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第22回全日本ユース(U-15)フットサル大会 「本気で日本一を目指してほしい」(皆本晃選手)
2017年01月06日
U-15年代のフットサルチーム日本一を決める「第22回全日本ユース(U-15)フットサル大会」が2017年1月7日(土)から3日間、三重県・サンアリーナで開催されます。大会前、フットサル日本代表のFP皆本晃選手にインタビューを行いました。前回に続く後編では、短期決戦の大会を戦うポイント、出場選手たちへのメッセージを聞きました。
――短期決戦を戦うポイントを教えてください。
皆本 ポイントは2つあります。一つ目は、どれだけチームが一つになれるか、チームのために戦える選手が何人いるか、そこがポイントになってくると思います。3年生にとっては、中学年代で最後の大会でしょうし、1年間この大会に向けて練習してきたチームもあるでしょう。選手たちがリーダーについていって、サポートして、一体感のある空気感にしていく。フットサルは交代も自由なので、特にベンチの空気が大切になります。試合に出ていない選手が腐っているチームでは、絶対に勝てません。
もう一つは守備です。1点に対する重みを、どれだけ理解できるか。消極的になってほしくはありませんが、各グループ1位が勝ち抜けるグループステージも、決勝トーナメントも、一発勝負のようなものです。アグレッシブにチャレンジすることも大事ですが、この大会では1点に対する重みも覚えてほしいと思います。強い相手と対戦したとき、0-0で抑えればPK戦に持ち込めるというメンタリティーも必要ですし、攻撃でも「ここで点を取るんだ」という意識を持つことが大事です。守備をコントロールしながら、1点にこだわる勝負強さを身に着けてほしいですね。
――この大会に期待すること、注目するところは?
皆本 一発勝負の緊張感、緊迫感のある試合が見たいですね。いろいろなテクニック、戦術を披露する場でもあると思いますが、ヒリヒリした、1点を争うゲームを期待します。また、フットサルはテクニックが注目され、ドリブラーに目が行きがちです。でも、チームで突破のドリブルが求められるのは1人、2人です。多くの選手は、2タッチでプレーするほうが良いと思いますし、前編でも話しましたが、パスの音やパススピードも気にしながら見たいですね。
――大会に出場する若い選手たちへのメッセージをお願いします。
皆本 15歳は思春期の真っただ中で、いろいろなことを考えていると思います。僕自身のことを振り返っても、サッカーに集中するのが難しい時期でした。そうした中でも、フットサルに時間を割いて、努力して、全国大会に出る権利をつかんだのですから、大舞台でしか味わえない真剣勝負を楽しんでほしいです。そして、真剣勝負に勝つ喜び、負ける悔しさを味わって、次のステップにつなげてほしいと思います。
最後まで喜べるのは、1チームだけです。すべてのチーム、選手たちに、その1枠を目指してほしいです。勝った選手たちには、「もう一度、この歓喜を味わいたい」と思えるくらい喜んでもらいたいし、負けた選手たちには負けた悔しさを忘れないでもらいたいです。選手というのは、その悔しい思いに育てられますが、勝利を追い求めなければ、本当の悔しさも味わえません。だから、まずは勝利にこだわり、本気で日本一を目指してください。数年後には、僕と一緒にプレーする選手もいるかもしれません。そんな日が来ることを楽しみにしています。
第22回 全日本ユース(U-15)フットサル大会
2017年1月7日(土)~1月9日(月・祝)
三重県/三重県営サンアリーナ
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