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JFAアカデミー福島が2大会ぶり2度目の優勝 JFA 第23回全日本U-15女子サッカー選手権大会

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2018年07月29日

JFAアカデミー福島が2大会ぶり2度目の優勝 JFA 第23回全日本U-15女子サッカー選手権大会

JFA第23回全日本U-15女子サッカー選手権大会は7月28日(土)に決勝を開催し、日テレ・メニーナ・セリアス(関東1/東京)とJFAアカデミー福島(東海1/静岡)が対戦しました。

決勝

日テレ・メニーナ・セリアス 0-2(前半0-1、後半0-1)JFAアカデミー福島

U-15年代の女子日本一が懸かった大一番は、白熱した試合が繰り広げられました。序盤に見せ場をつくったのは大会最多の18得点を奪うセリアスでした。2分には藤野あおば選手が右サイドを抜け出し、クロスを入れるなど、サイドからゴールを狙いましたが、あと一歩及ばず、無得点のまま試合が進みます。対するアカデミー福島も林愛花選手が「昨年は優勝に届かず悔しい思いをしたので、今年は先輩たちの分まで思いを背負って優勝したいと思っていた」と話すようにタイトルへの気持ちは負けていません。相手のパス回しに組織で対応すると、14分には松窪真心選手が相手の隙を突いて、DF裏にスルーパスを展開します。反応したのは、ここまで2得点をマークする林選手。「得意な裏出しを狙っていたら、ラストパスがしっかり足元に来た」と振り返るように狙い通りの攻撃でGKとの1対1に持ち込むと、落ち着いてゴールネットを揺らしました。

木村彩那選手が「後半の立ち上がりはボールを持てていたので、勝てる手応えはあった」と振り返るように、後半も主導権はテンポ良くボールをつなぐセリアスが握ります。33分には、自陣左でのボール奪取から縦に展開し、藤野選手が飛び出しましたが、「9番(藤野選手)にボールを持たれて前を向かれるのが怖かった。もし前を向かれても無理して飛び込まず、戻ってきた皆で守備をしようと思っていた」(佐藤朱莉選手)アカデミー福島に阻まれ、シュートが打てません。

耐える時間が続いたアカデミー福島も40分に中盤で太田萌咲選手がボールを奪うと、傍にいた松窪選手に素早く展開。「奪った瞬間がチャンスだと分かっていた」太田選手が縦に走り、リターンパスを受けるとそのままゴール左隅に決めてリードを広げました。

このままで終われないセリアスも59分に坂口佳祐監督が「準決勝の最初は力を出せなかったけど、決勝では変化を見せてくれた」と称えた木村選手が好機をつくります。華麗なドリブルでゴール前を抜け出し、クロスを上げましたが味方とは合わず、直後にタイムアップ。両者が持ち味を見せた一戦はアカデミー福島が2-0で勝利し、2年ぶり2回目の頂点に立ちました。

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なお、決勝に先立って行われた3位決定戦は浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース(関東2/埼玉)がノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ(関東3/神奈川)を5-0で破り、昨年の優勝チームとしての意地を見せました。大会終了後の表彰式ではJFAアカデミー福島にフェアプレー賞が贈られました。

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監督・選手コメント

坂口佳祐 監督(日テレ・メニーナ・セリアス)
このゲーム内容で負けても悔いはありません。主導権を握り、チャンスもつくれたので、準決勝からの成長が見えたゲームでした。自分たちの力を出し切った結果が0-2でしたが、完敗ではなかったので、プラスの経験になると思います。一方で、いくらボールを繋いでも最後に得点を決めないと勝てないので、ゴールに向かうアイデアや質を高めていきたいです。あくまで今大会は通過点。目標であるメニーナへの昇格に向けてさらに成長してほしい。彼女たちが、悔しい思いを今後のサッカー人生につなげてくれたらいいと思います。

MF #7 木村彩那 選手(日テレ・メニーナ・セリアス)
準決勝は自分たちのサッカーができず悔しい思いをしました。それでも決勝に進むことができたので、セリアスらしいサッカーで勝利を目指しましたが、準優勝という結果に終わりました。ただ準決勝みたいにチーム全員が逃げずにボールを受けたり、セリアスらしいサッカーをして負けたので悔いはありません。決勝までの中1日でチーム状態を立て直せたのも成長だと思います。個人としては怪我で関東大会に出られず、みんなに全国に連れてきてもらったので、自分が点を取って優勝させたかったですが、それができずに残念です。

見汐翔太 監督(JFAアカデミー福島)
セリアスは学ぶ部分がたくさんあるすごく良いチームなので、正直苦戦を予想していました。それでも優勝できたのは、選手たちが初戦から攻撃も守備も少しずつ上手くなってくれたからだと思います。今日も押し込まれる時間があるのは分かっていたのですが、時間が進むにつれて慣れていき、グループでの守備ができました。攻撃も初戦は焦ってミスが多かったですが、落ち着いてゴールまで行くことができました。課題はたくさんありますが、成長する大会としては良い大会でした。運営してくださったスタッフ、応援してくれたサポーターに感謝しています。

MF #22 太田萌咲 選手(JFAアカデミー福島)
優勝できて最高にうれしいです。1、2回戦は慣れないことが多くて良いプレーができませんでしたが、試合を重ねるうちに気合が入って、良い方向に流れが傾きました。今日も楽な展開ではなかったのですが、全員で声を掛け合い、サポーターさんも声援を送ってくれたので、最後まで走り切ることができました。アカデミーの高校生たちも試合を観てくれて、応援の連絡をくれました。アカデミーの関係者全員でつかみ取った優勝だと思います。今大会での経験を下級生に伝えて、来年も再来年もチームが良い状態を保ち、連覇してほしいです。

7/28 決勝戦 日テレ・メニーナ・セリアvsJFAアカデミー福島

7/28 3位決定戦 ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレvs浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース

大会期間:2018年7月21日(土)~7月28日(土)
大会会場:J-GREEN堺(大阪府堺市)
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