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第98回天皇杯 サガン鳥栖が3発快勝で準々決勝進出! フェルナンド・トーレス選手、移籍後初ゴール

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2018年08月23日

第98回天皇杯 サガン鳥栖が3発快勝で準々決勝進出! フェルナンド・トーレス選手、移籍後初ゴール

天皇杯JFA第98回全日本サッカー選手権大会は8月22日(水)にラウンド16(4回戦)が開催され、ベストアメニティスタジアムではサガン鳥栖(J1)とヴィッセル神戸(J1)が激突しました。

平日のナイトゲームに17,361人のファン・サポーターがスタジアムに駆けつけ、注目度の高さをうかがわせた一戦。日本での初対戦が注目された鳥栖のフェルナンド・トーレス選手と神戸のアンドレス・イニエスタ選手は共に控えスタートとなりました。

リーグ戦では鳥栖が16位、神戸が4位と対象的なシーズンを過ごしている両チーム。試合開始から神戸がボールを保持する展開が続きます。25分にはルーカス・ポドルスキ選手の浮き球のパスを受けた郷家友太選手が後方のウェリントン選手に落とします。ウェリントン選手が右足で狙いましたが、惜しくもクロスバーをかすめて枠外へ。チャンスをつくるものの、なかなかゴールを割ることができません。

一方の鳥栖は、神戸の攻撃をしのぎながら素早い切り替えでチャンスをうかがいます。すると37分、相手のミスパスを拾った高橋秀人選手がすぐさまサイドチェンジで左サイドの福田晃斗選手へ展開します。勢い良くオーバーラップした三丸拡選手が低く速いクロスを入れると、ゴール前で神戸の渡部博文選手の足にボールが当たり、そのままゴールネットに吸い込まれます。鳥栖がオウンゴールで先制点を手にし、試合を折り返します。

後半の立ち上がりは前半と打って変わって鳥栖が猛攻をしかけます。47分にFKから安在和樹選手が左足でシュート、その1分後には三丸選手の左クロスをニアサイドで豊田陽平選手が合わせます。50分には高橋義希選手のロングボールに抜け出した安在選手が左足で押し込んで追加点を奪いました。

2点のビハインドを負った神戸は、56分にイニエスタ選手をピッチに送り込みます。イニエスタ選手は60分に大槻周平選手へ浮き球のパスを送り、61分にポドルスキ選手とのパス交換、62分にも三田啓貴選手のシュートを引き出すなど次々とチャンスを演出して会場を沸かせます。

すると64分に待望の瞬間が訪れます。トーレス選手が途中出場し、元スペイン代表の両雄が同時に日本のピッチに立つと会場はさらなる盛り上がりを見せました。

神戸は81分にDF登録のアフメド・ヤセルを最前線に投入して追撃を狙います。しかし、得点が生まれたのは鳥栖でした。84分、高橋秀人選手の自陣からのロングボールに福田選手が反応。見事なボールタッチでボールを収めると、ゴール前のトーレス選手にパスを送ります。これをトーレス選手が冷静にコースを突いてゴールネットを揺らします。移籍後初ゴールを記録するとともに、チーム3点目で勝負を決定づけます。その後も神戸の反撃を振り払い、鳥栖が3-0で快勝。2015年以来、3シーズンぶり4度目の準々決勝進出を決めました。

監督・選手コメント

マッシモ・フィッカデンティ 監督(サガン鳥栖)
試合を通して考えると良い試合をしたと思います。非常にリズミカルでクオリティーの高いサッカーができました。これだけ高い位置からのプレッシャーをしっかり掛けることができた試合は久しぶりです。非常に良い組み立て、早い組み立てができました。そして、ボールを奪ったあとの再スタートが非常に良かったです。この試合は勝つべくして勝ったと思います。ベスト8に進出できたことは全員にとって喜ばしいことです。

FW #9 フェルナンド・トーレス 選手(サガン鳥栖)
最初のゴールをこのように多くのサポーターの前で決めることができてすごくうれしいです。(福田)晃斗が素晴らしいプレーをして、簡単にゴールすることができました。彼のおかげです。(前節のリーグ戦)名古屋戦で負けてしまい悲しかったのですが、今日は良いプレーができました。それが一番大事だと思います。晃斗の良いアシストもあって、自分はしっかりシュートできたし、ゴールできて良かったです。リーグ戦でもゴールを決めたいと思いますし、次の試合に向けて頑張っていきたいと思います。

吉田孝行 監督(ヴィッセル神戸)
非常に情けない試合をしたと思います。前半からボールは持っているんですけど何も怖さもないし、一人のボールを持つ時間も長い。相手のブロックがまったく崩れないまま、カウンターを何度か食らって、やられそうな雰囲気もあって、そこで失点してしまいました。後半になんとか立て直そうと交代も使ったり指示も出しましたが、少し良い時間もありましたけど、2失点目が痛かったです。全体を通して、もったいない試合というか、もっと戦わなければいけない試合だったと思います。

MF #7 三田啓貴 選手(ヴィッセル神戸)
前半は自分たちのペースでできましたが、後半は連戦の疲れもあったと思います。自分たちのペースが少し落ちてきてうまくいかなかったというのがありましたが、中2日で変わらなくプレーできた部分もありました。自分自身、特に前半はパスでリズムをつくるプレーができていました。その中でチャンスも何回かあったので、そこを決めていればと違った展開になっていたと思います。こういう試合もあるので、次に切り替えていきたいです。

 

【1回戦】5月26日(土)、27日(日)
【2回戦】6月6日(水)
【3回戦】7月11日(水)
【ラウンド16(4回戦)】8月22日(水)、一部予備日9月26日(水)
【準々決勝】10月24日(水)
【準決勝】12月16日(日)
【決勝】12月24日(月・振休)

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