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監督不在も“一戦必勝”を期す青森山田 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST

2017年04月14日

監督不在も“一戦必勝”を期す青森山田 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST

青森山田高校(青森)は、昨シーズンの高円宮杯U-18プレミアリーグEAST、チャンピオンシップ、全国サッカー選手権大会で初優勝を果たし、U-18年代の覇者となりました。

今シーズンの青森山田は、これまでの歴史で積み上げてきた「プレッシング」「ハードワーク」「攻守の切り替え」を継承しています。この三本柱について、黒田剛監督(日本高校選抜の監督としてデュッセルドルフ国際サッカー大会に参加中)に代わって開幕から2試合の指揮を執る正木昌宣コーチは「毎年、変えていない絶対的な柱」、キャプテンの小山内慎一郎選手(DF#4)も「どこのチームにも負けないところ」と例年通りの激しいプレーに自信を覗かせます。

青森山田のもう一つの特長は、選手の個性に合わせたスタイルをチームに落とし込んでいくことです。昨年のポゼッションとショートカウンターを組み合わせたスタイルから、今年は「縦に速く、どんどんと選手が追い越して、関わっていくグループで崩す」(正木コーチ)スタイルを構築中です。

その中で注目は、エースナンバーの10番を付けるMF郷家友太選手と、昨年のAFC U-19選手権のU-19日本代表メンバーのMF中村駿太選手(#11)。郷家選手は、昨年も中軸選手として同校の二冠達成に大きく貢献。中村選手は今季、柏レイソルU-18から転入しましたが、早くもチームに順応しています。

ディフェンディングチャンピオンとして迎えたプレミアリーグ開幕戦では、浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)と対戦。逆転負けを喫する波乱の幕開けとなりましたが、攻撃のキーマンである郷家選手と中村選手にゴールが生まれました。正木コーチも「特に1点目は4~5人が関わりながらゴールできた。サイドの攻略と、セットプレーという意図してきた形で得点が取れたのは、選手たちが春から一生懸命に取り組んでくれた成果」と手応えを語りました。

第2節では、市立船橋高校(千葉)と対戦します。このプレミアリーグEAST唯一の高体連同士のカードは、今季の高校サッカーの展望を占う試金石になりうる一戦となりそうです。ライバルとの対戦を前に選手のモチベーションも高く、小山内選手も「高体連同士ですし、絶対に負けられない相手。キャプテンとして、いつも以上にチームを鼓舞して士気を高めていきたい」と気合十分です。

他のチームに追われる立場となりましたが、今季の目標は「最低でも残留」とあくまでもチャレンジャーとしての姿勢を忘れることはありません。「出場するからには優勝を目指してほしいけれども、うちは目の前の一試合に全勢力を注いでやろうというのが目標。その結果が後々、優勝争いなのか残留争いなのかにつながっていくので」と正木コーチ。その真意を「残留して、このステージを次の学年にも」と語ります。

青森山田らしいはつらつとした激しいプレーに加えて、“一戦必勝”の構えで、勝点3を目指します。伝統のサッカーを守り、さらに積み上げるための王者の戦いは始まったばかりです。

コーチ・選手コメント

正木昌宣 コーチ
次節は同じ高体連のチームとの対戦なので、気持ちの部分を全面に出していこうと選手たちには話しています。監督がいなくて負けたと言われるのは、私も、選手たちも悔しいので、きっちりと結果を出して引き渡したいです。

DF #4 小山内慎一郎 選手
市立船橋は選手の戦術理解能力が高く、チームコンセプトの徹底度が長けています。僕たちのプレッシングで相手のやりたいサッカーをやらせないこと、その集中力を継続させることを意識して戦います。どんな相手にも対応できる柔軟性のあるサッカーやチームの約束事を常に念頭に置いて、今年も目標であるEAST優勝、チャンピオンシップ優勝を達成したいと思います。

プレミアリーグEAST 第2節

4月15日(土)
10:00 浦和レッドダイヤモンズユース vs FC東京U-18(浦和駒場スタジアム)
14:00 横浜F・マリノスユース vs 柏レイソルU-18(日産フィールド小机)
4月16(日)
11:00 青森山田高校 vs 市立船橋高校(青森山田高校)
11:00 鹿島アントラーズユース vs 大宮アルディージャユース(県立カシマサッカースタジアム)
11:00 清水エスパルスユース vs 京都サンガF.C. U-18(清水ナショナルトレーニングセンター/J-STEP)

高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグ

2017/4/8(土)~2017/12/10(日)
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