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柏、川崎F、1試合を残して敗退決定 ~ACLグループステージ第5節~
2018年04月05日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2018は4月4日(水)にグループステージ第5節の試合を行い、1節を残して柏レイソルと川崎フロンターレの敗退が決まりました。
グループEの柏はホームで全北現代モータース(韓国)に0-2で敗れ、2位の天津権健(中国)が傑志(香港)に1-0で勝ったため勝点差が6となり、柏の3位以下が確定しました。
また、グループF最下位の川崎Fも、2位の蔚山現代(韓国)がメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)に6-2で勝利して勝点を8に伸ばした時点で、残り試合で逆転不可能となり、上海上港(中国)との試合開始前にノックアウトステージ進出の望みが消えました。川崎Fはアウェイで上海上港と1-1で引き分けました。
これで日本勢は4チーム中2チームが敗退。ラウンド16進出が決定している鹿島アントラーズに続き可能性を残しているセレッソ大阪は、突破をかけて4月17日(火)の最終節にアウェイで広州恒大(中国)と対戦します。
柏、全北の堅守から得点を奪えず
4試合を終えて1勝1分2敗の勝点4で3位の柏は、最終節へ突破の望みをつなぐには、ホームに迎えた首位の全北現代に勝利が必要でした。
2度のアジア制覇を経験している韓国Kリーグ王者に対して、2015年大会までは5勝1分と好成績を残していた柏でしたが、今大会ではアウェイでの開幕戦を2-3で落とし、ホームで挽回を狙ったこの日も、開始早々に先制を許し、苦しい展開に持ち込まれます。
前半16分、全北のブラジル人FWリカルド・ロペス選手が柏DFラインの裏を取ってシュート。一度はゴールポストに阻まれますが、ロペス選手ははね返りを捉えて柏ゴールに押し込みました。
GK中村航輔選手を負傷で欠く柏は、セカンドボールを相手と競り合う姿勢を見せ、25分には右サイドで相手をかわしたFW伊東純也選手のクロスを逆サイドに走り込んだMF江坂任選手が頭で合わせますが、相手GKに阻まれます。39分にも伊東選手の崩しからパスを受けたDF小池龍太選手がシュートを放ったものの、枠を捉えることができません。
後半も、守備を固める全北に対して、48分にDF中山雄太選手がミドルシュートで、その5分後には左CKからDFパク・ジョンス選手がヘディングで狙いましたが、いずれも相手GKに阻まれました。
その後も、ペナルティエリア周辺までボールを運ぶものの、最後のところで相手を崩せなくなります。
勝てばラウンド16進出が決まる全北は守備を固めてカウンターで追加点を狙い、77分には左CKの流れから途中出場のFWイ・ドングッ選手が左足を振り抜いて、2-0とリードを広げました。
柏は後半アディショナルタイムに、MFキム・ボギョン選手のFKにDF中谷進之介選手がチーム14本目のシュートとなるヘディングで相手ゴールに迫りましたが、最後までゴールネットを揺らすことはできませんでした。
出場した過去3大会全てでグループステージを突破してきた柏でしたが、4度目で初のグループステージ敗退が決まりました。全北は4勝1敗の勝点12で突破を決め、2位の天津も勝点10に伸ばして初出場ながら16強進出が確定しました。
柏は4月18日(水)の最終節、首位突破のかかる天津とアウェイで対戦します。
川崎F、5戦未勝利で敗退
昨年は8強に進出した川崎Fですが、今年は4試合で勝点1。思うような成績を出せずに苦戦。それでも、アウェイでの上海上港戦に勝って、2位の蔚山とメルボルンが引き分ければ、最終戦に突破の望みを残すことができました。しかし、キックオフ時間の関係で、この日は試合が始まる前に蔚山が勝利し、2年連続ラウンド16進出の夢が断たれました。
川崎FはDFエウシーニョ選手やMFエドゥアルド・ネット選手、MF家長昭博選手をベンチに置き、控え組中心の編成。元ブラジル代表FWフッキ選手やMFオスカル選手を擁した相手に、前半21分にはPKを与えるものの、フッキ選手が外して、この危機を逃れました。
前半を0-0で折り返したものの、68分にブラジル人FWエウケソン選手に先制されます。
その6分後、川崎FはMF森谷賢太郎選手のクロスにFW知念慶選手がヘディングを決めて同点にします。しかし、その後、追加点を奪うことはできず、2分3敗の未勝利で1試合を残しての敗退が決まりました。
上海は勝点を11に伸ばして蔚山との勝点差を4とし、1位突破が確定。川崎Fは最終節4月18日(水)にホームですでに2位突破が決まった蔚山を迎えます。
監督・選手コメント
下平隆宏 監督(柏レイソル)
なんとか勝って上に行きたかったので本当に残念な結果です。前回の対戦ではパワーと高さに押し込まれて苦しんだのですが、今日は試合を支配してチャンスも多く作れてシュートも何本か打てました。ただ、相手は決定力が高く、我々は低かったことが全てだと思っています。今大会では、どのチームにも終盤に試合を動かす決定力を持った選手がたくさんいて、チームや戦術だけではどうにもならない非常に高い個の能力があり、想定以上のものを出されることが続いて、結果を出せなかったと考えています。
FW クリスティアーノ 選手(柏レイソル)
全北のような相手には小さなミスが大きな命取りになると予想していたのですが、我々のミスが続いた時間帯がありましたし、全北は守備も洗練された良いチームで、ビルドアップを思うようにさせてもらえないところがありました。こういう形で終わって非常に残念に思います。
FW 伊東純也 選手(柏レイソル)
前半の早い時間に取られて自分たちのペースで試合できず、結果的にワンチャンスでやられてしまいました。前半からチャンスは作れていても、決定的なところで(シュートに)いけませんでした。今大会は勝てる試合を落としたり、もったいない試合が多かったと思います。
チェ・ガンヒ 監督(全北現代モータース)
身体的にはとても苦しい状態でしたが、選手たちが精神力で乗り切ってベスト16に進出できました。選手たちの頑張りを嬉しく思います。前回の柏との対戦でお互いの長所短所が分かったので、今日はポゼッションで負けてもセカンドボールや中盤での競り合いを大事にして、柏にビルドアップさせないように臨みました。それがうまく当たったと思います。
大会期間:2018年1月30日(火)~2018年11月10日(土)
次節の試合情報
4/17(火) 19:00 キックオフ
グループG 広州恒大(中国) vs セレッソ大阪(日本)
4/17(火) 19:00 キックオフ
グループH 鹿島アントラーズ(日本) vs 水原三星ブルーウィングス(韓国)
4/18(水) 19:00 キックオフ
グループE 天津権健(中国) vs 柏レイソル(日本)
4/18(水) 19:00 キックオフ
グループF 川崎フロンターレ(日本) vs 蔚山現代(韓国)