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川崎F、鹿島、ホームでACL開幕戦に挑む

2018年02月12日

川崎F、鹿島、ホームでACL開幕戦に挑む

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2018グループステージが今週から始まります。日本から出場するJリーグ王者の川崎フロンターレと鹿島アントラーズはホームで、天皇杯優勝のセレッソ大阪と予選プレーオフ経由で出場の柏レイソルはアウェイで、アジアのクラブ王座獲得へ向けて開幕戦に挑みます。

川崎F vs 上海上港

2大会連続6回目出場の川崎Fは、今回はJリーグ王者として2月13日(火)のグループF初戦で中国の上海上港をホームに迎えます。

上海上港は昨季の国内リーグで2位になり、予選プレーオフを経て3大会連続3度目の出場を決めましたが、昨年はベスト4。その前年の2016年は初出場ながら8強に入った強豪です。

今季は新たにヴィクトール・ペレイラ監督が就任。FCポルトやオリンピアコスでリーグ優勝の経験もあるポルトガル出身の49歳指揮官の下、チームの顔ぶれは昨季の主力が中心です。

昨年のACLで9得点のFWフッキ選手、FWエウケソン選手、MFオスカル選手のブラジル人トリオに加え、中盤の底で攻守の要を務めるウズベキスタン代表MFオディル・アフメドフ選手が健在。中国代表FWウー・レイ選手は昨季ACLでは5得点、リーグ戦では20得点を挙げて、17得点だったフッキ選手を上回るゴール数をマークしました。

上海上港の攻撃力に対して守備力が求められる川崎Fは、1月中旬から新シーズンへ向けて始動。合宿で練習試合を繰り返しながら調整を進めてきました。今季初の公式戦となった先週末10日(土)のFUJI XEROX SUPER CUPではC大阪に2-3で敗れましたが、昨季リーグ戦で23得点のFW小林悠選手がPKで得点し、2013年から3季連続得点王になったFW大久保義人選手もクラブ復帰1号をマークしています。

DFエウシーニョ選手や新加入のMF斎藤学選手は負傷回復中ですが、MF中村憲剛選手やMF家長昭博選手ら昨季を戦い抜いたメンバーが、リーグ優勝とACL 8強入りしたパフォーマンスレベルを取り戻すことが白星への鍵になりそうです。

川崎Fの鬼木達監督はプレーの改善は「意識で変わる」と指摘。中村選手も「ACL初戦は重要。チーム全体で気を引き締めていかなければならない」と話しています。

鹿島 vs 上海申花

昨年Jリーグ2位の鹿島は、グループH初戦で中国の上海申花と14日(水)にホームで対戦します。

2005年創設で新興の上海上港に対して、申花は1994年の中国プロリーグ創設時から参画し、2002年のACL初年度にも出場した歴史があります。近年はアジアの舞台から遠ざかりがちでしたが、昨年の中国FAカップで優勝し、2011年以来で通算7回目のACL出場を決めました。リーグ戦は11位と振るわなかったものの、昨季途中に就任したウー・ジンキ監督の下、約10年ぶりのタイトル獲得でした。

チームは元コロンビア代表で2014年FIFAワールドカップの日本戦にも出場したMFフレディ・グアリン選手、昨年代表へ復帰したMFジョヴァンニ・モレノ選手、元ナイジェリア代表FWオバフェミ・マルティンス選手を擁し、パラグアイ代表MFオスカル・ロメロ選手、代表経験もある韓国DFキム・ケヒ選手らがいます。

鹿島は昨年リーグ戦で11得点をマークしたMFレアンドロ選手が練習試合で負傷。昨年末に膝の手術をしたDF西大伍選手とともに出場できませんが、DF内田篤人選手が約8年間のドイツでのプレーを経て復帰。攻守に厚みが増すと期待されています。

鹿島と申花は一戦勝負だった2002年、ホーム&アウェイ方式導入後の2009年と2011年のグループステージで対戦し、通算対戦成績は鹿島の2勝2分1敗です。

C大阪と柏はアウェイで初戦

昨季、天皇杯に優勝して4年ぶり3度目のACL出場を決めたC大阪は、14日(水)のグループG初戦を韓国で済州ユナイテッドと戦います。両者は初顔合わせです。

2年目を迎える尹晶煥監督の下、C大阪は昨季Jリーグ・ルヴァンカップ優勝で天皇杯との2冠を達成し、Jリーグでも3位と好成績。さらに今季はFUJI XEROX SUPER CUP優勝でスタートを切り、チームは自信を深めて2014年以来のACLに挑みます。

昨季Jリーグ得点王のFW杉本健勇選手、FW柿谷曜一朗選手、日本代表MF清武弘嗣選手、MF山口蛍選手らに、浦項スティーラーズから加入のFWヤン・ドンヒョン選手や浦和から移籍のFW高木俊幸選手が加わり、攻撃に厚みが増しています。

済州は2年連続3度目のACLで、昨季は優勝した浦和にラウンド16で延長の末に敗れたものの、グループステージでもガンバ大阪に2勝しました。

昨季活躍したMFマルセロ・トスカーノ選手とFWフレデリック・メンディ選手が移籍し、DFクォン・ハンジン選手は出場停止ですが、韓国代表MFイ・チャンミン選手やブラジル出身MFマグノ・クルス選手らは今季も活躍が見込まれ、また、ブラジルからFWロバートソン選手とFWチアゴ・マルケス選手を獲得しました。

韓国出身の尹監督は、10日(土)の試合から中3日での試合にコンディション調整が重要と指摘し、「セレッソのいいところが90分間出せれば、相手をイライラさせる試合ができる。相手が嫌がるサッカーをしたい」と話しています。

一方、グループEで戦う柏も韓国へ乗り込んで、2016年大会を含めて2度優勝の全北現代モータースと13日(火)に対戦します。

チェ・ガンヒ監督の下、アジアの強豪として知られる全北は、昨年の大会直前に過去の審判買収事件に関わったとして出場が取り消されましたが、今回は昨季Kリーグで5度目の優勝を遂げて、今回の出場権を獲得しました。

チームはMFキム・ジンス選手やFWイ・ドングッ選手など多くの韓国代表選手を擁し、ブラジル出身のMFリカルド・ロペス選手に加えて、清水エスパルスでもプレーしたMFチアゴ・アウベス選手をサウジアラビアのクラブから、FCソウルなどで活躍したFWアドリアーノ選手を中国クラブから獲得しています。

強敵が相手ですが、柏は全北には過去6回対戦して5勝1分けの無敗と相性は悪くありません。前回2015年大会の対戦では、今回と同じくアウェイでのグループステージ初戦でしたが0-0で引分け、2戦目以降へ続けてベスト8入りしました。

柏は、FWレアンドロ選手やFW伊東純也選手、MFキム・ボギョン選手らを中心に、先月末のACL予選プレーオフでムアントン・ユナイテッドに快勝した勢いを、本戦初戦へ持ち込み、勝点を得たいところです。 

大会期間:2018年1月30日(火)~2018年11月10日(土)

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