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昨季上位チームが敗戦スタート 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST
2017年04月10日
高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグが4月8日(土)に開幕し、味の素スタジアム西競技場(東京都)で2日間にわたって5試合を開催しました。
初日となった8日(土)は2試合が行われ、第1試合は昨季4位の横浜F・マリノスユース(神奈川)と同5位の大宮アルディージャユース(埼玉)が対戦。前半は両者とも慎重に試合を進めましたが、後半に入ると互いに攻勢を仕掛けます。その中で先手を取ったのは大宮でした。66分に植松亮選手が吉永昇偉選手とワンツーでゴール前に抜け出すと、左足でネットを揺らします。これで攻めるしかなくなった横浜FMは、堀研太選手を中心にサイドから攻撃。なかなか決定機をものにできませんでしたが、90分に堀選手のFKから山田康太選手が頭で合わせて土壇場で試合を引き分けに持ち込みました。
第2試合は昨季2位のFC東京U-18(東京)と同6位の清水エスパルスユース(静岡)の昨シーズンの開幕戦と同じ顔合わせとなりました。試合は、点の取り合いになりました。17分に平墳迅選手がハーフウェイライン付近から左足のロングシュートを決めて清水が先制。対するFC東京も25分に久保建英選手が直接FKを沈めて同点に追い付きます。しかし、わずか2分後に滝裕太選手がFKを直接決めて清水が再び勝ち越します。後半に入っても両者の勢いは衰えず、66分にピッチ中央付近でボールを受けたFC東京の平川怜選手がドリブルで運び、右足でゴールネットを揺らします。最後まで勝利を諦めない清水は94分、敵陣深くのスローインから好機をつくると、最後は鈴木魁人選手が左足を振り抜き、試合に決着を付けました。
9日(日)は3試合が行われました。昨年度の王者・青森山田高校(青森)は今季プレミアリーグに復帰した浦和レッズユース(埼玉)と対戦。青森山田は序盤から攻勢を仕掛けると、40分に郷家友太選手のゴールで先制に成功します。後半に入っても青森山田のペースが続き、CKから中村駿太選手が加点。しかし、64分に橋岡大樹選手のPKで相手に1点を返されると、試合の流れが一転します。息を吹き返した浦和は反撃を開始すると、70分に大西翔也選手が同点弾。さらに83分には途中出場の井澤春輝選手がゴール前で粘って決勝ゴール。「選手が特長を出し、良さを出してくれた」(大槻毅監督)という浦和が、鮮やかな逆転劇で開幕戦を制しました。
昨季7位の柏レイソルU-18(千葉)は、今季から戦いの場をWESTからEASTに移した京都サンガF.C. U-18(京都)と対戦。互いにボールを動かしますが、決定機をなかなかつくり出せません。その中で柏は後半に入ると、少ない好機をものにします。56分に森海渡選手がゴール前の混戦から先制点を挙げます。78分に京都の財前淳選手にミドルシュートを決められてしまいますが、81分に再び森選手がネットを揺らして勝負あり。柏が開幕戦を白星で飾りました。
一昨年の王者で昨季8位の鹿島アントラーズユース(茨城)は昨季3位の市立船橋高校(千葉)と対峙。開始7分にCKから金澤蓮選手がネットを揺らし、幸先の良いスタートを切ります。その後も球際で強さを発揮した鹿島は危なげない試合運びを披露し、54分に渡邉伶那斗選手が追加点を奪取。終盤に1点を返されましたが、試合の主導権を握った鹿島が勝点3を獲得しました。
コメント
熊谷浩二 監督(鹿島アントラーズユース)
熱い試合をするしかうちにはないし、今年も力があるわけではないので、こういう試合をしながら力を付けていくしかない。(試合前に選手に話したことは)開幕戦で相手は市立船橋なので、立ち上がりから我慢の試合になる。その我慢のところで負けないようにして、0-0、1-0でいければ最高の展開だということでした。ですので、1-0で折り返せたのは良かった。セットプレーから点が取れましたが、自分たちは少ないチャンスをものにして勝っていかないといけないチーム。そこで点が取れたのは良かったと思います。
正木昌宣 コーチ(青森山田高校)
後半の2点目まではプラン通りだったのですが、その後に集中力が切れてしまい、非常にもったいない試合でした。浦和は力を持っているので、我々が押されることも想定していたので粘り強く戦おうと思っていたのですが、不用意に失点を与えてしまった。昨年はセットプレーからの失点がなかったのですが、変わった選手も含めてマークの部分で責任感のなさが出たと思う。相手の勢いに飲まれてしまい、経験がなかったので劣勢を跳ね返すパワーがありませんでした。
鈴木魁人 選手(清水エスパルスユース)
2-2のスコアで我慢をする展開になっていましたが、最後に一発チャンスがあると思ってプレーをしていました。(決勝点は)トラップが思い通りにできて、顔を上げたら前が空いていてシュートコースがありました。ゴールが決まった瞬間は本当に気持ちが良くて、うれしかったです。これまでけがで活躍ができない時期が長かったので、決勝点は家族やスタッフ、仲間に捧げるゴールになりました。
城福浩 JFA関東地域統括ユースダイレクター
僕自身この年代をじっくり見るのは本当に久しぶりでしたが、レベルが高くなっているなと感じました。もちろん課題はあるのですが、(初日の)清水は厳しい守備が光っていたし、それによってFC東京の技術も引き出されていた。清水の守備に触発されてレベルの高いゲームになっていた。1試合目は少し硬かったのですが、この年代のスタンダードを見られたのは良かったし、今後が楽しみだなと感じました。このような厳しいゲームの中で発揮できる技術が整いつつあるなと思いました。
試合結果
2017年4月8日(土)
大宮アルディージャユース 1-1(前半0-0、後半1-1)横浜F・マリノスユース
FC東京U-18 2-3(前半1-2、後半1-1)清水エスパルスユース
2017年4月9日(日)
浦和レッズユース 3-2(前半0-1、後半3-1)青森山田高校
柏レイソルU-18 2-1(前半0-0、後半2-1)京都サンガF.C. U-18
市立船橋高校 1-2(前半0-1、後半1-1)鹿島アントラーズユース
プレミアリーグEAST 第2節
4月15日(土)
10:00 浦和レッドダイヤモンズユース vs FC東京U-18(浦和駒場スタジアム)
14:00 横浜F・マリノスユース vs 柏レイソルU-18(日産フィールド小机)
4月16(日)
11:00 青森山田高校 vs 市立船橋高校(青森山田高校)
11:00 鹿島アントラーズユース vs 大宮アルディージャユース(県立カシマサッカースタジアム)
11:00 清水エスパルスユース vs 京都サンガF.C. U-18(清水ナショナルトレーニングセンター/J-STEP)
高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグ
2017/4/8(土)~2017/12/10(日)
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