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皇后杯決勝、I神戸と新潟Lがタイトルを賭けて激突
2016年12月25日
INAC神戸レオネッサの2連覇か、アルビレックス新潟レディースが悲願の初優勝なるか。第38回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会は12月25日(日)、千葉・フクダ電子アリーナにて決勝戦を迎えます。
両者の皇后杯決勝での対戦は2年連続4度目。いずれもI神戸が2011年大会は3-0、2013年大会は延長2-2の末にPK4-3、そして昨年は現役引退が決まっていた澤穂希選手の1点を守り抜いてタイトルを獲得しています。
昨年と同じ顔合わせですが、I神戸の松田岳夫監督は「昨年は澤の引退もあって、みんなの澤に対する思いと澤のみんなに対する思いが一つになってチームとしてああいう結果になった。今年は澤がいない中でみんながそれぞれ戦ってきて決勝という舞台まで来れた」と指摘。「チームが非常に成長した証だと思うので、そこにこだわって最後も勝ち切りたい」と話しています。
I神戸指揮官が指摘したチームの成長の一つに、若手の伸びがあります。FW道上彩花選手は準決勝のベガルタ仙台レディース戦の先制点を含めて今大会3得点、FW京川舞選手は途中出場で仙台L戦の勝利を決める2得点を挙げ、その2得点はいずれもFW増矢理花選手が起点でした。
道上選手は、「昨年から松田さんが指揮して、今年は自分も出来ることが増えていると感じている。あともう少し、試合の中で出せればもっといい」と話しています。
準決勝から中1日での日程で、新潟Lは準決勝の日テレ・ベレーザ戦を90分で終えたのに対して、I神戸は延長戦で120分を戦ったことですが、選手たちは意に介していないようです。
道上選手は、「苦しい中で勝ち切れたので自信をもって臨める」と充実感と自信を漂わせ、京川選手も「これが今年最後のタイトル。優勝へ向かって全員でプレーできたら優勝できると思う。INACらしいプレーをして最後は笑って終わりたい」と力強く語っています。
準決勝で負傷した神戸GK福元美穂選手の状況が気になるところですが、GK武仲麗依選手が健在で、今大会でも準々決勝までの2試合に先発しています。準決勝でも終盤とはいえ突然の交代出場にも、落ち着いたプレーで対応しました。
一方、新潟Lは今大会3回戦のAS埼玉エルフェン戦(延長1-0)、準々決勝のAC長野パルセイロレディース戦(2-0)、準決勝(1-0)と3戦連続無失点です。
神戸の松田監督も「新潟は守備が非常にいい。全員の意思統一ができていて、攻撃では選手それぞれの特長が良く出ている」と警戒を怠っていません。
しかも、新潟Lは従来の堅守に加えて、今季は辛島啓珠新監督の下で取り組んできた攻撃も形を見せ始めており、サイド攻撃を含めて展開力を上げています。
新潟LのDF中村楓選手は「シーズン途中からプレーの質が上がってきていると感じている」と話しており、「決勝でも守備が鍵になると思う。自分たちの粘り強い守備とパスサッカーを出していければ」と、I神戸との対戦イメージを膨らませています。
両者は今季リーグ戦では1勝1敗とイーブン。4月はI神戸がホームで近賀ゆかり選手(現キャンベラ・ユナイテッド)の得点で1-0で勝ちましたが、5月の対戦では新潟LがホームでMF上尾野辺めぐみ選手とMF八坂芽依選手のゴールで2-1の逆転勝ちを収めました。
辛島監督は「もう少しボールを大事にして、できるだけ敵陣でサッカーできるようにしたい。あまり相手に合わせすぎないで、今までやってきたことを出してほしい」と語り、「優勝へ向けた思いは僕より選手たちの方が強いだろう。皇后杯で力を発揮したいというのはあると思う。彼女たちに気持ちよく試合をやらせるようにできれば」と話しています。
決勝は12月25日(日)、14:00キックオフの予定です。
皇后杯 決勝(12/25開催)
アルビレックス新潟レディース (なでしこ1部/新潟) |
vs | INAC神戸レオネッサ (なでしこ1部/兵庫) |
12月25日(日)14:00キックオフ(予定) フクダ電子アリーナ |
第38回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
2016年10月22日(土)~2016年12月25日(日)
決勝:12月25日(日) フクダ電子アリーナ