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鹿島は首位通過ならず、セレッソ大阪はアウェイで敗退 ~ACLグループステージ最終節1日目~
2018年04月18日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2018グループステージ最終節の試合が4月17日(火)に行われ、すでにラウンド16進出を決めていたグループHの鹿島アントラーズはホームで水原三星ブルーウィングス(韓国)に0-1と今大会初黒星を喫して2位となり、グループGのセレッソ大阪はアウェイで広州恒大(中国)に1-3で敗れ、グループステージ敗退となりました。
この結果、川崎フロンターレと柏レイソルの敗退がすでに決まっているため、ノックアウトステージで戦う日本勢は鹿島のみとなりました。
前節すでに2年連続7度目の16強進出を決めてグループH首位に立つ鹿島は、勝って突破を決めたい水原に引き分け以上で1位通過が決まります。その対戦へ、鹿島は怪我人の多さや連戦を考慮して14日(土)の名古屋戦から先発6人を入れ替え、名古屋戦でJリーグデビューをしたFW山口一真選手や、ここまで出場機会の少なかったDF三竿雄斗選手やMF金森健志選手らを先発に起用して臨みました。
鹿島はボールをキープするものの、連携がかみ合わずに、攻撃の形を作れません。その中で31分に不用意なファウルでFKを与えてしまいます。
水原はこのFKをブラジル人FWヴァギニーニョ選手がグラウンダーでゴール前へ送り、逆サイドからFWデヤン・ダムヤノヴィッチ選手が右足を合わせてコースを変え、ゴールネットを揺らしました。ダムヤノヴィッチ選手はこれで今大会5ゴール目です。
反撃に出たい鹿島ですが、金森選手と中村充孝選手の左右MFが上がり目に位置し、2トップのFW鈴木優磨選手と山口選手と前線に4人が並ぶ場面が多く、中盤でのつなぎ役を欠いて攻めあぐねます。
1点リードで守備を固める水原に対して、鹿島は55分に、カウンターから山口選手が持ち込んで右足でシュート。62分にはDF三竿雄斗選手の左クロスに鈴木選手が頭で合わせ、その3分後にはMF永木亮太選手がミドルから狙いましたが、いずれも枠を外れます。
鹿島はMF土居聖真選手、FW金崎夢生選手、MF小笠原満男選手をピッチへ送り出しますが、なかなか思うような得点機になりません。それでも終了間際には左CKにDF犬飼智也選手がヘディングで合わせ、金崎選手がシュートを狙いましたが、最後までゴールを奪うことはできずに0-1で終了しました。
この結果、水原が鹿島を抜いて1位で3年ぶり7回目のノックアウトステージ進出を決め、次のラウンドでグループF 2位の蔚山現代(韓国)と対戦します。
一方の鹿島はグループF 1位突破の上海上港(中国)と、5月9日(水)にホームで第1戦を、翌週16日(水)にアウェイで戦うことになりました。
C大阪、3失点で敗退
勝てば4年ぶり3度目の16強進出が決まるグループGのC大阪でしたが、14日(土)のJリーグFC東京戦から中2日の日程に、先発10人を入れ替えて、FW柿谷曜一朗選手やMF山口蛍選手らを帯同させずに若手主体で臨みました。
グループ首位の広州恒大はラウンド16進出には引き分けで十分という条件でしたが、出場停止のMFジョン・ジー選手を除いて、元ブラジル代表FWリカルド・グラルやセルビア代表MFネマニャ・グデリ選手ら主力を揃えて臨み、試合開始6分で中国代表FWファン・ボーウェン選手が先制します。
C大阪は4分後にMF福満隆貴選手のゴールで同点に追いつきますが、後半に入ると広州が57分にCKからブラジル人FWアラン選手が決めて均衡を破ります。アラン選手は86分にも決めて3-1とし、広州が1位突破を決めました。
もう1つの試合で済州ユナイテッド(韓国)に1-0で勝利したブリーラム・ユナイテッド(タイ)が勝点9で2位に入り、3位に後退したC大阪の敗退が決まりました。
ラウンド16では広州はグループE 2位と、ブリーラムが同1位と対戦で、対戦相手は18日(水)の試合で全北現代モータース(韓国)か天津権健(中国)かが決まります。
グループステージ最終節2日目の18日(水)は、グループFの川崎Fがホームで蔚山現代と、グループEの柏レイソルがアウェイで天津権健(中国)と対戦します。
監督・選手コメント
大岩剛 監督(鹿島アントラーズ)
非常に残念な90分になりました。自分たちが意図していたことがなかなかできずに、セットプレーから失点して、跳ね返す力が我々にはなかったと見ています。相手の守備が固くて突破できず、セットプレーを含めてチャンスはたくさんありながら、最後の一押しができなかったと反省しています。今後、試合が続く中でたくさんの選手が試合をしてレベルアップに繋がることが理想的です。その中で勝利を掴むことをしっかり認識して、前に進んでいきたいと思っています。もっと我々のチームのアグレッシブさを出せるような状況になってくれれば喜ばしいです。
DF 昌子源 選手(鹿島アントラーズ)
1位通過したかったです。上に行けば相手は厳しい相手になります。上海上港にはスーパーな選手がいますが、関係ありません。鹿島はいつもノックアウトステージ1回戦で負けているので、今年こそはという思いがあります。総力戦になります。
FW 山口一真 選手(鹿島アントラーズ)
できた部分とできなかった部分がありました。(55分のシュートは)決めなければいけなかったですし、チームとしていい形をもっと作れればよかった。日本人でない相手と戦って、日本よりプレスがきつい中でどういうプレーができるかが課題でしたが、まだまだなので、次はゴールを決められるように準備したいです。
ソ・ジョンウォン 監督(水原三星ブルーウィングス)
勝たなければいけない状況だったので、その分、良い試合ができたと思います。鹿島の両サイドが高い位置を取ることは分かっていたので、そこでボールを獲れれば速攻でいい形ができるだろうと思っていました。(決勝点となった)セットプレーは良いキッカーが多いので、自信がありました。私が率いてから日本での試合には負けていなかったことも、選手たちの自信になっていたと思います。次の蔚山現代とは互いに知っているだけに難しい試合になりますが、ベスト8進出のために頑張りたいです。
大会期間:2018年1月30日(火)~2018年11月10日(土)
今節の試合情報
4/18(水) 19:00 キックオフ
グループE 天津権健(中国) vs 柏レイソル(日本)
TV放送:日テレNEWS24(19:45-22:00)
4/18(水) 19:00 キックオフ
グループF 川崎フロンターレ(日本) vs 蔚山現代(韓国)
TV放送:日テレジータス(18:45-21:00)