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天皇杯決勝、鹿島の今季2冠達成か、川崎Fの初タイトル獲得か
2016年12月31日
Jリーグ王者の鹿島アントラーズが今シーズン2冠達成か。川崎フロンターレが優勝でクラブ初のタイトル獲得なるか。両チームは1月1日(日)、大阪・市立吹田サッカースタジアムでの第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝で対戦します。
3日前の準決勝で大宮アルディージャに1-0で競り勝ち、前身の富士通時代を含めて33回目の挑戦で初の決勝進出を果たした川崎Fにとっては、前回対戦の雪辱を晴らす絶好の機会になりました。
今年のJリーグMVPを獲得した川崎FのMF中村憲剛選手は、「鹿島にはJリーグチャンピオンシップで負けている悔しさがある。リベンジを果たすのにこれ以上ない相手」と言います。
川崎Fはファーストステージ2位、セカンドステージ3位の成績で年間2位となる勝点72でしたが、ファーストステージ優勝後にセカンドステージ11位で年間勝点59で3位だった鹿島に、チャンピオンシップ準決勝でFW金崎夢生選手に得点を許して0-1で敗れました。
中村選手はチャンピオンシップの対戦時には体調不良でベンチスタート。前半途中に負傷交代で急きょピッチに立ち、最後まで奮闘しましたが、本調子で対戦できなかった悔しさが残りました。「個人的に、チャンピオンシップは全くコンディションが整っていなかった。今回は全く別。思い切ってぶつかれる」と意気込んでいます。
川崎Fは準決勝では相手に押し込まれる苦しい展開でしたが、粘り強く戦い、終盤にDF谷口彰悟選手が決勝ゴールを挙げるという、従来の攻撃的なプレースタイルに我慢強さを加えた一面を見せました。
中村選手は、粘り強さは川崎Fが鹿島から学んだ部分だと話し、「鹿島の、最後にやらせないところはすごく刺激になっている。僕らもやらないとこのレベルでは勝ち抜けない」と語り、鹿島との再戦を心待ちにしています。
両チームのリーグ戦での通算成績は、川崎Fが今季の1勝1分けを含めて12勝5分9敗とリード。しかし、JリーグYBCルヴァンカップでは鹿島が4勝3敗。さらに天皇杯では過去2回の対戦で、鹿島が2004年大会ラウンド16で延長3-2、2007年大会準決勝では1-0の勝利(その後優勝)と、いずれも鹿島に軍配が上がっています。
中村選手は、「鹿島はしぶといし、試合巧者。隙を見せたらやられる」として、ミスを減らすことと我慢強く戦うことが必要だと指摘。谷口選手も「1対1や球際や切り替えという基本的なところで絶対に負けてはいけない。厳しくやっていきたい」と話しています。
累積警告で守備的MFを務めるエドゥアルド・ネット選手が出場停止ですが、攻撃では中村選手、MF大島僚太選手らを中心の組み立てと、準決勝はノーゴールながらも今大会4試合全てで得点してゴールのFW大久保嘉人選手、FW小林悠選手の前線でのプレーに期待がかかります。
今季限りで退任する風間八宏監督は、「相手のプレッシャーを掻い潜っていけるか。コンディションをしっかり整えて、最後は選手が楽しんで、いい試合をしたい」と語りました。
一方、2010年大会以来初の優勝で通算5度目の大会制覇を目指す鹿島は、川崎Fよりも一日早く大阪入りして30日には現地で調整を行いました。
11月23日のチャンピオンシップ準決勝から、今大会準決勝まで9試合を戦うハードな日程が続いていますが、チームに陰りは感じられません。
準決勝の横浜F・マリノス戦では積極的に攻める相手に14本のシュートを浴びながらも、GK曽ヶ端準選手、DF昌子源選手、DF植田直通選手らを中心にゴールを死守し、準々決勝のサンフレッチェ広島戦から2試合連続で無失点をキープ。チャンピオンシップ以降、準優勝したFIFAクラブワールドカップでも発揮した、粘り強く固い守備が健在です。
攻撃では、少ない得点機に展開力とプレー精度を発揮して、41分にFW土居聖真選手、73分に後半交代出場のFW鈴木優磨選手が得点。体調が回復してクラブワールドカップ決勝以来の公式戦となったMF柴崎岳選手が2アシストの活躍で、決勝進出を決めました。
金崎選手は準々決勝と準決勝を見送り、決勝もぎりぎりまでコンディション調整が続きそうですが、FW赤﨑秀平選手、鈴木選手、MFファブリシオ選手が今大会それぞれ2得点をマーク。土居選手、柴崎選手、永木亮太選手らがそれぞれ1ゴールと、多くの選手が得点できるのは強みです。
土居選手は、準決勝後に「チーム全体として慌てずにやれた」と話し、流れが悪い場合のチームの対応力の高さを好調の要因に挙げ、「ここまで来たら勝つだけ」と短い言葉に気合いを滲ませました。柴崎選手も、「どのポジションでも自分を出しきるプレーをしたい」とコメントしています。
決勝は1960年大会以来となる大阪での開催で、1月1日(日)、14:00キックオフの予定です。
決勝 (2017/1/1開催)
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vs |
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2017年1月1日(日・祝)14:00キックオフ(予定) 市立吹田サッカースタジアム |
第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会
2016年8月27日(土)〜2017年1月1日(日・祝)
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