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高円宮杯第28回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会 清水と札幌が決勝へ
2016年12月27日
高円宮杯第28回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会の準決勝が12月26日(月)、味の素フィールド西が丘(東京)で行われました。
ピックアップマッチ1
清水エスパルスジュニアユース 3-3(PK5-4)(前半1-1、後半2-2、延長前半0-0、延長後半0-0)横浜F・マリノスジュニアユース追浜
横浜F・マリノスジュニアユース追浜(関東4)は、今季3冠目を目指す清水エスパルスジュニアユース(東海1) に対して、序盤から積極的に前へと出ます。それでもクロスボールやシュートなど「やり切る」プレーまでは至らず、逆に清水が流れをつかみます。22分には、鈴木瑞生選手が送ったアーリークロスを、逆サイドからゴール前に侵入していた青島健大選手が頭で決め先制します。しかしF・マリノス追浜は、すぐに気持ちを切り替え、先制された4分後には、右サイドでのスローインからクロスボールに持ち込み、井出真太郎選手が同点ゴールを決め、1対1で折り返します。
後半もF・マリノス追浜の諦めない姿勢が実を結びます。清水に青島選手のこの試合2点目などで後半開始から4分間で2点を与えましたが、すかさず反撃。球際での強さや、個人でも仕掛ける姿勢を強め、47分には井出選手が左サイドでのドリブルから逆サイドにミドルシュートを突き刺し1点差に詰め寄ります。さらに井出選手はその3分後にも左サイドを突破、正確なパスでブラウンノア賢信選手のゴールをお膳立てし、F・マリノス追浜が3-3の同点に追いつきます。その後は徐々に清水が押すようになるものの、スコアは動かず、延長戦へと突入します。
延長戦に入って4分後、交代出場していた布方叶夢選手のシュートがクロスバーを叩く場面もありましたが、このF・マリノス追浜のシュートはこれがこの試合最後となりました。この後は流れをつかんだ清水が押し込む時間が続き、ゴールへと迫ります。しかし清水の延長戦のシュートも1本のみと、体を張って守り抜いたF・マリノス追浜との決着はPK方式に委ねられることになりました。PK方式では互いに1本ずつ外して迎えた6本目、清水GK石井飛雄馬選手が横っ飛びで弾き出し、激闘を制した清水は優勝した2000年以来となる決勝進出を決めました。
ピックアップマッチ2
湘南ベルマーレU-15平塚 0-6(前半0-2、後半0-4)北海道コンサドーレ札幌U-15
この試合、湘南ベルマーレU-15平塚(関東7)は初めての、北海道コンサドーレ札幌U-15(北海道1)は7年ぶりの決勝進出を懸けて対戦しました。序盤から勢いを見せたのは湘南でした。ボールも選手も前へと出て行き、積極的にシュートも放ちます。札幌は耐える時間が続きましたが、その我慢が38分に実ります。インターセプトから反撃に移ると、左から右へとボールを展開。これでサイドへ傾いた湘南の逆を突き、右サイドバックの得能草生選手がすかさず中央へパス。受けた小山田凌選手が2トップを組む相棒の大和蓮選手へとスルーパスを送ると、これで抜け出した大和選手がGKもかわして先制ゴールを決めます。さらに、札幌は前半のうちにリードを2点に広げます。アディショナルタイムのCKを、最後は鈴木雄万選手が右足で蹴り込みました。
後半に入り、開始早々の42分には湘南の蒔田陸斗選手がクロスバーをかすめるシュートを放ちますが、その1分後に札幌が突き放します。ポストを叩いた坂下桂悟選手のミドルシュートを大和選手が押し込み3-0とします。大きくリードを許し攻勢に出る湘南の裏を突いて、札幌の2トップは躍動します。大和選手は51分にハットトリックを達成。小山田選手も2得点し、それぞれ交代でピッチを後にしました。札幌は交代出場した前線の選手も含め、全員でボールホルダーに圧力をかけ続けるなど攻守に走り続けます。終盤の湘南の反撃も抑え切り、札幌が6-0の大勝で決勝進出を決めました。
決勝は28日(水)、味の素フィールド西が丘で13時キックオフです。
監督・選手コメント
筒井紀章 監督(横浜F・マリノスジュニアユース追浜)
もう少しボールを動かしたかったところですが、要所でそういうプレーができました。ゲームの流れを考えると、後半に立て続けに失点してしまうと苦しくなると思いますが、そこから2点を返せました。前線の選手が引っ張ってきた今年のチームの特長を出すことができました。徐々にゲームに慣れていくというのも、この大会で成長した点です。リーグ戦終盤からそうだったように、選手たちは今日も自信を持ってピッチに立っていたと思います。
青島健大 選手(清水エスパルスジュニアユース)
先制点の場面では練習で話し合っていたとおりのクロスボールを(鈴木)瑞生選手が上げてくれました。2点目は、(川本)梨誉選手が相手の選手を片側に集めてうまく逆サイドに出してくれたボールを押し込みました。3年生は皆うまいので、2年生の僕は何とかついていこうと頑張っています。3年生のために走って、自分の得点にならなくてもゴールに関われればいいと思ってプレーしています。決勝でも何とか勝ちたいし、僕も得点を決めるなど3年生の役に立てたらいいなと思います。僕は持久力が持ち味なので、チームのために走り続けます。
浮嶋敏 監督(湘南ベルマーレU-15平塚)
準決勝という舞台で勝ちたいという気持ちが強すぎたのか、バランスを崩して失点を重ねてしまいました。入り方は悪くなく、最初の失点も今までもあった形なので問題ありませんでしたが、前半終了間際にCKから決められたことで、もっと攻めなければいけないという気持ちが強まり、守備がおろそかになったところを突かれました。選手たちは、この敗戦でいろいろなことを学んだと思います。育成年代では、勝つことだけではなく敗戦から学ぶこともあると思います。こういう良い舞台でプレーさせていただき、大会関係者の皆さんに感謝します。
大和蓮 選手(北海道コンサドーレ札幌U-15)
力の差がなく、どちらに転ぶか分からない試合なので、先制できたらいいなと思っていました。前半、押されている時間も守備でボールを奪えたときにゴール前に運ぶなど、チャンスをつくるイメージを持ち続けていました。ハットトリックしたのは初めてです。点も取れて、僕にとってはこれまでのベストゲームです。チームとしても成長していると思います。決勝は接戦になると思うので、全員でプレーして、僕も勝利に貢献できるようにしたいです。3年生と一緒にプレーするのも最後になるし、ここまで来たら優勝したいです。
JFA-TV
準決勝ダイジェスト
清水エスパルスジュニアユース(東海1/静岡) vs 横浜F・マリノスジュニアユース追浜(関東4/神奈川)
湘南ベルマーレU-15平塚(関東7/神奈川) vs 北海道コンサドーレ札幌U-15(北海道1)
高円宮杯第28回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会
2016年12月17日(土)~2016年12月28日(水)
1回戦~準々決勝:茨城県内会場
準決勝~決勝:味の素フィールド西が丘(東京都)
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