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前年度準優勝の明治大学が雪辱を果たし、2年ぶり2度目の優勝! 第42回総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント
2018年09月10日
大学サッカーの夏の全国大会『2018年度 第42回 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント』の決勝戦が、9月9日(日)にキンチョウスタジアムで行われました。ここ数年は、ベスト4を関東勢が独占するなど関東地域の大学の強さが際立っていましたが、今大会では前年度王者の法政大学が初戦で敗退するなどの波乱もあり、ベスト4には東海代表の中京大学、関東代表の明治大学、関西代表の大阪学院大学と大阪体育大学が残りました。準決勝では中京大学と大阪学院大学が敗れ、決勝戦は7年ぶりの優勝を狙う大阪体育大学と、昨年に続いての決勝進出となる明治大学の対戦となりました。
試合は立ち上がり、大阪体育大学が優勢に試合を進めます。「今大会ではいちばん高い位置でボールを奪えていた」と松尾元太監督が振り返るように、林大地選手と古城優選手の2トップが前線でボールを収め、幾度となくチャンスを作りますが、ゴールを決めることができません。すると次第に明治大学が大阪体育大学のディフェンスの裏を狙った攻撃で反撃し、試合は一進一退の状況に。このまま無得点で折り返すかと思われた41分、明治大学は右サイドバックの中村帆高選手から攻撃を仕掛け、狩土名禅選手がパスをつなぐと前線に上がってきたボランチの安部柊斗選手がシュートを放ちます。このシュートは相手DFに跳ね返されるものの、こぼれ球を再び安部選手が左足で突き刺しゴール。安部選手の2試合連続ゴールで明治大学が先制します。
後半に入ると、明治大学は今大会好調の小柏剛選手を左サイドに投入します。「今日はサイドからの攻撃を徹底しようと思っていた」という栗田大輔監督の言葉どおり、後半の明治大学は厳しいプレスとサイドからの攻撃で大阪体育大学を圧倒し始めました。大阪体育大学も少しずつラインを押し上げて、コーナーキックを獲得。しかし明治大学は、そのコーナーキックのクリアボールを拾った小柏選手が一気にカウンターを仕掛けます。FWの村田航一選手に渡ったボールは、一度相手DFにクリアーされるものの、そのボールを拾ったのが、交代したばかりの佐藤凌我選手。佐藤選手はそのまま右足を振り抜き、77分に明治大学が追加点を決めます。
2点のビハインドを負った大阪体育大学は、81分に3人の選手を一気に交代させます。さらにセンターバックの菊池流帆選手を前線に押し上げるなどしてパワープレーに出ますが、明治大学もしっかりと守りきって試合終了。四年連続で決勝進出の経験をもつ明治大学が終始試合を冷静にコントロールし、昨年の雪辱を果たして2年ぶり2回目の優勝を手にしました。
監督・選手コメント
栗田大輔 監督(明治大学)
四年連続の決勝進出ということで、今年の4年生たちは優勝の喜びも決勝で敗れた悔しさも知っています。一昨年は経験がないなかでの初優勝でしたが、今年は主将の岩武選手を中心にまとまって、勢いのある強いチームを作ることができました。立ち上がりに押し込まれるのは想定していました。ただ、それを受け止めるのではなく積極的にセカンドボールを拾おうという話をしていました。後半はサイドからの攻撃を徹底することでうちの流れになり、狙いどおりの展開になったと思います。
松尾元太 監督(大阪体育大学)
今日は完敗です。日本一を獲るには、自分も選手もまだまだ足りないし、成長しなくてはならないと気付かされた大会になりました。今日は積極的にボールを保持できましたし、ゴール前までいく形もできました。ただ、押してはいても決めきれなかった。明治大学さんには全国大会でゴールを決め切る力がある。41分に失点して、やはり相手は一枚上手だと思いました。
安部柊斗 選手(明治大学)
昨年は準優勝でしたが、今年は自分のゴールで優勝という結果に貢献できました。一度右足で打ったシュートは相手DFに跳ね返されましたが、もう一度、今度は自分の左足の前にきたのでインステップで押し込みました。今日の試合の前、コーチに「ボールは、ゴールできると信じている人間の前に転がってくる」と言われて前に詰めていたのですが、本当にそのとおりのゴールでした。
岩武克弥 選手(明治大学)
昨年の決勝で勝てなかった悔しさを、今年の大会につなげられたと思っています。立ち上がりに苦しい時間もありましたが、チームとして慌てずに対応ができました。昨年の主将である服部一輝選手(現カターレ富山)も言っていたのですが、どの大会、どの試合でも苦しい時間帯はある。けれど、そこで失点しなかったことで次につながったのだと思います。
第42回総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント
大会期間:2018/8/31(金)~2018/9/9(日)
試合会場:ヤンマースタジアム長居、キンチョウスタジアム、ヤンマーフィールド長居、J-GREEN堺、万博記念競技場
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