山本脩斗選手が送ったクロスを逆サイドで土居選手が折り返すと、このボールを金崎選手がヘディングでゴールに押し込み、逆転しました。
試合はこのまま2-1で終了し、鹿島が準々決勝進出を決めています。鹿島は11日(日)、マメロディ・サンダウンズ(南アフリカ/アフリカ代表)とベスト4進出を懸けて戦います。
監督・選手コメント
石井正忠 監督(鹿島アントラーズ)
前半は非常に体が重かったと感じました。後半になったら少し体が動いてくるのではないかと思っていましたが、相手陣内でボールを回していたわりにシュートは少なかったので、駆け引きも兼ねてシュートの意識がもう少しあった方がよかったのではないかと思っています。1点を失ってからギアが上がってきましたが、それまでの戦いを続けていたら、この先の試合では負けてしまうと思うので、チームとして修正したいと思います。逆転勝利できましたが、こういう形はあまり良くない展開です。先制して有利な形で試合を進めるのがベストなので、そこに対しては納得していません。
赤﨑秀平 選手(鹿島アントラーズ)
前半を見ていてシュートが少なかったので、自分が入ったらシュートを積極的に打って、もう少し決定機をつくりたいなと思って試合に入りました。ゴールの場面は折り返しが来るだろうと思ってポジションを取りましたし、GKとDFの動きをしっかり見て、決めるだけでした。その後にもう一度チャンスがあって、2点目を取っていたらヒーローだったのですが、なり損ねてしまいました。それでも次も試合に出たら、点を取れると思います。もっと鹿島アントラーズの強さを世界に向けて発信したいですし、次の試合では今日よりももっと良いゲームをしたいと思います。
ラモン・トゥリブリエッチ 監督(オークランド・シティーFC)
チームとして、ポゼッションを高く保とうとしましたが、日本でナンバーワンのチームである鹿島アントラーズは非常に手ごわく、なかなかうまくいきませんでした。これまでずっと同じフォーメーションで戦っていたので、リードしたからといって他のやり方を選択することはしませんでした。敗れましたが、チームは特に守備面で非常に良い戦いをしましたし、非常に競った試合だったと思います。最後には疲れが出てしまいました。もう少しボールをキープできたらよかったのですが、それができませんでした。鹿島が強かったというのが、その理由です。
岩田拓也 選手(オークランド・シティーFC)
僕自身は落ち着いていたのですが、もう少し緊張感があった方がよかったなと思う部分もありました。前半は良い戦いができており、「後半もこのままいこう」と言っていた矢先に、点も入りました。そこで勢いに乗れたらよかったのですが、失速してしまいました。相手の選手交代、ポジション交代に対し、自分たちが話し合って対応することはありませんでした。結局、新しく入ってきた選手に点を決められてしまったので、もう少しチーム内で話していればというのが悔やまれます。日本開催のクラブワールドカップ(を経験するの)は3回目です。みんなが見てくれる大会ですし、結果を残したいという気持ちがありました。
Alibaba YunOS Auto プレゼンツ FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016
2016年12月8日(木)~12月18日(日)
神奈川県/横浜国際総合競技場
大阪府/市立吹田サッカースタジアム