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鹿島はホームでドロー、C大阪はアウェイで白星スタート ~ACLグループステージ第1節~
2018年02月15日
アジアのクラブ王者を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2018の東地区グループステージ第1節2日目が2月14日(水)に行われ、鹿島アントラーズはホームで中国の上海申花と1-1で引き分けましたが、セレッソ大阪はアウェイで韓国の済州ユナイテッドにMF水沼宏太選手の終了間際のゴールで1-0で勝ち、白星発進となりました。
グループHの鹿島は、ACL初制覇へ向けてホームで好スタートを切りたいところでしたが、試合開始早々の失点で1点を追う展開になります。
中国FAカップ優勝で7年ぶり出場の上海申花は前半4分、左CKの流れからMFリー・ポン選手がクロスバーを叩き、そのこぼれ球をFWオバフェミ・マルティンス選手が拾ってペナルティエリア右からクロスを上げます。鹿島GK曽ヶ端準選手が手を伸ばして触ったボールは左ポスト前のMFジョバンニ・モレノ選手へ渡り、ヘディングで押し込まれました。
いきなりのビハインドでしたが、鹿島は落ち着いてパスを回し、約8シーズンぶりにドイツから復帰したDF内田篤人選手と新加入のDF安西幸輝選手の両サイドバック、19歳のFW安部裕葵選手らを活かしてサイドを起点に攻め、数多くのチャンスを生み出します。
30分の右CKにはDF昌子源選手が逆サイドで頭で合わせ、35分には内田選手のクロスにFW鈴木優磨選手がヘディングで狙いますが、ゴールには至りません。
しかし後半開始6分、鈴木選手のシュートのリバウンドに反応したMF遠藤康選手が胸で押し込み、同点にしました。
上海申花はマルティンス選手、DFバイ・ジャジュン選手らを中心に攻撃を試みますが、鹿島が攻勢をキープし、69分にMF土居聖真選手、82分にMF中村充孝選手をベンチから投入します。85分には中村選手がゴールを狙い、89分にはMFレオ・シルバ選手が鈴木選手とのワン・ツーからシュートを放つなど、合計21本のシュートを放ちましたが、勝ち越しを決めることはできませんでした。
同組の水原三星(韓国)は、アウェイでシドニーFC(オーストラリア)に2-0で勝利。この結果、水原が勝点3でグループ首位に立ち、鹿島と上海上港が勝点1で続き、シドニーが4位でのスタートになりました。鹿島は次節、来週21日(水)にアウェイで水原と対戦します。
C大阪、終了間際の決勝点で首位発進
昨季、天皇杯に優勝して4年ぶり3度目の出場のC大阪は、優勝した先週末のFUJI XEROX SUPER CUPの先発から2人を入れ替えて、MFソウザ選手、DF木本恭生選手を起用。前半半ばから、水沼選手、FW柿谷曜一朗選手らが相手ゴールを脅かす場面も作りますが、昨年16強入りした済州と一進一退の展開になります。
C大阪は76分にFWヤン・ドンヒョン選手、終盤にはMF山村和也選手、FW高木俊幸選手を投入して得点機を探ると、後半アディショナルタイム3分、高木選手のシュートのこぼれ球に水沼選手が走り込み、ゴールに押し込んで勝点3をもぎ取りました。
同組の広州恒大(中国)がホームでブリーラム・ユナイテッド(タイ)と1-1で引き分けたため、C大阪は初戦を終えて勝点3でグループ首位。以下、勝点1の広州恒大とブリーラムが続き、済州が4位です。次戦、C大阪は2月21日(水)に広州恒大をホームに迎えて戦います。
監督・選手コメント
大岩剛 監督(鹿島アントラーズ)
1点が遠いというか、数多くチャンスは作れていたのですが、最後のフィニッシュの精度が悔やまれるゲームでした。ただ、選手たちのパフォーマンスは、失点場面以外は前半から非常に良くて、キャンプからやってきたことを前向きにやろうとしていましたし、攻撃では内からも外からもいろいろなバリエーションを出すことができていました。新加入で先発した2人も、非常に良いパフォーマンスで90分間を通して評価できるものでした。失点は、ボールのこぼれ方やセカンドボールへの反応で、1つ目のプレーではっきりとしたプレーをしなければいけなかった。次節へ、もう少し選手の意思統一を図る必要があると思いますし、ファイナルサードでの攻撃の質も上げていきたいと考えています。
DF 内田篤人 選手(鹿島アントラーズ)
だいぶ長い間プレーできていなかったので、プレーできてうれしかったです。思っていたよりも全然行けました。勝てればよかったので、そこは少し悔しいところですが。今季初戦だったので少し硬かったですが、チームは素晴らしい戦いをしました。自信を持っていいと思います。自分のプレーも、パスもロングボールもクロスもある程度はできたのではないかと思います。1試合やれてよかったですが、まだ1試合終わっただけで復帰なんて言えません。ACLは僕もチームもタイトルを獲っていないので、ぜひ獲りたいと思っています。
MF 遠藤康 選手(鹿島アントラーズ)
悔しいです。失点場面はやられてはいけないところでした。ただ、それを受けとめてからの、逆転しようとする動きは良かったと思うので、これを継続してやっていきたいです。ゴール場面では、ボールが来ればいいなと思っていました。もっとみんなでチャンスを作っていきたいです。
FW 鈴木優磨 選手(鹿島アントラーズ)
ホームで勝ちたかったのですが、悔しいゲームになってしまいました。相手が中を締めてきて固かったので、サイドから攻めて行こうと話していました。多くのチャンスを作った中で決めきれなかったことが、この結果になったのかなと思います。良い崩しはできたと思いますが、決める力がまだまだだと思いました。ACLでは、球際の強さで1つ負けるとゴール前まで持って行かれることを改めて痛感しました。それに負けないことが勝利への鍵になるかと思います。
ウー・ジングイ 監督(上海申花)
鹿島が全体で攻めて守り、守備も固く、全般に試合をコントロールしてきたので難しい試合になりましたが、選手たちがよくハードワークしてくれました。目標の1つだったアウェイで勝点1を獲れましたし、ゴールも決めたので満足です。スタートとしてはよかったです。これからコンディションを上げて良くしていきたいと思います。
大会期間:2018年1月30日(火)~2018年11月10日(土)
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